小旅だったが、ちょっとがっかりしたので一泊だけ
で帰宅したのである。
がっかりしたのは二点なのだが今回はそれを指摘
し、次回は違うことを書いて、旅のご報告は終了と
したい。
【誰が言ったんだ「真鍋島は猫の島」】
実はわたくし、３０年ほど前に真鍋島に行っている
のだが、少なくとも「猫の島」ではなかった。
でも、ネット上では「猫の島」と紹介されているから、
久々に行ってみようと思ったわけだ。
・・・で、がっかり・・・
ぽかぽか陽気の中を一時間歩いて見つけた猫は
たったの６匹。
その程度の猫密度で「猫の島」は、にゃい！
この真鍋島の直ぐ隣りには、香川県・佐柳島がある
のだが猫の楽天地である。
二年前に訪問して、（この島の猫は暮し易いなぁ）と
感心したほどだ。
結論として、真鍋は野良猫には厳しい環境の島、と
いうことになる。一時的に増えて「猫の島」になった
だけなのだろう。
このように書くと、悪評ばかりになって忍びないから、
誉め言葉も書いておくことにする。
旅人には安くて美味しい海産物を存分に楽しませて
くれる島なのは確かである。
宿泊先は一か所なので、迷うこともない！
去秋に産まれたと思しき三匹を港近くで発見。
その内の１匹がとても人懐こく、膝に乗ったり肩にも
登ったりと、大変楽しい思いをさせてくれた。
さて、がっかりした、もう一点は・・・。
【笠岡ラーメンて、勉強不足過ぎる点】
これから文句を書くんだから、写真は載せるけど店名
は書かないことにする。
どうです。見るからに美味そうな笠岡ラーメンでしょ。
ところが、最初にスープを啜って・・・がっかり・・・
例えば新潟にも山形にも斯くの如く、見るからに真っ黒
なスープは存在する。
だが、実際に口に含めば円やかさが表立って塩っ辛さ
に驚くことはないのである。つまり意外性って奴だな。
ところが笠岡ラーメンは、一口で高血圧症が心配になる
ほど塩っ辛いのだ。
私は高血圧症だがスープを残すほど不味いラーメンに
出遭ったのは久々である。
もっと他地区のラーメンの勉強をしろって～の！
で、面白いことも起きた。それは店仕舞い寸前に入店した
からである。
６５歳ぐらいの店主が暖簾を外す為に外に出て、また内
に戻ってきて、独り食べていた私に、こう話しかけてきた。
「お客さん、松山から・・・わざわざ・・・」
「はい、真鍋島に行きたかったので・・・」
（わざわざ松山から自分の店にラーメンを食べに来た）と
思い込んだような顔だったので、「真鍋島」と言った途端、
がっかりした顔に変身したのを私は見逃さなかった。
こういう時の私は、実に意地が悪いのだ（がっはっは）。
島に渡って、がっかり。
島から戻って、ラーメンにがっかり。
だから、（もう一晩泊まらずに帰ろうか）と、爪楊枝を使い
ながら帰宅時計の計算を始めたのである。
