ホイッスルバード あいざわぶん

簡単に命を預け過ぎ

(酷い運航をするもんだ)と、寒気すら催す知床の海難事故。
昨日、初の社長会見が行われたが、三度の土下座は安っぽい
パフォーマンスにしか見えない。 なんだ、あの目付きは!

もちろん悪いのは経営者で、乗ってしまった客に落ち度がある
わけではない。
でも、死んでしまっては何にもならないので、せめて若い人らは
覚えておくべきことがある。

天気図の見方ぐらい自分で覚えなさい、ということ。
船に乗らないレジャーでも、雷に打たれたり、土砂降りの雨で
山から下りられない場合だってあるじゃないか、ということ。
親が知らなきゃ幼児は巻き添えになるだけの存在でしかない。

事故が起きたと報道された時、(えっ、前線が知床の東を北上
していた筈なのに・・・)と私は知っていた。
パソコンで時間を遡って天気図を調べたら、記憶通りの天気図
だった。(下の写真は、観光船が出航した午前10時の天気図)



どうして中学・高校で天気図の見方を教えないのだろう。
自分や家族や周囲の人の命を守る大切な学問なのに・・・。
時化(しけ)ている海に船で乗り出すなんて実は無知の極みで、
無謀な行動と言われても仕方が無いのだ。

もう一つ、頭に入れて置いた方が良いことがある。
例えば猫の島で知られている愛媛県大洲市沖にある「青島」に
渡るには36人乗りの船に乗る。だから今回遭難した船の大きさ
と同程度の大きさと想っていい。
その「あおしま号」が出航するのは波の高さが1mまでである。
1.5mの予報が出れば特別な理由がない限り、出航はしない。
穏やかな瀬戸内海で・・・だよ。

ついでに知っていて損はない点も書いておこう。
知床の船も青島の船も、波高が1.5mあったら揺れは酷い。
ましてや2mや3mもあったら、船に強い人じゃないと嘔吐感が
連続で襲い、(早く陸に戻して)と心から願うようになる。

人間は自然には勝てないちっぽけな存在である。
それを忘れてはいけない。

【補足1】
あんな会社が実際に存在したのは、管轄する国交省の担当
部署にも問題があるのではなかろうか。
例えば、通信機器が故障していたから「直しなさい」と業者側
は指摘されていたのだ。直している最中に営業を行い、事故
を起こしたのである。普通の感覚として「直して設置するまで
営業をしてはいけない」となるべきだろう。
その点を誰も言わないのが、私は不思議でならない。

【補足2】
今月3日に、私はバスで今治市に出掛けた。「シートベルトを
着用して下さい」と表示してあるバスだ。私は、言われなくても
ベルトをする性格だ。ところが、私が座ってしまった椅子には
ベルトが無かった。なので降車する際に、「ベルトが無かった
ですよ。マズいですよね」と運転手に告げた。
安全認識がその程度の会社が実は多い、と知るべきである。


【訂正】
昨日の文章に、「ブラッドオレンジジュース価格を1058円」と
書きましたが、それは山形県産・桜桃「12粒」の価格でした。
ブラッドオレンジジュース価格は税込で2000円ぐらいでした。
文章中の価格は既に訂正済みです。
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