三重県松坂市では「今の状況が続くようでは助けられる
命も助けられない」として、救急搬送された市民が入院
せずに済んだ場合、市は7.700円を徴収すると決めた。
今年6月1日から開始するのだが例外もあって、医師が
認めた場合と紹介状がある場合は徴収されないようだ。
私は、全国的に導入すべきという考えの持ち主である。
但し、入院したか、しないかで徴収を決めるのではなく、
「救急車を呼んだ人全員から徴収するのが良いのでは
ないか」と結論する。
松坂市の場合は、救急車を呼んだ人の約60%以上が
入院していない人なのだが、60%の人から7.700円を
徴収するのでなく、全員から3.000円~4.000円を徴収
する方が不公平感が無くて良いのではなかろうか。
緊急サイレンを鳴らした時点で、他の車両は全て停止
して協力しているのである。
だから、入院したか、しないかではなく、「市民の協力を
得た優先車両内の人だから無料ではない」と理解して
もらうのが理屈ではなかろうか。
低所得者は7.700円を高額と感ずる人も居るだろう。
それで我慢をさせて死亡させては本末転倒である。
だから高くはない金額を提示すべきなのだ。
緊急電話を少なくする為の7.700円設定なら、それは
間違いであり、非人間的な振る舞いでしかない。
3.000円や4.000円でも、緊急電話は確実に減る。
計算高くて狡い人間は電話をしなくなるからだ。
そして救急隊員の命を守る為にも、早く全国的に徴収を
開始すべきである。
ついでに言えば、そのお金で救急医療従事者の待遇を
良くするべきである。
医師にも善い医師と悪い医師が居るのは当然で、救急
医療従事者はもっと待遇が良くないと人手が不足する
可能性もある分野なのだから。
医療従事者を守り、救急隊員も守る。
それは即ち、国民を守る、ということなのだ。