柳井市甘露醤油の話。
昔々、お殿様に醤油を献上したところ「これは
美味い。甘露じゃ甘露」とおっしゃったそうな。
それ以来、柳井の醤油は「甘露醤油」である。
日頃はキッコーマン社の醤油を使用している。
高くもなく、安くもない商品だろうなぁ。
それでも何故か味噌と醤油には興味がある。
千葉に旅した時には、野田と銚子の醤油製造
会社で工場見学したぐらいだもの(笑)。
東西の醤油の違いに興味があって当然でしょ。
300ml入り(690円)を選んで購入。
ご立派な包装ですこと。
そしたら店の店員さんは、更に立派な紙袋に
入れようとしたので丁重にお断りした。
三越の紙バッグを喜々として持ち歩く女性とは
精神の在り方が違うのだから勘弁してほしい。
紙バッグを断る客が少ないのか、怪訝な声で、
「あっ、そうですか」と言われた。
・・・はい、かしこまりました、だろうが・・・
醤油の包装を立派にしても、店員の言葉遣い
が粗野では、商品が泣くのではないかしら。
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さて、この甘露醤油。
自宅に戻り、今朝の御飯で早速使ってみた。
焼き鮭・卵焼き・春菊のお浸しに掛けてみる。
すると、なるほど。長期間寝かせた醤油だけ
あって、少しとろみがあるのが解った。
・・・これはもしかしたら、至福の味かも・・・
「あれっ、わからん」
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1000mlで400円程度のキッコーマン醤油。
300mlで690円の甘露醤油。
一口でその美味さが判るだろう、と想っていた
のだが、食事を終えても判らなかった(笑)。
敢えて私は、醤油だけを舐め比べすることは
していない。
今夜の食事で判断するつもりなのだ。
ただいま午前11時。
今宵の食事は醤油の味がより判る物にしよう。
醤油が絶対に必要な刺身が頭に浮かぶ。
では夕御飯後に続きを書くことにする。
ほい、夕食を食べ終えた。
今宵のメニューは・・・。
烏賊の刺身
白菜の浅漬け
関係ないけど、作り置きの肉じゃが
刺身と白菜に醤油を使うが、キッコーマン
の濃い口も用意して味比べじゃ!
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先ずは醤油だけの舐め比べ。
およよっ!甘露醤油は確かに味わい深く、
ほんのりと上品な甘さがある。
比べてキッコーマンは後から試したせいか、
より薄く感ぜられてしまった。
では、刺身醤油としてはどうなのか。
残念ながら甘露醤油は刺身には合わない。
万能性があるキッコーマン濃い口に軍配。
更に言えば、刺身醤油が一番いいな。
白菜の浅漬けに垂らしての味は、旨味が
増して納得。
結果として、甘露醤油は掛ける相手を選ぶ
個性派なので万能性を求めるのは酷。
値段がね、決して安くはないよね。
次回は周防大島の温泉の巻