Harper's BAZAAR (ハーパーズ バザー) 2016年 09月号 ソン・ジュンギ特別版 | |
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ハースト婦人画報社 |
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作品中のセリフが何だか映画の雰囲気を思い出させるなぁとずっと思っていたのですが、ふと気が付きました。
シリアスな場面でのセリフなのに、ちょっとしたユーモアを含んでいたりするからです。例えて言えば、「ダーティ・ハリー」でクリントイーストウッドが言うような。
今回も、ヘリを借りるのに、“デートをするので”と理由を言うんですね。あり得ないだろ・・・と見え見えのカッコつけだと普通の人は思うけど、もしかしたら、この国の王族ならあり得る話なのかもしれないとちらっと思える表現。
シジンの異変に、デヨンはすぐに気が付きました。
部屋には軍服が脱いでありますし、認識票も置いてありました。そして、一切連絡が取れません。
モヨンも、警察に前日行ったきりだと分かりました。
何か悪い事が起っているに違いないとデヨンは感じました。そして、すぐにアルファチーム出動を決めたのです。
会いに来たデヨンの服装を見て、ミョンジュもすぐに異変が起ったこと、デヨンが出動することを察しました。
事情を打ち明けたデヨン。
そっとミョンジュの額にkissし、認識票を渡しました。
「大事に持ってろ。なくすと金がかかる。」
・・・こういう表現ですな
「必ず帰って来て。いい?」
と言う、ミョンジュに、デヨンは優しく微笑んだだけでした。
デヨンはアルファチームのメンバーに、仔細を話し、隠密作戦だと断りました。
だから、抜けても良いと。
でも、誰も抜ける者はいませんでした。
シジンは一人アグスのアジトに潜入。
一人一人敵を倒してモヨンのいる場所に近づいて行きました。
で、人質の子供を盾とされた時、両手を挙げようとしたんです。その時、アルファーチームが合流。
この時の会話も面白い。
突然のメンバー合流に驚いたシジンが、ここで何を?・・・なーんて場違いな質問をするんですよ。そしたら、デヨンが
「そちらこそ、何故挙手を?」
「寂しかったから両手を挙げて歓迎したんです。」
なんて言うんですね。私の好きなタイプの会話です。
その頃、韓国では外交保安首席とユン司令官とが睨み合っていました。
勝手なアルファチームの行動に不快感を示して来たアメリカ側への対応とか、失敗した場合の責任をどうするとか、そう言う事ばかり言う外交保安首席。
自国民が拉致されているのです。その救出を外国に任せてどーするってことですよ。
とうとう堪忍袋の緒が切れたユン司令官は、外交保安首席を
「おい、そこの政治家。」
と、呼びました。
彼ら政治家の言う安保とは、密室で行う政治でありカメラの前で騒ぐ外交だ・・・と切り捨てました。
「我が部下たちは青春を捧げて守る祖国であり命がけで遂行する任務であり命令だ。作戦中、死ぬか捕虜となっても報いてくれない祖国に喜んで尽くすのは、国民の命が国の安保と等しいためだ。全責任は私が取る。あんたはネクタイを選んで締め、記者を集めて優雅に政治をやれ。」
いや~っスカッとする台詞ですわ
シジンたちは監視カメラの映像で、モヨンがまだここにいると判断し、それぞれの位置に就きました。
アグスがモヨンを連れて現れました。
が、モヨンの身体にはダイナマイトが巻かれ、そのスイッチはアグスの手にありました。
モヨンの顔に傷があるのを見たシジンは怒って銃を構えました。
爆弾処理のプロであるチェ中佐は、スイッチの受信器がモヨンの左肩にあるのを発見。間違いないと。
「遅くなって済まない。そこから動かずにいて。信じて。絶対に動かないで。」
そうシジンが言いました。
そして次の瞬間、シジンとチェ中佐がモヨンの左肩を撃ちました。
で、銃撃戦ですわ
アグスたちを倒し、ダイナマイトをモヨンの身体から外しました。でも、タイマーが解除出来なかったため、外に投げ出しました。
大きな爆発でした。危なかったです。
ほっとした次の瞬間、アグスが撃ったーっ
シジンはモヨンを庇って撃たれちゃったのかな?でも、防弾チョッキのため、怪我は無くて。
自分の手で殺す・・・と誓ったシジンは、モヨンの目をふさぎ、アグスを撃ったのです。泣いていました、シジン。
泣きながら歯を食いしばってアグスを撃ちました。
事件は解決しました。
報告を受けたユン指令官は、シジンの苦労に対し、褒章は無いが懲戒も無いことが、褒章の代わりだ・・・と言いました。
その言葉に、またまた外交保安首席が噛みつきましたよ。
でもね、そこに大統領が登場。
救出に成功したのに、責任を取る必要は無い。残るは政治と外交の問題だ。それは私の責任だ・・・と。
「全責任は私が取ります。」
これまた大統領を美化した台詞ですなぁ。
ま、すっきりしたので良いけど。
シジンは、やはりショックを受けていました。
共に闘った仲間が道を外れて敵となり、自分の手で殺してしまったわけで・・・。
二人で撮った写真を焼きながら、泣きました。
モヨンは、シジンがアグスを撃つ時、これは忘れて・・・と言ったように、今度はシジンの目をふさぎました。
「あなたも、これは忘れて。」
でもね、モヨンはまた迷い始めました。
命をかけて人を守る任務につくシジン。そして、シジンはモヨンに心配をかけないために、たくさん嘘をつく・・・。
その嘘の裏では誰かの命が脅かされていて、政治や外交が絡んで国が動いている。
そして、シジンの冗談はそれを隠すためのものなんです。
だから、モヨンは、些細な出来事を、どーでもよい日常の話を出来ないと思うのです。
シジンが、そんな話をくだらないとか気に留めないとか言う事は絶対なくて、モヨンの話す事は全部大切だと思ってることも、モヨンは分かってます。
「でも、身体を張って弾を防ぐ人にそんな話は出来ない。」
シジンの任務があまりにも大きく、重いものだから・・・。
「僕と別れたいですか。」
「私に受け止められる人なのか、わからない。」
そう言うしかモヨンには出来ませんでした。
いよいよ帰国の日が近づきました。
モヨンはシジンの事を考えていました。
冷静に任務をこなしているシジン。それを一切自分に知らさないように心配かけないようにするシジン。
でも、本当は苦しくて辛い事も多々あって・・・。
一人泣くシジンの姿を思い出しました。
もう迷いませんでした、モヨン。きっと、不安より想いが上回ったのでしょう。
「コーヒーを飲みましょう。」
と、モヨンは声をかけました。
そして、カップを差し出すシジンの腕の中に入って行ったのです。しっかりとシジンを抱きしめました。
何でもない話をしました。
「これからは些細なことも話すわ。あなたを受け止めてみる。あなたも私の話を受け止めて。一つだけ約束して。私に不安がる権利をくれる?」
つまり、シジンが居ない間、ずーっと心配するのじゃなく、本当に心配すべき時を教えてくれと言うのです。
「仮に“デパートに行く”と言えば大変な作戦なんだと理解する。あなたの身が危険な時にのんきに笑っていたくない。」
シジン、モヨンへの想いがますます深くなったようです。
そしてここからまたコミカルシーンが続きます。
サムゲタンが食べたいとミョンジュが言ったので、ギボムに教えて貰いながら、シジンとデヨンが作るんですよ。
なかなかの美味しさだったようで、モヨンもミョンジュも喜ぶんですが・・・。
うっかり、二人が険悪になった理由であるユンギの話になっちゃって。
シジンたちは、二人の仲が悪かった理由を知らなかったのね。
目の前で、ユンギの事で言い争われたんじゃ、そりゃぁムカつきますわな。
エプロンを叩きつけて出て行きましたよ。
マズイ・・・と二人は頭を抱えてしまいました
何とか仲直りしようとモヨンは仮病なんぞを使おうとしますが、そりゃ、あまりにも見え見えです。
でもね、モヨンの直球が功を奏しました。
「聞いて。私は今、現存する男の中でユ・シジンssiが一番好き。一緒に車を3台潰して湖にも落ちて伝染病にも打ち勝って、銃創も負わされた。それでも私は好きでたまらない。なぜなら、一度も卑怯な真似はせず、常に誇り高くていつも男前だから。意義は?」
途中から笑いを必死に我慢して嬉しそうに聞いていたシジン。
「ありません。」
韓国に帰ったら、映画を見よう・・・とシジン。
人並みな事をしましょう・・・とモヨン。
帰国する日、メディキューブの前でサイレントともに黙とうしたモヨンたち。
あの震災の時が頭を過ぎりました。
そして、彼らは韓国へ帰ったのです。
やっと、放送に視聴が追い付きました。