レビュー一覧は、こちらから。
実は、前世でヒウとチョン支庁長とは会っていました。
チョン支庁長が、ソウルにいるヒウに会いに来たことがあったのです。
チョン支庁長は、分厚い書類をヒウに渡しました。
地方を渡り歩いて集めた資料だと言いました。
汚職の証拠のようです。
中に、チョ・テソプに関する資料が多く含まれていました。
もしかしたら、チョン市庁長の狙いもチョ・テソプなのか?と、ヒウは思いました。
チョン市庁長は、検事を辞めると言いました。
きっと、彼もチョ・テソプに挑んで敵わなかったのでしょう。だから、後をヒウに託したのでしょうね。
この記憶があったからこそ、ヒウは二度目の人生ですぐさまチョン市庁長の元に向かったのでしょう。時間とチョン市庁長の努力を無駄にしたくなかったから。
違法賭博場を急襲したヒウの元に、チョン支庁長たちが駆け付けて来ました。
が、ヒウを見ると、突然、殴ったチョン支庁長。
ムッとしたヒウに言いました。
「二度とやるな。命が一番大切だ。」
と、チョン支庁長。大した罪にならない犯罪のために、命を危険にさらすのが心配だったのです。
ヒウは、その気持ちを察し、素直に頷きました。
勿論、ヒウは、この一件を違法賭博摘発だけで終わらせるつもりはありませんでした。
この地区では、警察署長等有力者たちが密接に繋がっている事が分かっています。普通に摘発しようとしても、有耶無耶に終わらされるか、はたまた、罪に問う事すらできなくなるかもしれません。
手下たちを一斉検挙したヒウは、暴力団のボスムン・グジュンも事情聴取しました。
既に、違法賭博だけじゃなく、人身売買、違法薬物の嫌疑も浮上していました。
この情報を耳にした市長、警察署長、国会議員が押しかけてきました。
この地域はムン・グジュンたち組織のお陰で円滑に経済が回ってる・・・とか何とか理屈をつけて、事を収めようとしました。
無かった事として、釈放しろと言う事です。
こうなる事を予測していたヒウは、既に手を打ってありました。
サンマンに既に記者となっているハンミにこの一件の資料を届けさせていたのです。
映像付きで、TVで大々的に報道されてしまいましたよ。
もう言い逃れは出来ませんし、事件を有耶無耶にしてしまう事も出来ません。それどころか、自分たちに火の粉が被ってくる恐れもありました。
それでも、自分たちの背後にはもっと巨大な権力者がいるとほのめかしました。
が、チョン支庁長が言いました。
「我々は検事です。結末は法に委ねます。」
ヒアが訪ねて来ました。
ヒアは、父・・・キム・ゴニョン会長の体調が思わしくないため、少し早めに帰国したようです。
そして、ハンミもやって来ました。
ハンミとヒア、ヒウを挟んでライバル心見え見えです。
ハンミは父キム次長検事の反対を押し切って記者になっていました。
チョン支庁長は、ヒウが急いたように動く理由が分かりませんでした。
新人らしい正義感と言うだけでは無いと言う事は分かっていますが。
ヒウはこの一件をキム次長検事に引き継ぐと言いました。
そして、チョン支庁長とチ検事と自分は、キム次長検事の派閥に入ると。
「権力があれば正義を行使できるからです。」
将来、検事総長になろうかと言う実力の持ち主だとキム次長検事は見られていました。
しかし、この当時、まだ目立った実績を上げていなかったのです。
この一件が、大きな実績となる筈だとヒウは言いました。それと引き換えに自分たちをソウルに引き抜いてもらうと。
チョン支庁長は、この説明だけでも驚きましたが、ヒウの目的がそれだけとは思えません。
もっと大きな何かを隠していると、思いました。
チョン支庁長とチ検事は、ヒウのムン・グジュンの取り調べを見て、新人とは思えないと言いあいました。
まるで10年も検事をやってるようだと。
当たり
チョン支庁長は、腹をくくったようです。
人身売買等の犯罪を1人で調べた資料をヒウとチ検事に見せました。
ソウルへの旅費は自分で稼ぐと言いました。
この資料、前世でヒウに渡したモノでしたね。
ヒウは資料を持ってキム次長検事に会いに行きました。
キム次長検事は、ニュースで見たより根が深く大事件の様相を呈している事に気が付きました。
興味が湧いたようです。
しかし、管轄の地検を飛び越えて自分に持ってきた理由が気になりました。
「僕たちは、次長の指揮の下、捜査がしたいんです。チョン支庁長も、次長の下につきたいと。」
左遷されたチョン支庁長が自分の下につくと、反対勢力が自分側に寝返るかもしれないとキム次長検事は思いました。
そして、出来るヒウも自分の下につけば、さらに注目されることになると。
キム次長検事、捜査を引き継ぐことを了承しました。
大学の同期だったイ・ミンスとキム・ギュリも検事として活躍しています。
イ・ミンスは相変わらず頭が切れます。
ヒウの働きもちゃんと知ってて、今回キム次長検事に会いに来たということは、何かあると勘づいています。
ヒウも驚くほど正確に行動を読まれていました。
キム次長検事は、ヒウからの申し出をチョ・テソプに報告しました。
この時初めて、チョ・テソプはヒウの存在を知ったことになります。この二度目の人生では。
チョン支庁長の事は既に知っていました。左遷された理由は、大臣の息子を拘束したためのようです。
硬派で大勢に慕われていたチョン支庁長を支配下に置くのも悪くないと考えたようです。
ヒウとチョン支庁長、チ検事をソウルに呼ぶことに異論は無いと言いました。
サンマンが掴んで来た麻薬取引の情報等を元に、ヒウやキム次長検事指示の下大勢の検察が動きました。