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逆賊‐民の英雄ホン・ギルドン- DVD-SET1 |
クリエーター情報なし | |
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン |
レビュー一覧は、こちらから。
民に犠牲者が出たし、ホン僉知の仲間も負傷者続出でした。
でも、皆、満足していました。結束もよりいっそう強くなりました。
何より、オリニの記憶も戻り、ギルヒョン、ギルドンと3兄妹が揃ったことが嬉しい皆でした。
燕山君はソン・ドファンに、しばらく顔を見せるなと言い渡しました。
ソン・ドファンは愕然としました。
その裏に、チュンウォン君の画策があるのを、すぐに察したようです。
チュンウォン君は、この機に乗じて、ソン・ドファンから守貴単を丸ごと奪おうとしています。仲間が付いてくるかどうか・・・。
いよいよ香州牧で官軍の仕置きが始まりました。
ちょっとしたことで民を捕えたり殺したりし始めたのです。
ギルドンたちホン僉知のメンバーは、香州牧をどうするかと言う事で話しあいました。
ただちに香州牧の中に入り、官軍を追い払おうという意見。しかし、今回官軍を追い払う事ができたとしても、反対に中に閉じ込められた形になり、身動きが取れなくなるという意見。
いくら怪力のギルドンでも、あの多数の官軍を追い払う事は無理だ・・・とギルヒョンが言いました。
皆、重々承知でした。
そんな時、ヨンゲが言いました。でも行くべきだ・・・と。
「俺の夢は金を稼いで盗みを働かないで生きて行く事だった。それが叶った。だが、王の力を借りて手に入れたあの財物は全部民の血と涙だろ。俺は香州牧で死ぬ。そこの人を助けるためじゃない。俺はただ借りを返したい。」
皆の気持ちが固まりました。
官軍が固めてる香州牧で戦うには、中に武器を運び込まなくてはなりません。
ギルドンは、アジトにこもる女性たちに、武器を服の下に隠して入ってもらいました。
皆、快く協力しました。オリニも。
ギルドンたちが香州牧に入って見たのは、民が何の罪も無いのに、殺されているシーン。
「俺たちは朝鮮の民の軍だ」
ギルドンの宣言を合図に、一斉に戦いが始まりました。
どさくさに紛れて、官軍は傍に居たたくさんの民を殺しました。
ギルドンたちが勝ったものの、たくさんの人々の亡きがらが転がっている状態。
何ともむなしい勝利でした。
逃げ帰った官軍から状況を聞いた燕山君は激怒。
そこに、進み出たのはスハク。
自分がギルドンを捕まえられなかったから、この始末になってしまった。この場で殺してほしい・・・なんてね。
史劇に、よくこう言うシーンがあります。
でも、口だけで、実際に殺されるとは思っていないというのが通常。スハクもおそらく殺されるとは思っていなかったかもしれません。
ただ、相手が燕山君ですからねぇ。安心はできません。
燕山君が剣を振り上げた時、流石に首をすくめて緊張していました。
でも、重臣の声で燕山君は思いとどまったのです。スハクの両親が燕山君の母、廃妃ユン氏を支えてくれた事に免じて命は助ける・・・と言いました。
スハクは、反乱軍の首を取った後、不忠を雪ぐために、この首を斬ります・・・と言いました。
そして、官軍を率いて香州牧に向かう許しを得たのです。
スハクの母パク氏は、必ずアモゲの息子たちの首を取って来いと命じました。逃したら、生きて帰ろうと思うな・・・とね。
パク氏の恨みの深さも、理解できる気がします。儒教思想に支配されている彼女にとっては、下層階級の者が上の者に逆らう等と言うことは、あってはならない事なのです。ましてや、主人を殺すなんて、もっての他。
その思想を考えると、パク氏の言動は、首尾一貫していると思います。
香州牧では、民やホン僉知たちが集まって、話しあっていました。
自分たちは、逆心を抱いているのではない、ただ、献上品などに苦しみたくないと願っただけだ。幼い娘を奪われたくないだけだ。そして、生きたい、ただそれだけなんだ・・・と。戦いたいわけじゃない、生きるために戦いを選んだんだ・・・。
スハク率いる物凄い数の官軍が押し寄せて来ました。
傍にはモリも仕えています。
激しい戦いが繰り広げられました。
圧倒的に兵力が劣る香州牧ですが、必死に門を固く閉ざし、守りました。
戦局がいっこうに好転しないと知らされた燕山君はそれを忘れるかのように、遊びに興じていました。
ノクスは、まだ燕山君から遠ざけられていました。
ギルドンとの関係を知りながらも、殺す事も追放することもしない燕山君を思うと、ノクスは燕山君は必ず自分の元に戻ってくると思えました。
それには、何か、画期的な策が必要だと。
そんな時、ガリョンの言葉が彼女の胸を刺したのです。
ギルドンが妓房を出て行った時、必ず帰ると言ったので、自分は待ち続けた・・・と。あの言葉がノクスに対して言った言葉だったにもかかわらず、ガリョンは待っていた・・・とね。
ギルドンを信じなかったノクスのお陰で、自分はギルドンの妻になれた・・・ということです。
ノクスは、ガリョンがギルドンの妻だと言う事を、隠して来ました。
でも、今、それを使うべきだと思ったのでしょう。
嫉妬もあったでしょうね。ガリョンの真っ直ぐなギルドンへの想いと、それに応えたギルドンに対して・・・。
ガリョンは捕まりました。いつかこの日が来ると覚悟していたガリョンは、一切抗いませんでした。
燕山君の前に引きずり出されたガリョン。
「お前はギルドンと関わりがあるのか?」
と、燕山君が聞きました。
「全てお話いたします。その前に、お傍に・・・。」
自分だけにこっそりと打ち明けるつもりだと思ったのでしょうね、燕山君。
ガリョンの傍に来て、耳を近づけました。
その瞬間、ガリョンが燕山君の耳に噛みついたーっ
「その通り獣に殺された我が夫はホン・ギルドン。そしてお前が夫を殺した獣だ
我が身体を切り刻んで殺せ。だが見ていろ。亡霊となり毎夜夢枕に立ってやる。一人を見せしめにし万民に忠誠を誓わせる?無駄なことだ。私も、夫も・・・いや朝鮮の民が屈することはない
」
口を血だらけにして叫んだガリョン。
燕山君は、一瞬怯みましたが、激怒。
剣を振り上げました。
でも、ノクスが押さえました。殺してはなりません・・・と。使い道があるのですから・・・と。
ガリョンは直後に、ノクスからギルドンが生きていると告げられました。
自分がギルドンを殺すための道具に使われる・・・と気付きました。
ギルドンが生きている事より、その方がショックだったかもしれません。
香州牧では、スハクは相変わらず攻めあぐねていました。
そこに、燕山君がやって来たのです。大勢の供をつれて。
役立つ物を持って来た・・・と言われ、確かめたモリは驚きました。ガリョンだったからです。
モリは、ガリョンを想っていました。
でも、ずっと陰から見ている・・・そんな感じでした。
流石にこのまま見殺しにはできないと思ったのでしょうか。逃がそうと縄を解きました。
でも、ガリョンはそんな事知りません。
思わず傍にあった鋤に突進しようとし、モリに止められたのです。
ガリョンは死なせてくれと言いました。
「夫には、私がここにいると伝えないでください。ここで殺してください。」
そんな事できるはずありません。
そして、ガリョンは香州牧の門の前に磔にされたのです。
目隠しされたガリョンが叫びました。
「私のせいで諦めたら二度と会いません」
ガリョンーっ
悲痛なギルドンの叫び声でした。
その声を聞いたガリョン。懐かしい恋しい夫の声です。
「あなたーっ」
泣けましたわぁ
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