写真=すかいらーくの職場改善報告を聞く過労死遺族と東部労組スタッフら
すかいらーくが「名ばかり管理職」を解消
職場改善報告で過労死遺族が要請
外食大手すかいらーくから昨日(8月6日)、私たち全国一般東京東部労組に「すべての店長を管理監督者扱いから外し、労働時間規制と残業代支払いの対象になった」との連絡がありました。
今回の見直し対象となったのは、すかいらーくと、グループ会社のジョナサン、ニラックスを合わせた約2800店の店長と、本部の一部社員ら約3300人。
また厚生労働省が名ばかり管理職について通達を出した昨年9月以降の残業代についても、さかのぼって支払いを始めており、今年12月には計約15億円分の支給が完了するといいます。
すかいらーくの「名ばかり管理職」をめぐっては、すかいらーく過労死遺族への職場改善報告の場でも遺族側が是正を求めてきました。7月29日に東京・葛飾の東部労組事務所で開かれた今年の改善報告でも要求していました。
職場改善報告は、すかいらーく店長だった夫を過労死で亡くした中島晴香さん(「過労死をなくそう!龍基金」代表)と支援している東部労組と会社との3者で06年7月に合意した文書にもとづくものです。毎年夏に職場がどれだけ改善されたかを遺族側がチェックするために設けられました。今年からはすかいらーく契約店長だった長男を過労死で亡くした前沢笑美子さんも出席しています。
長時間労働や過労死の温床となる「名ばかり管理職」をすかいらーく側が解消したことは、遺族の「すかいらーくで過労死を三たび起こさないでほしい」という願いに一歩近づくものです。
コナカや日本マクドナルドなどで起きた「名ばかり店長」是正の運動と、それを支持する世論の影響でもあります。
過労死をなくすために「名ばかり管理職」を一掃しましょう!
店長は残業付けれるのでしょうか?
店舗の社員、キャストにしわ寄せがこなければ良いのですが・・・