積極的差別是正措置などと訳されるアファーマティブ・アクション。
1960年代の公民権運動の高まりを背景に、主に人種に基づく差別を無くすため、導入された。
しかし、アファーマティブ・アクションにより、不利な扱いを受けるヨーロッパ系米国人から「逆差別」と主張がされ、激論が続いてきた。
移民により、ヨーロッパ系米国人が2040年代にマイノリティに陥るという社会的変化を圧力と感じる同米国人の焦りのようなものや米国最高裁の保守化により、アファーマティブ・アクションは実質的に死んでしまったと言える。
しかし、差別はなくなっていない。さて、米国はこれからどうするのか。
それは、来月の米国大統領選挙の結果によって大きく影響を受けることは間違いない。
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