本書は、空港で働く人にその仕事の内容や気構えなどをきいた。パイロット、客室乗務員、カウンター受付員、貨物搭載係員、機内清掃員、整備士、運行管理者、管制官、税関職員が登場するので、空港での仕事に興味があれば、読むことを勧めます。
やはり、コスト削減が安全よりも先にいっているような印象をうけた。
なお、本書は1996年に出版されたものに加筆訂正して2010年1月に文庫化された。 . . . 本文を読む
本書は、加藤さんとの対話がほとんどである。戦争と憲法、歴史、文学と宗教、芸術、現代社会などに関する内容となっている。
加藤さんは、「それ(注 反戦)はひとりでいいんです。ひとりで。それはむずかしいことではない」という(73ページ)。このことは、反戦に限らず、脱原発などにも当てはまる。
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本書は、昨年3月11日の震災後の一定期間(1週間、1カ月間など)の情報の流れを検証している。国内外の大手メディア及びネット上の情報が対象となっている。
無用なパニックを防ぐという「錦の御旗」の前に国内のメディアは、政府の情報を垂れ流すだけだったが、最近検証し始め反省しているようだが、果たして、その反省が今後に活かせるかは疑問だ。喉もと過ぎれば何とやらになりそうな気がする。
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本書は、「ちくま文学の森」シリーズ全10巻の第1巻である。
収められている話は次のとおりである。
島崎藤村「初恋」
堀辰雄「燃ゆる頬」
尾崎翠「初恋」
アンデルセン/大畑末吉訳「柳の木の下で」
ヘッセ/高橋健二訳「ラテン語学校生」
伊藤左千夫「隣の嫁」
モーパッサン/青柳瑞穂訳「未亡人」
フォークナー/龍口直太郎訳「エミリーの薔薇」
リルケ訳/水野忠敏訳「ポルトガル文」
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著者の小林美佳さんは、実際の性暴力の被害者である。本書は、著者が遭った被害後の精神状態や人間関係を主に記載している。あらためて、性暴力は一人の人間を破壊する行為だと思わされた。だから、そこから這い上がってきた人のことを「Survivor」(生還者)というのはわかる。
正直なところ、読むのがとても辛い本だった。だから、なかなか読むことができずに、買ってから、たぶん1年以上が経過していると思う。
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本書で、中島さんは、加藤被告(死刑が確定したかは知らないので。)が生まれた青森市での生活、市内の高校卒業後の短大生活、そして短大卒業後の派遣生活を丹念に追った。なぜなら、「事件の背後に潜む現代社会の問題を見つめる必要がある」(16頁)からであり、また「これからの世界を生きるために。社会の破裂を食い止めるために」(17頁)必要だからである。
本書を読むと、加藤被告はマスメディアで流されたイメージと . . . 本文を読む
本書は、中島岳志さんと、作家星野智幸さん(2010年9月)、文芸批評家大澤信亮さん(2011年2月)、作家重松清さん(2011年4月)及び社会学者開沼博さん(2011年7月)との対談集である。
本書の副題は「秋葉原事件から3・11以後へ」であるが、中島さんは秋葉原事件後に「言葉を失った」そうだ。なぜなら、「大切なことがすり抜けていく」からだ(5頁)。そして、中島さんは「絶望することにも絶望したと . . . 本文を読む