第21戦(最終戦) 9月9日(金)東京・後楽園ホール 観衆2400人
アジア・タッグ選手権 60分3本勝負
小鹿&大熊(1-1)天龍&羽田
①天龍(29分48秒片エビ固め)小鹿
小鹿へ羽田がワンハンド・バックブリーカー、続いて天龍がブレーンバスターを決めてフォール。
②小鹿(15分24秒体固め)天龍
天龍へ大熊がフライング・クロスチョップからダイビング・ヘッドバット。代わった小鹿が、コーナーポストにのぼり天龍を捕まえてプロシアン・バックブリーカーを決めフォール。
③時間切れ
※小鹿、大熊組がタイトル初防衛に成功。
天龍のコメント
「とにかく疲れた。日本でデビュー戦をやった時以上だ。タッチワークはひけをとらなかったつもりだが、相手のずるさに負けた。チャンスがあればもう一度やりたい。」
タッグマッチ45分1本勝負
馬場&鶴田(1-0)ロビンソン&パットン
①鶴田(11分48秒片エビ固め)パットン
30分1本勝負
サムソン・クツワダ(9分49秒両者リングアウト)スエード・ハンセン
高千穂明久(10分47秒回転エビ固め)ザ・シャドー
伊藤正男(9分34秒体固め)マヌエル・ソト
タッグマッチ20分1本勝負
ヒライ&林(1-0)百田&大仁田
①ヒライ(19分片エビ固め)大仁田
15分1本勝負
肥後宗典(11分15秒逆エビ固め)淵正信
(試合開始18時30分)「全日本プロレス中継」収録
試合前、国際プロレスの吉原代表が後楽園ホールを訪れ、馬場代表に対しアジア・タッグ王座への国際プロレス選抜チームの挑戦を申し入れた。
当初11月3日後楽園ホールでこの日の勝者チームに高千穂・クツワダ組が挑戦する予定だったが、これを変更し国際選抜チームの挑戦が決定しリング上から発表された。
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韓国遠征
サムソン・クツワダ、ロッキー羽田、百田光雄、園田一治は、タンク・パットン、スエード・ハンセンと共に9月10日韓国入り10日から16日(釜山、広州、大邱、仁川など6都市)まで金一道場主催の大会に参加し、17日に帰国。
9月15日仁川市体育館 観衆3200人
タッグマッチ60分3本勝負
大木&梁承揮(2-1)クツワダ&羽田
①大木(7分18秒体固め=ヘッドバット)羽田
②クツワダ(6分52秒体固め)梁
③大木(4分32秒体固め)クツワダ
この日、百田リングアナと韓国旅行に来ていた鶴田が急遽日本チームのセコンドについたが、3本目に日本側コーナーに来た梁に対して手を出したため大木が激怒。鶴田を挑発しリングに上がってきたところへヘッドバット攻撃。これで場外に落ちた鶴田は額から流血。
鶴田のコメント
「韓国には練習の息抜きのつもりで来たが、こんな事になろうとは。リングの上に来いと言うから上がったが、俺もうかつだった。こんな事なら自分が試合をやるんだった。」
大木のコメント
「鶴田は何しに仁川の試合場に来たんだ。馬場に言われて偵察に来たんだろう。見ているだけならいいが、梁に手を出したから頭突きを見舞っただけの事。悪いのはジャンボの方だ。」
30分1本勝負
梁鎮五(7分39秒反則勝ち)スエード・ハンセン
南海山(12分15秒体固め)タンク・パットン
百田光雄(13分28秒体固め)金光植
呉大均(5分49秒逆エビ固め)園田一治
(試合開始20時)
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ファン感謝デー
全日本プロレスは9月23、24日静岡・修善寺への社員旅行を行ったが、それに合わせ23日午後1時から静岡・修善寺小学校の体育館で「ファン感謝デー」を開催した。
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世界オープン・タッグ選手権大会開催
ジャイアント馬場は9月23日静岡県修善寺のホテルみゆきで記者会見を行い、12月に「世界オープン・タッグ選手権大会」の開催を発表した。
「世界オープン・タッグ選手権大会趣意書」
全日本プロレス創立5周年記念「世界オープン・タッグ選手権大会」開催企画に際して
理想に燃え、ファンの望むプロレスを願って、去る昭和47年10月に発足した全日本プロレスは、ファン各位及び関係各方面のご理解、ご支援のもと創立5周年を迎えるに至りました。
これを記念し本年12月“世界オープン・タッグ選手権大会”開催を企画して参りました。
一昨年の3周年記念にあたって“全日本プロレス・オープン選手権大会”を開催、幸いファン各位はもとより、国内外の関係各方面から世界的なビッグエベントであったと高く評価されましたことは、皆様の御激励、ご協力の賜と厚く御礼申し上げる次第です。
最近、世情に一段と関心が高まりつつあります統一タッグ選手権開催の気運にも鑑み、今大会開催の主旨と致したい考えです。
今夏、米国ネバダ州ラスベガス市で行われたNWA総会に出席いたしました私は、実力本位に選んだタッグチームを集め、その中から世界最高最強の誉れを得んと下記の大会開催概要を発表したところ、列席各プロモーターの賛同を得ました。
①世界最強のタッグチームを選出する大会であり、ファン待望の“夢の対決”実現をはかること。
②自薦、他薦を問わず、実力を世界に問いたいという意思のあるチームに広く呼びかけ、門戸を開放し、実力発揮の場とする。
この趣旨について十二分のご理解を賜わり、大会実施にあたっては、ファン各位、及び関係者方面の御支援、御指導を重ねてお願い申し上げる次第であります。
昭和52年9月23日 全日本プロレス株式会社代表 馬場正平
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全日本VS国際・対抗戦
9月30日午後2時から東京・永田町のヒルトン・ホテルで行われたアジア・タッグの記者会見の席上(全日本から馬場代表、小鹿、大熊、国際から吉原代表、浜口、鶴見が出席)、タイトル挑戦チームの人選をめぐり両陣営が険悪な状態となり、急遽年内に対抗戦を行う事が決定し発表された。
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ザ・デストロイヤー
所用の為アメリカに戻っていたデストロイヤーは、テキサスとAWAの試合に出場。
9月12日テキサス州フォートワース・ウィル・ロジャース・メモリアルセンター
ビッグ・ジョン・スタッド(反則勝ち)フリッツ・フォン・エリック
アル・マドリル(1-0)ザ・デストロイヤー
タリー・ブランチャード(反則勝ち)オックス・ベーカー
ブル・ラモス(1-0)タイガー・コンウェイ・ジュニア
トミー・シーグラー(1-0)アイアン・シーク・ファルーク
ジノ・ヘルナンデス(1-0)エディ・マンスフィールド
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9月13日テキサス州ダラス・スポータトリアム
タッグマッチ
フォン・エリックス(フリッツ&ケビン)(1-0)ビッグ・ジョン・スタッド&ゲイリー・ハート
アル・マドリル(1-0)ブル・ラモス
ザ・デストロイヤー(0-0)トミー・シーグラー
オックス・ベイカー(1-0)ジノ・ヘルナンデス
アイアン・シーク・ファルーク(1-0)ブルース・ランクフォード
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9月17日ウィスコンシン州ミルウォーキー・オーデトリアム 観衆5750人
AWA世界ヘビー級選手権 90分1本勝負
ニック・ボックウインクル(0-0)ビル・ロビンソン
①(両者リングアウト)
※ニックがタイトル防衛。
タッグマッチ
スーパー・デストロイヤー&アンジェロ・モスカ(1-0)クラッシャー・リソワスキー&ドクターX(デストロイヤー)
①スーパー(18分46秒体固め)X
ランバージャック・マッチ
グレッグ・ガニア(17分20秒1-0)ボビー・ヒーナン
ブラックジャック・ランザ(10分22秒反則勝ち=オーバー・ザ・トップロープ)ジム・ブランゼル
ボブ・バックランド(15分時間切れ)ボビー・ダンカン
ロジャー・カービー(14分2秒1-0)スティーブ・オルソンスキー
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