こなつが居た頃。
朝、5時45分くらいに起きたら急いで服を着替えてこなつと散歩するのは私の担当。
キッチンの裏口に回るとツレアイが中から鍵を開けてくれる。
リードを付けてツレアイが作ってくれたスロープから外に出ると脱兎のごとく駆けていく。
いつものポイントで用を足す。私はペットボトルの水で薄めて流す。
そこからは落ち着いて散歩。今日はどっちに行こう?
うん、街を見渡せるあそこがいいね。
トコトコと歩いていくこなつ。お寺の鐘の音が聞こえてくる。6時になったよ。
大きい方も済ませて、草の匂いも嗅いで、お腹も空いてきたしさぁ帰ろうか。
私がうっかりリードを付けそこなって、逃亡させちゃったことがあった。
あの頃はこなつの足腰もまだしっかりしていて、アッという間に駆け去っちゃって。
もしかしていつもの用足しポイントに居ないかと走っていったけど、いなくて・・・。
真冬でまだ真っ暗だったから、慌てて家に帰っていつもより明るいライトを持って捜し歩いた。
こなつは年寄りだし遠くへは行かないよ、きっと。(でもこの辺りを覚えていなくて彷徨っちゃったらどうしよう)
こなつはいつものコースを回っているよ、きっと。(でも他所の庭に入り込んじゃったらどうしよう)
(暗いし車にはねられちゃったら)(溝にはまっちゃったら)
30分近くオロオロ探していたら、やっぱりいつものコース上に こなつが!
そーっと近づいて確保しようとしたら、こなつは(まだ走るのーー!)ってあっちの方に!
あまり一所懸命に走ると調子づいて走るので、ランニングしているように追いかけて、ジリジリと近づき、やっと確保!
一時間近くかかったように思います。
もう一度、家族の誰だったかが裏口をしっかり閉めなかったのでいつの間にか何処かに彷徨い出ていて、
その時も30分近く探し、どこにも見つからないので一度家に戻ると、ツレアイが「君が探しに出て、すぐに帰って来ていたよ」と。
ホッとするやら、呆れるやら。でも嬉しいやら。
ココが自分のウチだって思ってくれたのね。
そんな散歩の思い出がそこかしこに。