最近の新聞によると、安倍首相は新型コロナウイルスの問題を「戦争」と認識しているという。また、妻の昭恵夫人は3月15日、安倍首相が新型コロナウイルス対応の改正特措法施行翌日に、大分県にある宇佐八幡宮に参拝していたという。それも首相は昭恵夫人から事前に聞いていたと述べている。これはつまり、安倍夫婦が意図的に計画した行動であったという事である。安倍首相は、新型コロナウイルスとの「戦争」を「神助」により勝利するため、昭恵夫人に自己の代参をさせたと考えて良い。
八幡神は九州宇佐氏の氏神であったが、平安時代初期に山城石清水に勧請(石清水八幡宮)され、朝廷はこれを京都の守護神として尊崇し、伊勢神宮に次ぐ第2の宗廟と位置づけた。のち、源頼朝が石清水八幡宮から鎌倉鶴岡へ勧請(鶴岡八幡宮)し、清和源氏(武人、戦闘)の守護神として鎌倉幕府でも尊崇した。のちの室町・江戸幕府でも。
「神助」による「勝利祈願」としては、幕末には孝明天皇が1847年、石清水の臨時際に勅使を送って奉幣し、開国要求をする西欧列強の軍艦を追っ払うために神の助けを祈願した。1849年には、京都を中心とする7社7寺に国安を祈らせた。1863年には孝明天皇が加茂社、石清水八幡宮、春日社に自ら参拝して攘夷を祈った。伊勢神宮にも勅使を派遣し、天皇自身の参拝も計画した。
国家神道を整備した神聖天皇主権大日本帝国政府は、日清・日露戦争の際には、全国各地の神社で、国家の戦勝祈願と、出征兵士の武運長久祈願を行わせた。
太平洋戦争開戦においては、翌年1月に、元寇の際の先例にならい、全国7社の一の宮である氷川、貫前、三島、浅間、若狭彦、中山、阿蘇の各神社で敵国降伏祈願祭を実施させた。