2020年4月7日、大阪市長・松井一郎氏の市役所での記者会見の発言は、主権者市民(国民)として、決して聞き流してはいけない内容である。それはあたかも、神聖天皇主権大日本帝国政府の下でしか通用しない発言に酷似しているからである。
第1次近衛文麿政府時の1937年7月7日に盧溝橋事件が勃発(日中戦争)し、8月に第2次上海事変を引き起こした直後の8月15日、政府は「国民政府断固膺懲声明」を発表。12月13日には首都南京占領。38年1月16日には第1次近衛声明「国民政府を対手とせず」と発表した。
そして1938年3月、国家総動員法案(4月公布)の審議中、陸軍中佐・佐藤賢了が、質問した議員に対し「黙れ」と怒鳴って質問を妨害し問題となったのである。しかし、佐藤は1942年には陸軍省軍務局長に、45年には陸軍中将となり、順調に昇進したのである。
ところで、松井一郎氏の発言は、「立憲民主党や国民民主党、共産党は今年の1、2月、新型コロナウイルスの危機迫る中で、桜を見る会や森友学園問題ばかりやっていた。もう、とにかく黙っていてもらいたい。彼らこそ、閉じこもっていてもらいたい。行政は新型コロナの被害に遭っている人をサポートするという実務の世界にいる。選挙目当てのパフォーマンスをしている人たちは閉じこもって、出てこないでと思う」というものである。
上記からわかるように、松井一郎氏(大阪維新の会代表)は、国民主権を原則とする憲法の下にありながら、明らかに立憲民主党、国民民主党、共産党などの野党の政治活動を妨害するものであり、その事により、主権者国民の「知る権利」を圧殺するものであり許してはならないものである。それはまた安倍自公政権を補完する役割を担っているという面でも許してはならないものである。
『「立憲民主党や国民民主党、共産党は今年の1、2月、新型コロナウイルスの危機迫る中で、桜を見る会や森友学園問題ばかりやっていた。もう、とにかく黙っていてもらいたい。彼らこそ、閉じこもっていてもらいたい』
サクラやモリカケを問題にすることが、選挙目当て?? 理解力、見識のない、「選挙目当て」という言葉さえ分かっていないお人だと、よく分かります。
別項でニーメラーの言葉は有名ですが、僕はこちらが好きです。「神を信じる人も、信じない人も・・・」
僕もギターを弾きます。今は、バッハのBWV998プレリュードに,何度目かの悪戦苦闘中。
今後よろしく。