新刊です。『「むすび」の武術と植芝盛平』

2011-08-04 17:35:57 | 日記
8月1日に刊行になりました。
「むすび」の武術と植芝盛平  合気道・太極拳・八卦拳』
著:清水豊 
(ビイング・ネット・プレス刊)
清水豊氏の著作はBNPからは『古事記と植芝盛平』『神仙道と植芝盛平』に次ぐ3冊目。
他に『太極拳秘術』『植芝盛平の武産合気』(共に柏書房刊)がありますが、今回はそれらの「むすび」の武術の基礎的な研究を基に展開しています。
植芝盛平は、古代より武術は、単なる争いの格闘技術ではなく、相手の心を和ませるものであり、霊的なものと物的なものとをむすぶものであったと解いています。

今回、清水氏は、「対話」形式で書きすすめることによってわかりやすく、物語のような展開をしています。
–––わたしは思想は対話によって語られるべきだと思っている。今回は琵琶湖畔と、府中の体育館の周辺での「対話」といった設定を考えてみた。この「対話」のもとになったような事柄は、じっさいにあったのであるが、本書では後に知りえたことや考えたことも、その中に含めている。孔子の『論語』、最古の仏典とされる『阿含経』、プラトンなどの著作にもある。新しいところでは埴谷雄高の『死霊』などもある。–––(対話形式にした理由を、本文ーむすびーで、以上のように書いています。

さらに、「むすび」の武術である合気道・太極拳・八卦拳の本来の姿を紹介するとともに、古事記の神々との関わりを追求しています。

武術ファンのみならず、古代史ファンも必読です。
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