1月16日午前5時40分、波照間島の標高40m程の段丘崖の上から南の海上を見る。
月の入りは23時00頃なので月明かりはない。
日の出は7時30分頃、まだ2時間近くある。
空が明るい、地上の風景も見える、この光はいったい何なのか。
星明りというが、この光は頭上から降ってくる光ではない。
手元も足元も、周りの空間・空気全体がボーっと光を放っている、そんな感じ。
この夜の風景は、高感度のデジタルカメラだからこそではなく、
遠視・近視・乱視のこの年寄の目にもこの様に見えるのである。
南十字星とケンタウルス座の間のうっすらとした光の帯は、天文薄明の始まりだろう。
では地上を照らすこの赤っぽい光は何なのか?
実はこれ、人口500余名の集落の街路灯であるナトリュウム灯の赤い光が
湿度の高い(80%程)空間に拡散して、島の上空全体の夜空を光らせていたのであった。
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