江戸川教育文化センター

「教育」を中心に社会・政治・文化等の問題を研究実践するとともに、センター内外の人々と広く自由に交流するひろば

日々雑感 42 マンガの「鼻血描写」に非難や抗議声明を出す卑劣な輩たち (3)

2014-05-23 | 随想


 原発が安全なら、それを証明するために政府機能を福島原発周辺に移転すればよい。

首相や閣僚や国会議員は除線作業に従事すれば良い。
そんな気概も覚悟もなく、「安全」な遠くでキャンキャンと吠えまくっている卑劣な輩なのだ。
低線量の放射能を浴びて、鼻血が出る人もいれば出ない人もいるだろう。
疲労感を覚える人もいれば余り感じない人もいるだろう。
個人差はある。

しかし、原発事故が無かったら鼻血や疲労感は感じ無かった筈である。
放射能は目に見えないし色も臭もない。
大量の放射能を浴びれば、直ちに命に影響を及ぼすが、低線量被爆は何年か後になって症状が出てくる。
チェルノブイリの例を見れば、誰でもそれが分かる。 

敢えて言うが、安全など誰も証明できない。

 大切なことは、これ以上放射線量を浴びる人を増やしてはならないという事である。
福島の原発周辺地域は安全なのかと言われれば、安全と言い切れるだけの根拠は皆無であり人も住めない。    
放射性物質は今も毎時1000万ベクレルと大量に放出されている。
地下汚染水も毎日400tも海に垂れ流されている。
誰も止められない放射能を、直ちに無害には出来ないのだ。
放射能の放出が止まっていないので、表面の土を削って除染してもあとから降り積もってくる。
除染で一時的に線量が低くなっても根本的な解決にはなっていない。
「安全」だと住民を騙して、危険な地域に住まわせようとするのは犯罪と言える。

安倍首相は
「汚染水はコントロールされている」
「事故は収束している」
だから東京オリンピックは「安全」と言い切った。
それは事実では無く、偽りの言葉である。

「鼻血が出た、疲れた」と言うと風評被害という。
偽りのことは風評被害にならなくて、本当の事を言うと風評被害だという。
どこかが狂っている。

「鼻血」が出た本人が言っている間違いない事実を、政府や閣僚や自治体の長が抗議して非難して潰していく。
ネットも週刊誌も「美味しんぼ」の作者を攻撃している。
あった事でも無かったかの如きに葬りさろうとしている。
それは「原発」や「放射能」は「危険だ」と云う事実を押し隠し、それを言わせない風潮を作り出していく悪辣な世論操作とも云える。

 甲状腺がんや白血病など数年後には、様々な病状を訴える人たちが増えてくるに違いない。
その時、
「ニコニコしている人に放射能は来ない」
「クヨクヨしている人に放射能は来る」
など、非科学的な事を言いふらし回った福島医大山下俊一はどう言うのだろうか。
ニコニコの時間が足りなかったとでも言うのだろうか。
山下氏の発言は、悲惨な状況に置かれている原発避難民を冒とくしている。
                                                 

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