今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

亀岡神社(長崎県平戸市岩の上町1517番地ホ第2)

2023年08月09日 | 神社・仏閣
訪問日 令和5年5月24日

亀岡神社
平戸城へ向かう途中に訪問予定にはなかったが気になる神社があった
歴代平戸藩藩主を祀っているという



狛犬1






狛犬2






中川愛子像
肥前国平戸藩主松浦清の11女として平戸に生まれる
姉の夫である園基茂の養女として中山忠能に嫁し、3男2女(忠愛・忠光・公董・栄子・慶子)を産んだ
娘・慶子が孝明天皇に仕え、やがて愛子の孫にあたる皇子・祐宮睦仁親王(のちの明治天皇)を産むと4歳時までその養育を任された
のちに、曾孫・明宮嘉仁親王(のちの大正天皇)の養育にもあたっており、天皇2代の養育に関わったことになる



皇室関係の像なのでプレートの傷が気になった(修復希望)



拝殿(国登録有形文化財)
寛永8年(1631年)平戸藩 藩主 松浦棟が祖霊4柱を平戸城内の霊椿山に祀ったのに創まり(霊椿山神社)
明治になって霊椿山、七郎、乙宮、八幡の4神社を合祀
明治11年(1878年)に現社地に社殿を営み、明治13年に各祭神を遷座、亀岡神社に改称した



阿翁石と呼ばれる松浦市鷹島産の玄武岩で作られた基壇の上に建てられている
桁行3間、梁間3間の入母屋造、本瓦葺で3面に欄干を配した廊下が廻り正面に石段を設ける
内部には合祀した四社のうち三社の額が掲げられ神社の歴史が伝えられる



幣殿・登廊(国登録有形文化財)
幣殿は、拝殿の北側中央から幅1間、奥行き1間半、一段下がった床の突き当たりに御神体の「鏡」が置かれている
登廊は、太鼓橋状に反りを持たせ側面に欄干を配置するなど本殿とともに独特の形式をもつ



本殿(国登録有形文化財)
境内北端中央の高い石垣に本殿が建つ
桁行3間、梁間3間の切妻造で、屋根は鉄板葺で棟に千木と鰹木が飾られている



入口は桁側から入る平入で正面中央に階段があり左右に神像を安置させる独特の形式をもつ






神馬



清宮貴子内親王御手植木






塞渕詞(そくえんし)神社
祭神:密姫命(みつひめのみこと)



社務所



神輿殿



神楽殿(国登録有形文化財)
参道の西面に建ち、桁行3間、梁間3間入母屋造本瓦葺で背面に桁行1間、梁間3間の後座を設ける
床は板張りで、四方を吹放しとしている



国の重要無形民俗文化財の「平戸神楽」を奉納する舞台






撮影 令和5年5月24日
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