今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

小諸城址「懐古園」(長野県小諸市)

2017年11月21日 | 
小諸城址「懐古園」
布引観音で出逢った地元の方に「小諸城」に行くと話すと「懐古園」の無料券をいただいた
その時、話しが噛み合っていないと思っていたが、城跡は、市営公園「小諸城址懐古園」として整備され、有料で公開されていた



小諸義塾塾長 木村熊二
石垣にレリーフが嵌め込まれている。この人物についての知識はない



二の丸跡
上田合戦時の徳川本陣跡。上田城を訪れたとき敵側の城も行かなければならないと考えていた



第二次上田合戦の総大将は徳川秀忠。小説やドラマでは無能な人物として扱われることが多い
妻は信長の姪で浅井三姉妹の三女の江である



なかなか攻め落とせない上田城と家康からの圧力との狭間で、もがいていたのだろうなと想像しながら旗を見ていた



南の丸跡



小諸城は、武田信玄のころ山本勘助らにより現在の縄張りとし、豊臣秀吉天下統一のとき小諸城主となった仙石秀久により完成された城



周囲には地面が削られた掘割らしき跡が見える



懐古園稲荷神社



黒門橋



黒門跡



荒神井戸
寛保の大洪水の後に掘られた、城内唯一の井戸



藤村記念館
1899年(明治32年) かつての恩師木村熊二に招かれて小諸義塾の英語教師として小諸町に赴任し、以後6年過ごす
小諸で過ごした6年余の間に「雲」「千曲川のスケッチ」「旧主人」などが生まれ、大作「破戒」が起稿された



武器庫



緑一色の城内で花の名前は知らないが、ここだけ暖色の花が咲いていた



水の手展望台からの景色



周辺を歩く。野面石積みの石垣は400年前の当時の姿で残されている









鏡石
山本勘助が愛用したとの説明書き。確かに私の姿も写っている



天守台跡



懐古神社



必勝の字に誘われように祈願をする。私の場合はギャンブルだが



ここまでが有料施設となる
出口で「門」の場所を尋ねると何もありませんよと、その場所を教えていただいた
当時の建造物は石垣と現在の懐古園の入り口の三ノ門、市街地に存在する大手門のみが現存している

三の門(重要文化財)
1615年に建てられたが、1742年に起きた洪水によって大手門、足柄門と共に損壊
現存する三ノ門は1765年に再建されたもの



扁額は徳川宗家16代当主・徳川家達の筆によるもの






大手門(重要文化財)
三の門からJRに線路の下にある地下道を通り数分歩く



近年まで民家として利用されていたが、平成20年(2008年)に再び門として修復、復元された






地元の女子高生が一人歩いてくる。どのような反応を示すのか興味を持っていた
すると相手が立ち止まり「こんにちわ」と挨拶。狭い道ではなかったが譲ってくれている
清々しい気持ちで「ありがとう」と応えた。旅の思い出の一つになった

小諸宿本陣主屋
参勤交代の大名などが休泊。現在は歴史資料館に



長野県をよく訪れる知人から教えられた蕎麦屋の本店が三の門の近くにあったので入店
「ざる蕎麦」を注文し食べてみた



撮影 平成29年5月23日

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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懐かしい処です (OTETSUDAI @)
2017-11-21 15:46:22
若かりし頃、小諸駅前で若き○○と約束。16号線が大渋滞で約束の時間に大幅に遅れてので、もういないかと思ったら待っててくれました。それからは期待したことは何も無く大会会場に戻った想い出の場所です。
小諸を通ることはありましたが、いつも目的地に着くことを急いて懐古園にも行ったことがありません。今は高速道が出来たので尚更です。
山本勘助は実際にはいなかった、歴史上の架空の人物と言う本もありましたが、私は実在を信じていました。ただ勘助の風貌については分かりませんが信玄の素晴らしい手下と頭の中にあります。
関東にいながらブログにアップされている素晴らしい場所に行くこともなく、私は何を観て生活しているのだろうと疑問も抱きます。
折角E-fourの四駆を買ったのでスタッドレスが欲しいと言うのですが、家内は「雪が降れば車に乗らなければいい」と頗る倹約家です。
今日も素晴らしい名所をありがとうございました。
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軍師に魅力を感じています (2014kurumatabi)
2017-11-21 20:16:45
いつもありがとうございます。。
山本勘助が実在していないなど、最近夢のない話しが多くて嫌になりますね。武田信玄の軍師として、能力が高く好きな人物です。竹中半兵衛や黒田官兵衛、孫子や孔明など軍師には昔から魅力を感じていました。
古くなりますが私の卒論は「作戦」でしたので、昔からその方面の本はよく読んでいました。ただ、残念なのは内容については記憶に残っていないということです。
小諸城の二の丸跡で徳川秀忠の立場になって考えた時間はとても楽しく、歴史の面白さを感じていました。
中学校の時に習った「小諸なる古城のほとり…」も思い出していました。初めて訪れた場所ですが、有意義な時間を過ごすことができました。          
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