1995年 生産型639はクローン技術により誕生
ミリア・ファリーナと階級3級空士長が与えられた。
そして多数の同じクローンの姉妹と分かれラプラミズ艦隊ラザミア戦隊に配属。
そこでキヨラとデパラと言う同じ部隊に配属になった同期。
上官のラザミア、生まれてすぐに様々な出会い・・・
生まれて間もないミリアは戸惑いと不安を抱えていた。
ミリア「これは・・・・・・」
キヨラ「へぇこれがあたしらの機体ね。」
ミリア達は格納庫にて自分達が乗るであろう機体を見に行ってた。
自分達が乗るであろう機体、クァドラン・ロー・・・・
高機動性を誇り、一撃離脱戦法を得意とした機体である。
圧倒的な姿・・・
言葉がでない・・・・ミリア達はそう感じてしまった。
ラザミア「ひょっこが、クァドランが気になるとはね。」
デパラ「ラザミア隊長・・・・」
ラザミア「お前らは幸運だなクァドラン・ロー乗りで、他の兵はノナやジナールなど地味な機体ばかりだぞ」
そんな中、ミリア達の隊長であるラザミアが来た。
製造されたミリアはとてつもない緊張に襲われる・・・・
目の前にいるのは上官、自分の命を駒にも出来る生殺与奪の権利を持つ人物
気さくに話しているが、実際どんな本性があるのか不安でしょうがない。
上官ラザミアの一言で自分の運命が変わる・・・
危険で大変なのか、危険じゃなく楽なのか・・・
皆・・・ラザミアの一言次第・・・・
ラザミア「どうした・・・ミリア3級空士長?」
ミリア「いえ・・・・なんでもありません・・・」
ラザミア「本当に大丈夫なのか?」
ミリア「本当に大丈夫です。」
キヨラとデパラの中で一番不安そうな表情をしているミリアに・・・
ラザミアは気になったので、声をかけてきた。
最初は驚いていたミリアだが、素直に問題はないと答える
誤魔化しても意味がない・・
素直に言ってしまおうと思った。
ラザミア「ミリア・・・不安に感じて戦場に出てはダメだぞ、死を早める事になる。」
ミリア「死を早めるでありますか?」
ラザミア「戦場で長く生きる兵士は常に前向きに生きる、今の貴様にはそれがかけてるわ」
ミリア「はぁ」
と言ったミリアが心配した反面・・・・・
指揮官であるラザミアは部下想いな性格であったため・・・・
不安がってるミリアを心配し前向きに生きるようにアドバイスしてくれた・・・
前向きで生きる・・・・・
それが兵士として生きる心構えか・・・・
製造されたてのミリアはラザミアの話を聞きつつ考えてみた。
自分が兵士としてどう生きるのかを・・・
近い将来、初陣があるだろう・・・
部隊に入った同期何人も死ぬだろう・・・
その死んでいく同期の中に自分が入るかもしれない。
そうならないためにめラザミアの話を理解しなければならない
じゃないと自分はこの先生きていくのは難しいだろう・・・
と・・・ミリアは思った。
ラプラミズ「我々に作戦命令でありますか?」
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊ラプラミズ艦隊司令ラプ・ラミズ
『そうだ、ラプ・ラミズ艦隊には第38分岐艦隊の支援として出撃せよとボドルザー閣下からの命令である』
その頃、ミリア達の上官ラプラミズは・・・・
ボドルザー基幹艦隊司令部の幕僚からの命令を受け取っていた。
命令は第38分岐艦隊の支援出撃。
派手に陽動任務ではなく、あくまでも第38分岐艦隊の支援・・・・・
この命令にラプ・ラミズは面白くないと感じた。
第38分岐艦隊は監察軍基幹艦隊との最前線で戦う部隊の一つであり・・・
第38分岐艦隊が担当するエリアの戦況はかなり面白い展開になっていると聞く・・・・
支援となれば最前線で戦う事が出来ないし、見てるだけでつまんないってなる。
ラプラミズ「サ・エスケスタ・・・・必ずや支援の任を果たして見せます。」
『ふん・・・・・ボドルザー閣下も期待している・・・・失望させるなよ!』
ラプラミズ「ハッ」
女性兵士はいつも除け者にされる。
ボドルザー艦隊司令の参謀らは期待していない
第109分岐艦隊のマロークス司令官など一部の分岐艦隊には女性司令官はいるが・・・
女性ともあってか男性師団長に舐められており・・・・
無謀ながらも有能さもあり第7空間機甲師団長に出世したカムジン・クラヴシェラは・・・
司令官命令も聞かずに独自行動をしていると聞く・・・
ラプラミズ「全く男どもは我々を舐めている」
ラプラミズは悔しさを覚える・・・・・
なんとかして見返してやりたい、男には負けたくない・・・・
女とは言え、誇り高き戦闘種族ゼントラーディ人・・・・
舐められたままで終わるつもりなんてさらさらない。
見返してやりたい、見返して男どもの驚くか見たい
と・・・ラプラミズは考えていた
ティレノール「酷くお疲れですね」
ラプラミズ「あぁすまぬな。」
ティレノール「悔しいかもしれませんが、我々にも出番はきます。そこで戦果をあげ、我々の力を見せつけましょう」
ラプラミズ「ありがとうなティレノール、お前がいると安心する」
ゼムー1級記録参謀でありラプラミズの副官であるティレノールは・・・・
メルトラン(女性ゼントラーディ)としての立場に悩むラプラミズを心配した。
指揮官のケアをするのは副官であり記録参謀であるティレノールの役目だ
ティレノールとしても手柄を立てボドル基幹艦隊の女性兵の地位を向上させたい
ケアしつつも記録参謀としていろいろと進言しラプラミズの気を沈めていた。
ラプラミズ「さてフォールドも完了したし、第38分岐艦隊の背後に展開するとしようか」
その後
ラプラミズ艦隊は第38分岐艦隊の背後に展開した。
既に第38分岐艦隊は監察軍艦隊と交戦しており・・・・
最前線は激しい戦闘を繰り広げている事が分かるなど爆発の光が見える
かなりの激戦で多くの同胞の命が戦場で消えていっているのだろう
ラザミラ「フォールド終わったか」
ミリア「フォールド・・・・一体・・・・・・」
ラザミラ「新兵だから分からんか・・・・・お前ら、更衣室に向かうぞ!戦闘配備だ!」
デパラ「戦闘配備!?」
ラザミラ「既に他の隊も準備しているはずだ!行くぞ!」
格納庫にいたミリア達はフォールドが終わった直後
ラザミラの号令の元、パイロットスーツに着替えるべく更衣室に向かおうとしていた
ミリア達は戸惑いつつもラザミラの後ろについて行く・・・・・
キヨラは製造されて早々、戦場かと肩を落とし
デパラは戦場に出る事に興奮したりしており・・・・・
ミリアは戦場に出る緊張していた。
キヨラ「製造されて早々、戦場とはついてないねミリア」
ミリア「そうだな、いきなり戦場・・・・・私・・・死ぬかもな」
デパラ「気を落とすなよ、気楽に行こうな・・・死にたくなければな」
ミリア「それもそうだな、死ぬことは避ける」
キヨラ「初陣で死ぬ真似は避けたいね」
三人にそれぞれ戦場への気持ちは違うのだが・・・・・・
死にたくない気持ちは一緒だった。
製造されて早々、戦死する真似は避けたい
折角生まれてきたのだから、ゼントラーディ軍軍人としての誇り
ゼントラーディ人としての本能のまま可能な限り戦い抜きたい・・・
三人の考えている事は一緒であった。
ラザミラ「ふっこの三人の新兵、見所あるな」
ラザミラはミリア達を見て感心した。
生きる事、戦いに後ろを向ける事がなく前向き
臆病者じゃないし、戦う前に狼狽える事はない。
戦場で活躍する所が楽しみだ
と
ラザミラはミリア達を見ながら思った。
その頃
「第38分岐艦隊ログレ司令より入電」
ラプラミズ「ログレからか?入れろ」
「エスケスタ」
ラプラミズの元に第38分岐艦隊司令ログレからの通信が入った。
突然の通信にラプラミズは落ち着きながら、通信兵にログレからの通信を入れるように言う
目の前の艦隊の交戦の光がおかしくなった。
第38分岐艦隊に何かが起きたのだろう
敵の強襲・・・・・もしくは別の何かか・・・・
そう考えているうちに画面がラプラミズの前に映し出される
ログレ『ラプラミズ、我が艦隊が監察軍の奇襲を受けた救援のため艦載機を送れ』
第38分岐艦隊司令官ログレ・マドロフケル
ラプラミズ「奇襲とは?いかように奇襲されたのですか?」
ログレ『監察軍が貴様らに相当する部隊が我が艦隊の側面を強襲した。強襲の影響で護衛艦載機部隊が苦戦中だ。艦隊はいい、出撃できるだけの艦載機を出せばいいんだ。』
映し出されたログレからの通信は艦隊が強襲されたから
艦載機部隊を出せと言う高圧的な援軍要請であった。
上から目線であり、腹立つつものいいである。
ラプラミズは腹立つのを隠しながらログレの対応するも
いつ我慢の限界が来て吹き出しそうになる
ログレ『通信は以上だ、救援急げ!いいな!女ども!』
ラプラミズ「ハッ・・・・・」
ログレ『フンッ・・・』
ラプラミズ「あの野郎!!」
ティレノール「司令・・・」
ラプラミズ「全艦に艦載機を直掩部隊除き全部隊出せ!男どもに目にものを見せてやる!」
ティレノール「は・・・・ハッ」
ログレとの通信終了後、ラプラミズは怒りを露にした。
隣にいたティレノールはラプラミズの態度にビクッとしてしまい恐縮。
そのままラプラミズは恐縮するティレノールに直掩を除く全部隊出撃命令を出す
命令を聞いたティレノールは直ぐ様、各艦艇に全部隊出撃命令を伝え
それを聞いた全艦艇の艦長と第二から第三からなる記録参謀は所属部隊隊長に
ラプラミズの伝える。
ラザミラ「いよいよ出撃か!総員、ハッチ閉めろ!出撃準備!」
ティレノール経由のラプラミズからの命令を当然受け取っていた。
ミリア達を始めラザミラの部下達はクァドラン・ローのハッチを閉め
いつでも出撃できるように立ち上がり・・・・出撃の許可を待つ
初陣であるミリアは緊張している。
これから戦場に出るんだと・・・・生き残るか死ぬか・・・・・
私は何人殺すのか・・・・
私は戦場に出てまともでいられるのか
など
ラザミラ「新兵、製造されたてでも戦場の雰囲気が分かるのだな」
ミリア「そ・・・・そんなわけないであります」
ラザミラ「とか言いつつ顔に出てるぞ。名前はミリア・・・ミリア・ファリーナ3級空士長」
ミリア「し・・・・・・」
ラザミラから戦場の雰囲気を感じている事を指摘された。
戦場の雰囲気を感じている・・・・
ミリアはそう指摘されてから、自分は場の雰囲気に敏感なんだなと思った。
戦場の雰囲気を感じとるのが早い・・・・・
製造されたての新兵であるミリアは、いろいろ悩みつつも今の自分について考えてみた。
「ラザミラ隊長、ブリッジより出撃の許可が・・・」
ラザミラ「よし、全機私が出たら続け!行くぞ!他の隊に遅れをとるな!」
出撃の許可が降り、ラザミラの号令の元・・・
ラザミラを始め出撃待機していた隊員達がケアドウル・マグドミラから飛び出す
当然、ミリアやキヨラそしてデパラなども他の隊員と共に飛び出して行き
直ぐ様 三人で編隊を組む
三人の横を他のクァドラン・ロー編隊やクァドラン・ノナやジナール編隊の主力部隊
更に少数ではあるがログレン・ローやシグノ・ミュール、マグゼミグ・ラフなども出ている
キヨラ「かなりの大部隊だな、私達の部隊以上に・・・・」
デパラ「これが戦場なのか」
キヨラやデパラは周りの風景に圧倒される
これが戦場の雰囲気なのか、我が軍の兵力の凄さなのか
二人は今見ている雰囲気に圧倒されながらも自分達のいる軍を誇らしく感じた
しかし
ミリアだけは真剣な顔をしていた。
二人がゼントラーディ軍の凄さに圧倒されている中で言った
ミリア「でも生き残れるか、どうかは」
キヨラ「そうだな、生き残れるかどうかはまだ分からないもんな」
ミリア「でも負けるつもりはない、いきなり死んでたまるか!」
戦場で生き残れるかどうか
いくら味方が多いとは言え生き残れる保証はない
戦場だから自分達が死ぬ可能性は十分ある。
それに初陣なので実戦経験もなく他の兵士に比べたら下の下
生き残る可能性よりも死ぬ可能性の方が高い
だが
ここを切り抜けられなければゼントラーディ軍兵士の本格的な始まりではない。
ミリアは仲間と共にこの初陣を見事に飾り
ゼントラーディ軍兵士てしての最初の一歩を踏み込もうと考えていた。
絶対に死んでたまるか
生きて帰ってやる。
今のミリアの気持ちは生きて帰る事しか考えてなかった。
ミリア・ファリーナと階級3級空士長が与えられた。
そして多数の同じクローンの姉妹と分かれラプラミズ艦隊ラザミア戦隊に配属。
そこでキヨラとデパラと言う同じ部隊に配属になった同期。
上官のラザミア、生まれてすぐに様々な出会い・・・
生まれて間もないミリアは戸惑いと不安を抱えていた。
ミリア「これは・・・・・・」
キヨラ「へぇこれがあたしらの機体ね。」
ミリア達は格納庫にて自分達が乗るであろう機体を見に行ってた。
自分達が乗るであろう機体、クァドラン・ロー・・・・
高機動性を誇り、一撃離脱戦法を得意とした機体である。
圧倒的な姿・・・
言葉がでない・・・・ミリア達はそう感じてしまった。
ラザミア「ひょっこが、クァドランが気になるとはね。」
デパラ「ラザミア隊長・・・・」
ラザミア「お前らは幸運だなクァドラン・ロー乗りで、他の兵はノナやジナールなど地味な機体ばかりだぞ」
そんな中、ミリア達の隊長であるラザミアが来た。
製造されたミリアはとてつもない緊張に襲われる・・・・
目の前にいるのは上官、自分の命を駒にも出来る生殺与奪の権利を持つ人物
気さくに話しているが、実際どんな本性があるのか不安でしょうがない。
上官ラザミアの一言で自分の運命が変わる・・・
危険で大変なのか、危険じゃなく楽なのか・・・
皆・・・ラザミアの一言次第・・・・
ラザミア「どうした・・・ミリア3級空士長?」
ミリア「いえ・・・・なんでもありません・・・」
ラザミア「本当に大丈夫なのか?」
ミリア「本当に大丈夫です。」
キヨラとデパラの中で一番不安そうな表情をしているミリアに・・・
ラザミアは気になったので、声をかけてきた。
最初は驚いていたミリアだが、素直に問題はないと答える
誤魔化しても意味がない・・
素直に言ってしまおうと思った。
ラザミア「ミリア・・・不安に感じて戦場に出てはダメだぞ、死を早める事になる。」
ミリア「死を早めるでありますか?」
ラザミア「戦場で長く生きる兵士は常に前向きに生きる、今の貴様にはそれがかけてるわ」
ミリア「はぁ」
と言ったミリアが心配した反面・・・・・
指揮官であるラザミアは部下想いな性格であったため・・・・
不安がってるミリアを心配し前向きに生きるようにアドバイスしてくれた・・・
前向きで生きる・・・・・
それが兵士として生きる心構えか・・・・
製造されたてのミリアはラザミアの話を聞きつつ考えてみた。
自分が兵士としてどう生きるのかを・・・
近い将来、初陣があるだろう・・・
部隊に入った同期何人も死ぬだろう・・・
その死んでいく同期の中に自分が入るかもしれない。
そうならないためにめラザミアの話を理解しなければならない
じゃないと自分はこの先生きていくのは難しいだろう・・・
と・・・ミリアは思った。
ラプラミズ「我々に作戦命令でありますか?」
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊ラプラミズ艦隊司令ラプ・ラミズ
『そうだ、ラプ・ラミズ艦隊には第38分岐艦隊の支援として出撃せよとボドルザー閣下からの命令である』
その頃、ミリア達の上官ラプラミズは・・・・
ボドルザー基幹艦隊司令部の幕僚からの命令を受け取っていた。
命令は第38分岐艦隊の支援出撃。
派手に陽動任務ではなく、あくまでも第38分岐艦隊の支援・・・・・
この命令にラプ・ラミズは面白くないと感じた。
第38分岐艦隊は監察軍基幹艦隊との最前線で戦う部隊の一つであり・・・
第38分岐艦隊が担当するエリアの戦況はかなり面白い展開になっていると聞く・・・・
支援となれば最前線で戦う事が出来ないし、見てるだけでつまんないってなる。
ラプラミズ「サ・エスケスタ・・・・必ずや支援の任を果たして見せます。」
『ふん・・・・・ボドルザー閣下も期待している・・・・失望させるなよ!』
ラプラミズ「ハッ」
女性兵士はいつも除け者にされる。
ボドルザー艦隊司令の参謀らは期待していない
第109分岐艦隊のマロークス司令官など一部の分岐艦隊には女性司令官はいるが・・・
女性ともあってか男性師団長に舐められており・・・・
無謀ながらも有能さもあり第7空間機甲師団長に出世したカムジン・クラヴシェラは・・・
司令官命令も聞かずに独自行動をしていると聞く・・・
ラプラミズ「全く男どもは我々を舐めている」
ラプラミズは悔しさを覚える・・・・・
なんとかして見返してやりたい、男には負けたくない・・・・
女とは言え、誇り高き戦闘種族ゼントラーディ人・・・・
舐められたままで終わるつもりなんてさらさらない。
見返してやりたい、見返して男どもの驚くか見たい
と・・・ラプラミズは考えていた
ティレノール「酷くお疲れですね」
ラプラミズ「あぁすまぬな。」
ティレノール「悔しいかもしれませんが、我々にも出番はきます。そこで戦果をあげ、我々の力を見せつけましょう」
ラプラミズ「ありがとうなティレノール、お前がいると安心する」
ゼムー1級記録参謀でありラプラミズの副官であるティレノールは・・・・
メルトラン(女性ゼントラーディ)としての立場に悩むラプラミズを心配した。
指揮官のケアをするのは副官であり記録参謀であるティレノールの役目だ
ティレノールとしても手柄を立てボドル基幹艦隊の女性兵の地位を向上させたい
ケアしつつも記録参謀としていろいろと進言しラプラミズの気を沈めていた。
ラプラミズ「さてフォールドも完了したし、第38分岐艦隊の背後に展開するとしようか」
その後
ラプラミズ艦隊は第38分岐艦隊の背後に展開した。
既に第38分岐艦隊は監察軍艦隊と交戦しており・・・・
最前線は激しい戦闘を繰り広げている事が分かるなど爆発の光が見える
かなりの激戦で多くの同胞の命が戦場で消えていっているのだろう
ラザミラ「フォールド終わったか」
ミリア「フォールド・・・・一体・・・・・・」
ラザミラ「新兵だから分からんか・・・・・お前ら、更衣室に向かうぞ!戦闘配備だ!」
デパラ「戦闘配備!?」
ラザミラ「既に他の隊も準備しているはずだ!行くぞ!」
格納庫にいたミリア達はフォールドが終わった直後
ラザミラの号令の元、パイロットスーツに着替えるべく更衣室に向かおうとしていた
ミリア達は戸惑いつつもラザミラの後ろについて行く・・・・・
キヨラは製造されて早々、戦場かと肩を落とし
デパラは戦場に出る事に興奮したりしており・・・・・
ミリアは戦場に出る緊張していた。
キヨラ「製造されて早々、戦場とはついてないねミリア」
ミリア「そうだな、いきなり戦場・・・・・私・・・死ぬかもな」
デパラ「気を落とすなよ、気楽に行こうな・・・死にたくなければな」
ミリア「それもそうだな、死ぬことは避ける」
キヨラ「初陣で死ぬ真似は避けたいね」
三人にそれぞれ戦場への気持ちは違うのだが・・・・・・
死にたくない気持ちは一緒だった。
製造されて早々、戦死する真似は避けたい
折角生まれてきたのだから、ゼントラーディ軍軍人としての誇り
ゼントラーディ人としての本能のまま可能な限り戦い抜きたい・・・
三人の考えている事は一緒であった。
ラザミラ「ふっこの三人の新兵、見所あるな」
ラザミラはミリア達を見て感心した。
生きる事、戦いに後ろを向ける事がなく前向き
臆病者じゃないし、戦う前に狼狽える事はない。
戦場で活躍する所が楽しみだ
と
ラザミラはミリア達を見ながら思った。
その頃
「第38分岐艦隊ログレ司令より入電」
ラプラミズ「ログレからか?入れろ」
「エスケスタ」
ラプラミズの元に第38分岐艦隊司令ログレからの通信が入った。
突然の通信にラプラミズは落ち着きながら、通信兵にログレからの通信を入れるように言う
目の前の艦隊の交戦の光がおかしくなった。
第38分岐艦隊に何かが起きたのだろう
敵の強襲・・・・・もしくは別の何かか・・・・
そう考えているうちに画面がラプラミズの前に映し出される
ログレ『ラプラミズ、我が艦隊が監察軍の奇襲を受けた救援のため艦載機を送れ』
第38分岐艦隊司令官ログレ・マドロフケル
ラプラミズ「奇襲とは?いかように奇襲されたのですか?」
ログレ『監察軍が貴様らに相当する部隊が我が艦隊の側面を強襲した。強襲の影響で護衛艦載機部隊が苦戦中だ。艦隊はいい、出撃できるだけの艦載機を出せばいいんだ。』
映し出されたログレからの通信は艦隊が強襲されたから
艦載機部隊を出せと言う高圧的な援軍要請であった。
上から目線であり、腹立つつものいいである。
ラプラミズは腹立つのを隠しながらログレの対応するも
いつ我慢の限界が来て吹き出しそうになる
ログレ『通信は以上だ、救援急げ!いいな!女ども!』
ラプラミズ「ハッ・・・・・」
ログレ『フンッ・・・』
ラプラミズ「あの野郎!!」
ティレノール「司令・・・」
ラプラミズ「全艦に艦載機を直掩部隊除き全部隊出せ!男どもに目にものを見せてやる!」
ティレノール「は・・・・ハッ」
ログレとの通信終了後、ラプラミズは怒りを露にした。
隣にいたティレノールはラプラミズの態度にビクッとしてしまい恐縮。
そのままラプラミズは恐縮するティレノールに直掩を除く全部隊出撃命令を出す
命令を聞いたティレノールは直ぐ様、各艦艇に全部隊出撃命令を伝え
それを聞いた全艦艇の艦長と第二から第三からなる記録参謀は所属部隊隊長に
ラプラミズの伝える。
ラザミラ「いよいよ出撃か!総員、ハッチ閉めろ!出撃準備!」
ティレノール経由のラプラミズからの命令を当然受け取っていた。
ミリア達を始めラザミラの部下達はクァドラン・ローのハッチを閉め
いつでも出撃できるように立ち上がり・・・・出撃の許可を待つ
初陣であるミリアは緊張している。
これから戦場に出るんだと・・・・生き残るか死ぬか・・・・・
私は何人殺すのか・・・・
私は戦場に出てまともでいられるのか
など
ラザミラ「新兵、製造されたてでも戦場の雰囲気が分かるのだな」
ミリア「そ・・・・そんなわけないであります」
ラザミラ「とか言いつつ顔に出てるぞ。名前はミリア・・・ミリア・ファリーナ3級空士長」
ミリア「し・・・・・・」
ラザミラから戦場の雰囲気を感じている事を指摘された。
戦場の雰囲気を感じている・・・・
ミリアはそう指摘されてから、自分は場の雰囲気に敏感なんだなと思った。
戦場の雰囲気を感じとるのが早い・・・・・
製造されたての新兵であるミリアは、いろいろ悩みつつも今の自分について考えてみた。
「ラザミラ隊長、ブリッジより出撃の許可が・・・」
ラザミラ「よし、全機私が出たら続け!行くぞ!他の隊に遅れをとるな!」
出撃の許可が降り、ラザミラの号令の元・・・
ラザミラを始め出撃待機していた隊員達がケアドウル・マグドミラから飛び出す
当然、ミリアやキヨラそしてデパラなども他の隊員と共に飛び出して行き
直ぐ様 三人で編隊を組む
三人の横を他のクァドラン・ロー編隊やクァドラン・ノナやジナール編隊の主力部隊
更に少数ではあるがログレン・ローやシグノ・ミュール、マグゼミグ・ラフなども出ている
キヨラ「かなりの大部隊だな、私達の部隊以上に・・・・」
デパラ「これが戦場なのか」
キヨラやデパラは周りの風景に圧倒される
これが戦場の雰囲気なのか、我が軍の兵力の凄さなのか
二人は今見ている雰囲気に圧倒されながらも自分達のいる軍を誇らしく感じた
しかし
ミリアだけは真剣な顔をしていた。
二人がゼントラーディ軍の凄さに圧倒されている中で言った
ミリア「でも生き残れるか、どうかは」
キヨラ「そうだな、生き残れるかどうかはまだ分からないもんな」
ミリア「でも負けるつもりはない、いきなり死んでたまるか!」
戦場で生き残れるかどうか
いくら味方が多いとは言え生き残れる保証はない
戦場だから自分達が死ぬ可能性は十分ある。
それに初陣なので実戦経験もなく他の兵士に比べたら下の下
生き残る可能性よりも死ぬ可能性の方が高い
だが
ここを切り抜けられなければゼントラーディ軍兵士の本格的な始まりではない。
ミリアは仲間と共にこの初陣を見事に飾り
ゼントラーディ軍兵士てしての最初の一歩を踏み込もうと考えていた。
絶対に死んでたまるか
生きて帰ってやる。
今のミリアの気持ちは生きて帰る事しか考えてなかった。