マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

第1話 ミリア・ファリーナ 出撃す

2020-10-12 00:47:01 | マクロス ミリア・ファリーナの軌跡
1995年 生産型639はクローン技術により誕生
ミリア・ファリーナと階級3級空士長が与えられた。

そして多数の同じクローンの姉妹と分かれラプラミズ艦隊ラザミア戦隊に配属。

そこでキヨラとデパラと言う同じ部隊に配属になった同期。
上官のラザミア、生まれてすぐに様々な出会い・・・
生まれて間もないミリアは戸惑いと不安を抱えていた。

ミリア「これは・・・・・・」

キヨラ「へぇこれがあたしらの機体ね。」

ミリア達は格納庫にて自分達が乗るであろう機体を見に行ってた。
自分達が乗るであろう機体、クァドラン・ロー・・・・

高機動性を誇り、一撃離脱戦法を得意とした機体である。

圧倒的な姿・・・
言葉がでない・・・・ミリア達はそう感じてしまった。

ラザミア「ひょっこが、クァドランが気になるとはね。」

デパラ「ラザミア隊長・・・・」

ラザミア「お前らは幸運だなクァドラン・ロー乗りで、他の兵はノナやジナールなど地味な機体ばかりだぞ」

そんな中、ミリア達の隊長であるラザミアが来た。
製造されたミリアはとてつもない緊張に襲われる・・・・
目の前にいるのは上官、自分の命を駒にも出来る生殺与奪の権利を持つ人物

気さくに話しているが、実際どんな本性があるのか不安でしょうがない。

上官ラザミアの一言で自分の運命が変わる・・・
危険で大変なのか、危険じゃなく楽なのか・・・
皆・・・ラザミアの一言次第・・・・

ラザミア「どうした・・・ミリア3級空士長?」

ミリア「いえ・・・・なんでもありません・・・」

ラザミア「本当に大丈夫なのか?」

ミリア「本当に大丈夫です。」

キヨラとデパラの中で一番不安そうな表情をしているミリアに・・・
ラザミアは気になったので、声をかけてきた。

最初は驚いていたミリアだが、素直に問題はないと答える

誤魔化しても意味がない・・
素直に言ってしまおうと思った。

ラザミア「ミリア・・・不安に感じて戦場に出てはダメだぞ、死を早める事になる。」

ミリア「死を早めるでありますか?」

ラザミア「戦場で長く生きる兵士は常に前向きに生きる、今の貴様にはそれがかけてるわ」

ミリア「はぁ」

と言ったミリアが心配した反面・・・・・
指揮官であるラザミアは部下想いな性格であったため・・・・
不安がってるミリアを心配し前向きに生きるようにアドバイスしてくれた・・・

前向きで生きる・・・・・

それが兵士として生きる心構えか・・・・
製造されたてのミリアはラザミアの話を聞きつつ考えてみた。
自分が兵士としてどう生きるのかを・・・

近い将来、初陣があるだろう・・・
部隊に入った同期何人も死ぬだろう・・・
その死んでいく同期の中に自分が入るかもしれない。

そうならないためにめラザミアの話を理解しなければならない
じゃないと自分はこの先生きていくのは難しいだろう・・・

と・・・ミリアは思った。

ラプラミズ「我々に作戦命令でありますか?」
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊ラプラミズ艦隊司令ラプ・ラミズ

『そうだ、ラプ・ラミズ艦隊には第38分岐艦隊の支援として出撃せよとボドルザー閣下からの命令である』

その頃、ミリア達の上官ラプラミズは・・・・
ボドルザー基幹艦隊司令部の幕僚からの命令を受け取っていた。
命令は第38分岐艦隊の支援出撃。

派手に陽動任務ではなく、あくまでも第38分岐艦隊の支援・・・・・
この命令にラプ・ラミズは面白くないと感じた。

第38分岐艦隊は監察軍基幹艦隊との最前線で戦う部隊の一つであり・・・
第38分岐艦隊が担当するエリアの戦況はかなり面白い展開になっていると聞く・・・・
支援となれば最前線で戦う事が出来ないし、見てるだけでつまんないってなる。

ラプラミズ「サ・エスケスタ・・・・必ずや支援の任を果たして見せます。」

『ふん・・・・・ボドルザー閣下も期待している・・・・失望させるなよ!』

ラプラミズ「ハッ」

女性兵士はいつも除け者にされる。
ボドルザー艦隊司令の参謀らは期待していない

第109分岐艦隊のマロークス司令官など一部の分岐艦隊には女性司令官はいるが・・・

女性ともあってか男性師団長に舐められており・・・・
無謀ながらも有能さもあり第7空間機甲師団長に出世したカムジン・クラヴシェラは・・・
司令官命令も聞かずに独自行動をしていると聞く・・・

ラプラミズ「全く男どもは我々を舐めている」

ラプラミズは悔しさを覚える・・・・・
なんとかして見返してやりたい、男には負けたくない・・・・
女とは言え、誇り高き戦闘種族ゼントラーディ人・・・・

舐められたままで終わるつもりなんてさらさらない。
見返してやりたい、見返して男どもの驚くか見たい

と・・・ラプラミズは考えていた

ティレノール「酷くお疲れですね」

ラプラミズ「あぁすまぬな。」

ティレノール「悔しいかもしれませんが、我々にも出番はきます。そこで戦果をあげ、我々の力を見せつけましょう」

ラプラミズ「ありがとうなティレノール、お前がいると安心する」

ゼムー1級記録参謀でありラプラミズの副官であるティレノールは・・・・
メルトラン(女性ゼントラーディ)としての立場に悩むラプラミズを心配した。

指揮官のケアをするのは副官であり記録参謀であるティレノールの役目だ

ティレノールとしても手柄を立てボドル基幹艦隊の女性兵の地位を向上させたい
ケアしつつも記録参謀としていろいろと進言しラプラミズの気を沈めていた。

ラプラミズ「さてフォールドも完了したし、第38分岐艦隊の背後に展開するとしようか」

その後

ラプラミズ艦隊は第38分岐艦隊の背後に展開した。

既に第38分岐艦隊は監察軍艦隊と交戦しており・・・・
最前線は激しい戦闘を繰り広げている事が分かるなど爆発の光が見える
かなりの激戦で多くの同胞の命が戦場で消えていっているのだろう

ラザミラ「フォールド終わったか」

ミリア「フォールド・・・・一体・・・・・・」

ラザミラ「新兵だから分からんか・・・・・お前ら、更衣室に向かうぞ!戦闘配備だ!」

デパラ「戦闘配備!?」

ラザミラ「既に他の隊も準備しているはずだ!行くぞ!」

格納庫にいたミリア達はフォールドが終わった直後
ラザミラの号令の元、パイロットスーツに着替えるべく更衣室に向かおうとしていた

ミリア達は戸惑いつつもラザミラの後ろについて行く・・・・・

キヨラは製造されて早々、戦場かと肩を落とし
デパラは戦場に出る事に興奮したりしており・・・・・
ミリアは戦場に出る緊張していた。

キヨラ「製造されて早々、戦場とはついてないねミリア」

ミリア「そうだな、いきなり戦場・・・・・私・・・死ぬかもな」

デパラ「気を落とすなよ、気楽に行こうな・・・死にたくなければな」

ミリア「それもそうだな、死ぬことは避ける」

キヨラ「初陣で死ぬ真似は避けたいね」

三人にそれぞれ戦場への気持ちは違うのだが・・・・・・
死にたくない気持ちは一緒だった。

製造されて早々、戦死する真似は避けたい

折角生まれてきたのだから、ゼントラーディ軍軍人としての誇り
ゼントラーディ人としての本能のまま可能な限り戦い抜きたい・・・
三人の考えている事は一緒であった。

ラザミラ「ふっこの三人の新兵、見所あるな」

ラザミラはミリア達を見て感心した。

生きる事、戦いに後ろを向ける事がなく前向き
臆病者じゃないし、戦う前に狼狽える事はない。

戦場で活躍する所が楽しみだ



ラザミラはミリア達を見ながら思った。

その頃

「第38分岐艦隊ログレ司令より入電」

ラプラミズ「ログレからか?入れろ」

「エスケスタ」

ラプラミズの元に第38分岐艦隊司令ログレからの通信が入った。
突然の通信にラプラミズは落ち着きながら、通信兵にログレからの通信を入れるように言う

目の前の艦隊の交戦の光がおかしくなった。
第38分岐艦隊に何かが起きたのだろう
敵の強襲・・・・・もしくは別の何かか・・・・

そう考えているうちに画面がラプラミズの前に映し出される

ログレ『ラプラミズ、我が艦隊が監察軍の奇襲を受けた救援のため艦載機を送れ』
第38分岐艦隊司令官ログレ・マドロフケル

ラプラミズ「奇襲とは?いかように奇襲されたのですか?」

ログレ『監察軍が貴様らに相当する部隊が我が艦隊の側面を強襲した。強襲の影響で護衛艦載機部隊が苦戦中だ。艦隊はいい、出撃できるだけの艦載機を出せばいいんだ。』

映し出されたログレからの通信は艦隊が強襲されたから
艦載機部隊を出せと言う高圧的な援軍要請であった。

上から目線であり、腹立つつものいいである。

ラプラミズは腹立つのを隠しながらログレの対応するも
いつ我慢の限界が来て吹き出しそうになる

ログレ『通信は以上だ、救援急げ!いいな!女ども!』

ラプラミズ「ハッ・・・・・」

ログレ『フンッ・・・』

ラプラミズ「あの野郎!!」

ティレノール「司令・・・」

ラプラミズ「全艦に艦載機を直掩部隊除き全部隊出せ!男どもに目にものを見せてやる!」

ティレノール「は・・・・ハッ」

ログレとの通信終了後、ラプラミズは怒りを露にした。
隣にいたティレノールはラプラミズの態度にビクッとしてしまい恐縮。

そのままラプラミズは恐縮するティレノールに直掩を除く全部隊出撃命令を出す

命令を聞いたティレノールは直ぐ様、各艦艇に全部隊出撃命令を伝え
それを聞いた全艦艇の艦長と第二から第三からなる記録参謀は所属部隊隊長に
ラプラミズの伝える。

ラザミラ「いよいよ出撃か!総員、ハッチ閉めろ!出撃準備!」

ティレノール経由のラプラミズからの命令を当然受け取っていた。

ミリア達を始めラザミラの部下達はクァドラン・ローのハッチを閉め
いつでも出撃できるように立ち上がり・・・・出撃の許可を待つ

初陣であるミリアは緊張している。

これから戦場に出るんだと・・・・生き残るか死ぬか・・・・・
私は何人殺すのか・・・・
私は戦場に出てまともでいられるのか

など

ラザミラ「新兵、製造されたてでも戦場の雰囲気が分かるのだな」

ミリア「そ・・・・そんなわけないであります」

ラザミラ「とか言いつつ顔に出てるぞ。名前はミリア・・・ミリア・ファリーナ3級空士長」

ミリア「し・・・・・・」

ラザミラから戦場の雰囲気を感じている事を指摘された。

戦場の雰囲気を感じている・・・・
ミリアはそう指摘されてから、自分は場の雰囲気に敏感なんだなと思った。
戦場の雰囲気を感じとるのが早い・・・・・

製造されたての新兵であるミリアは、いろいろ悩みつつも今の自分について考えてみた。

「ラザミラ隊長、ブリッジより出撃の許可が・・・」

ラザミラ「よし、全機私が出たら続け!行くぞ!他の隊に遅れをとるな!」

出撃の許可が降り、ラザミラの号令の元・・・
ラザミラを始め出撃待機していた隊員達がケアドウル・マグドミラから飛び出す
当然、ミリアやキヨラそしてデパラなども他の隊員と共に飛び出して行き

直ぐ様 三人で編隊を組む

三人の横を他のクァドラン・ロー編隊やクァドラン・ノナやジナール編隊の主力部隊
更に少数ではあるがログレン・ローやシグノ・ミュール、マグゼミグ・ラフなども出ている

キヨラ「かなりの大部隊だな、私達の部隊以上に・・・・」

デパラ「これが戦場なのか」

キヨラやデパラは周りの風景に圧倒される

これが戦場の雰囲気なのか、我が軍の兵力の凄さなのか
二人は今見ている雰囲気に圧倒されながらも自分達のいる軍を誇らしく感じた

しかし

ミリアだけは真剣な顔をしていた。
二人がゼントラーディ軍の凄さに圧倒されている中で言った

ミリア「でも生き残れるか、どうかは」

キヨラ「そうだな、生き残れるかどうかはまだ分からないもんな」

ミリア「でも負けるつもりはない、いきなり死んでたまるか!」

戦場で生き残れるかどうか

いくら味方が多いとは言え生き残れる保証はない
戦場だから自分達が死ぬ可能性は十分ある。
それに初陣なので実戦経験もなく他の兵士に比べたら下の下

生き残る可能性よりも死ぬ可能性の方が高い

だが

ここを切り抜けられなければゼントラーディ軍兵士の本格的な始まりではない。
ミリアは仲間と共にこの初陣を見事に飾り

ゼントラーディ軍兵士てしての最初の一歩を踏み込もうと考えていた。

絶対に死んでたまるか
生きて帰ってやる。

今のミリアの気持ちは生きて帰る事しか考えてなかった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プロローグ ミリア・ファリーナの誕生

2018-11-25 23:04:22 | マクロス ミリア・ファリーナの軌跡
【AD2012年.マクロスシティー】

カムジン・クラヴシェラ率いるゼントラーディ人による反乱。
第一次マクロスシティー攻防戦と言う戦いが終わった。

SDF-1マクロスはカムジンの特攻により大破し無惨な姿を晒す。

マクロスはグローバル議長以下、乗組員は無事ではあるが・・・
当分の間大規模な修理が必要なくらいの損傷した。

ミリア「ラプラミズ司令・・・・・」

戦闘終了後損傷し炎上するマクロスを見つめながら・・・・
一人の男マクシミリアン・ジーナスと結婚する道を選び、歴史に名を残した女性兵士・・・・
ミリア・ファリーナ・ジーナスは泣いていた・・・

この戦いでミリアのかつての上官ラプラミズは戦死した。
カムジンと共に特攻しての戦死であった。

反乱で敵対したとは言え、自分を信頼し使ってくれた上官。

長年、共に監察軍と言う敵と戦っていた戦友。
自分は手を下してないとは言え、自分の同僚達が戦死に追い込んだ。
ミリアは涙を流し、ラプラミズの死を悲しむ。

なんでこうなってしまったのか・・・
ミリアは涙を流しつつ・・・かつての記憶を思い出していく・・・・・・

ゼントラーディ軍時代の熱い日々を・・・・

時は17年前に戻る。

西暦1995年。
阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件.フランス、南太平洋で核実験強行した時代。

そうミリアが製造された年・・・・
そこからミリアのかつての記憶から出てくる物語が開く。

【AD1995年.ケールクラルリン第11197女性戦闘員製造工廠】

ゼントラーディ軍の女性戦闘員を製造する、人員製造生産衛星。
数はゼントランに劣るが、耐G能力に優れたメルトランをクローニングで製造している。

最前線に絶える事なく供給される程の人数が生産され。
各部隊に配属され、どんどん戦場へ派遣され戦って死んでいく。
その生産工業衛星に一人のメルトランが生まれる。

「567型の製造完了、意識覚醒まで数秒」

567型と呼ばれる、緑髪のロングヘアのメルトラン。
まるで妖精のように美しい女性がカプセルに入っており。
いつ目覚めてもおかしくないような雰囲気がある。

彼女らは古代星間文明プロトカルチャーが作った生物兵器
戦うために生まれてきた女性兵士である・・・・

そして

この中に、後の歴史に大きな影響を与える人物が含まれていた。
その人物とは・・・・

「567型639号、聞こえるか!?」

「ハッ」

「貴様はミリア・ファリーナと名乗れ!今日から貴様の名だ!」

567型製造639号。
ミリア・ファリーナと名付けられたメルトランである。
後の歴史では重要な役割を与えられるミリアであるが・・・・・

この時のミリアは大人しく、物静かな雰囲気があった。

ミリアは同じ顔、同じ体のメルトランと共に出迎えの宇宙ドックに向かう。
それぞれ配属される予定の部隊の迎えと合流するためだ。

製造されたてのミリアもすぐ最前線に派遣されるためドックにて順番待ちをする。

既にドックには他の型のメルトランがおり、混雑している。

混雑しているが、指定された小型挺に順序よく乗り込み。
それぞれの配属予定の部隊の艦に乗らなくてはならない。
ミリアも、指定された小型挺に乗り込みむ。

ミリア「私はミリア・ファリーナと名乗るのか。」
ゼントラーディ軍ミリア・ファリーナ3級空士長

小型挺に乗ったミリアであるが、自分の名前に戸惑う。
639号として生れ、すぐにその名前を捨てミリアを名乗る。

ミリア・ファリーナ、一体どんな意味で自分につけられたのか・・・・・

ミリア「私には分からん、考えるのは好きじゃない。」

考える事をやめた。
考えただけ無駄になるし、頭が痛くなるだけ。

このまま部隊に配属され、敵を倒せばいい。
自分が出来る事は相手を殺し生き残る事のみだから。
戸惑ってばかりいては、死に追い込む。

ミリアはぎゅっと拳を固め、これからの事に備えた。
果たして自分はすぐ死ぬのか、ずっと敵を殺しながら生き残るのか。
それが分からないけど、なんとかやっていこうと決意する。

【ゼントラーディ軍ラプラミズ直衛艦隊ケアドウル・マグドミラ級】

ミリアを乗せた小型挺はラプラミズ直衛艦隊旗艦ケアドウル・マグドミラ級に到着した。
ボドル基幹艦隊の多数ある直衛艦隊の一つのラプラミズ艦隊は比較的に若い人員で構成されており。
全直衛艦隊の中ではまだまだ実力不足の部類に入る。

もっとも司令官のラプラミズはまだ三タームしか生きておらず、直衛艦隊司令の中では一番若い。

ティレノール「ラプラミズ司令、補充人員の小型挺が着艦しました。」

ラプラミズ「そうか・・・・・・・・私より若い人員の兵士達か、初陣で何人生き残るのか。」

ケアドウル・マグドミラのブリッジでは・・・
ラプラミズがティレノール記録参謀から自艦隊に補充兵士が配属されたとの報告を聞いた。
報告によれば製造されたての若いメルトランの兵士。

この中で何人生き残るのか?
ティレノールからの報告を聞いたラプラミズはそう思った。

ゼントラーディ軍は訓練はない。
実際に初陣に出て生き残った者こそ、戦士として価値がある。
生き残った兵士は立派な一人前のゼントラーディ兵士として認められるが。

死んだ者は一人前と認められず、歴史の闇へと消えていく。

ラザミア「貴様らが新兵か、私はラザミア2級空士長だ!貴様らの上官になる、よろしくな。」
ゼントラーディ軍ラプラミズ艦隊ラザミア・オカリナ1空士長

ミリアはラザミア・オカリナと言うメルトランの部隊の配属になった。
ラザミアの部隊は指揮官以外は一般型クァドラン・ローと言う編成であり。

副官の人間が指揮する、一般部隊の一つである。
花形であるクァドラン・ロー部隊の指揮官になるには、優秀な成績を納めなければならない。
戦闘能力だけでなく、指揮能力を即席で発揮すれば。

上からクァドラン・ロー部隊の指揮官になる。

ミリアはラザミアの挨拶の言葉を聞きながらそう感じた。
自分も立派なクァドラン・ローの指揮官になり・・・
エースと呼ばれる立派なゼントラーディの戦士になってやる。

そうミリアは強く決意した。

指揮官ラザミアの挨拶を終わるとその場で解散になる。

ミリア「私はすぐに死ぬのか、それとも・・・・・」

製造されたてのミリアはこれから生きるか死ぬのかと言うものを考える。
ゼントラーディ人は常に戦いに生き、戦いで死ぬ事を意識している。

ゼントラーディ軍の軍人である以上、エースであっても・・・・
いずれは戦場の塵になって死んでいく・・・・・
誰にも教えられたわけではないが、たぶん本能が記憶しているんだろう。

ミリアはこれからの事を不安になりながら、その場を見渡す。

ミリア「考えてもしょうがない、私なりに戦って生き抜いてエースになってやる。死んだら死んだでその時だ・・・・とりあえず、私の住む部屋に向かおう。」

その場を見回していたいたミリアだが・・・
下手に考えるのではなく、実戦に出て自分なりに頑張っていこう・・・
と言う前向きな方向へ進もうと決めた

後ろ向いた考えでは戦場で生き残れない・・・・

前向きで進んでいき、戦場で生き抜こう・・・・
ミリアはそう考えたのだ・・・・

キヨラ「貴様がミリア・ファリーナか!」
ゼントラーディ軍キヨラ・テキーヴァ3級空士長

ミリア「お前は?」

キヨラ「私はキヨラ・テキーヴァだ、よろしくな。」

デパラ「私はデパラ・セロイ、よろしく」
ゼントラーディ軍デパラ・セロイ3級空士長

ミリア「私はミリア・ファリーナだ、よろしく」

その場を見回し終えたミリアは・・・・・・
指定した自室に向かおうとすると二人のメルトランが近寄ってくる。
二人は別の衛星で産まれたメルトランであり・・・・
ミリアと同じ部隊に配属になった同僚となるメルトラン・・・

偶然目に入ったミリアに興味持ち。話しかけてきたのである。

二人は戸惑うミリアと違い堂々とした態度を取っている。

デパラ「緊張されてますね、大丈夫ですか?」

ミリア「大丈夫だ。」

キヨラ「ふふふ、らしくないなぁ。そんなんじゃ、初陣じゃ死ぬぜ。」

二人のキャラクターは強烈である。
キヨラは活発的な生活であり、デパラは物静かに見えるが情熱的である。

ミリアは心の中で【初陣では絶対に生き残りそうだなぁ】と思った。

キヨラやデパラだけではなく、周りの人間を見回すと何かじみ目な人間が多い。
初陣で死ぬ可能性が高いような雰囲気のある奴ばっかりである。

近くにあった鏡を見ると、自分はなんとも生き残れるような雰囲気が出てない。

キヨラ「まぁ今度の初陣が楽しみだな、何人殺せるか楽しみだ。」

デパラ「まずは生き残ることでしょ。」

この二人は存在感がある。
確実に生き残るだけではなく、下手すれば早期的に指揮官になる可能性がある。
それに比べ自分と来たら。

ミリアは後ろ目いた表情で、二人を見る。

キヨラ「お前・・・いいライバルになりそうだな・・・・」

ミリア「えっ・・・・私が?」

キヨラ「そうライバル、デパラもそうだが・・・・ミリア・・・お前もいいライバルになりそうだ・・・」

そんなミリアにキヨラが、やってきて・・・・
ライバルになりそうだと言ってくる・・・・

ミリアは戸惑ってしまうが・・・・
キヨラの本気な目に、自分をライバル視してくれてる・・・・
だったら負けてられないなと言う感情が芽生えてきた。

デパラ「キヨラが貴方をライバル視するなら、私も貴方をライバルにしないとね。初陣とか数回の戦場で死なないでね、ミリア。」

ミリア「分かってる、私もそう簡単に死にたくないからな。」

キヨラ「言葉が固いな、リラックスリラックス・・・」

デパラもキヨラ同様にミリアをライバル視した。
ライバルが多い・・・・これは負けてられないし・・・
生き残る可能性が高くなるかもしれない・・・・

ミリアはキヨラとデパラの存在に早くも信頼と言う感情が芽生えてきた。

キヨラ「さて、機体でも見ようぜ。製造されたばかりだし、初陣前に愛機でも眺めようぜ。」

デパラ「おぉそれは楽しみですね、私も見たいわ」

ミリア「愛機か。」

キヨラは愛機を眺めようと言ってくる・・・・
ミリアはキヨラの言葉に同調するデパラと共に歩いた。
これから自分がお世話になる機体を見る。

初陣で使う機体とは何なのか、ミリアは興味を持ちながら歩いた。

ラザミア「ミリア・ファリーナ3級空士長、キヨラ・テキーヴァ3級空士長、デパラ・セロイ3級空士長・・・補充兵は立派な奴等だな。」

ミレンア「はぁ?」
ミレンア・フォルキア2級空士長

ライナ「私たちは普通の補充兵に見えますが・・・」
ライナ・ケルミア2級空士長

ラザミア「お前らに普通に見えても、私はあいつらに可能性と言うものを感じるよ。」

ライナ「そうでありますか・・・・・」

その様子を副官を伴い見ていたラザミアはミリアら三人の可能性を見いだした。
副官二人はラザミアの言葉を理解してないのか、戸惑ってしまう。

戸惑っている副官をよそに、ラザミアは三人の可能性について考える。
出てきた答えは直ぐに出る、あいつらは優秀なエースパイロットになると・・・
いずれはラプラミズ司令に認められ、それぞれ指揮する部隊を持つだろうと・・・

その可能性がある・・・ラザミアはそう思った。

まぁ実際はどうなるか分からない・・・
中には初陣で死んだり、指揮官になる前に戦死してしまう可能性がある。
その時はその時だが、出来ればあいつらが指揮官になる様を見てみたい・・・
と言う欲望が三人を見て出てきてしまった。

ラザミア「あいつらの将来が楽しみだな」

そう言いながら・・・
ラザミアは副官二人を伴って、ミリア達が向かったクァドラン・ローの格納庫へ向かう
どんな強者なのか、気になる、直接会って話さねば・・・
と言う思いと共に・・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする