ゼントラーディ軍の哨戒艦隊を殲滅しプロメテウス・ダイダロスと接続したマクロスは、南アタリア島に収容した民間人のために艦内に街を建設した。
マクロスは巨人サイズの異星人が作った軍艦であるため、サイズに余裕があり民間人の生活空間に十分なサイズがあった。
収容された地球統合陸軍の設営部隊が協力し数日には5万人が住めるような街が完成した。
人々はマクロス艦内の街の完成に喜び、何事もなく生活をし始めた。
だけど、人々の心の底には地球へ帰還したいと言う思いがあった。
その思いがこのマクロスの艦内の街に住む心の支えであった。
桐原中尉「ふぅ・・・今日は車の数が少ないから空いているな。」
ブォォォン
桐原はマクロス艦内の街の道路をバイクで駆ける。
せっかくマクロスの艦内に街ができ道路があるならば、バイクで走ってみたいと言う願望が出来た。
今それを実現している。
ロイ「よぉ茂坊主。」
桐原中尉「フォッカー少佐!?」
バイクで駆ける桐原のとなりにジープに乗ったロイ・フォッカーの姿があった。
桐原中尉「少佐殿、どちらに行かれるんですか?」
ロイ「あぁ俺の後輩に会いに行くんだ、なんでも艦内に男女で閉じ込められたから少しからかいにな。」
艦内に閉じ込められた男女、それは一条輝とリン・ミンメイの事である。
それにロイ・フォッカーの言う後輩は一条輝の事である。
ロイ「そんでお前はどうなんだ茂坊主?もしかして女に会いに行くのか?」
桐原中尉「まさか、自分にはそんな人はいませんよ。」
ロイ・フォッカーのからかいに桐原は普通に流される。
桐原は普通の顔をしているが恋には無縁であった。
むしろ女の友人はいたが友人以上恋人未満の関係が多かった。
桐原はフォッカーと別れると統合軍の軍事施設のある所に辿りつく。
「証明書を定時してください。」
桐原中尉「あぁこれね。」
「確認しました、どうぞお入りください。」
桐原は証明書を証明した後、そのまま施設内に入っていく。
すると施設内の廊下を歩いていると・・・・
三浦佐枝子「あら桐原中尉じゃないですか、またバイクですか?」
地球統合宇宙軍SDF-1マクロスセンサー担当三浦佐枝子少尉
桐原中尉「悪いか?」
三浦佐枝子「別に~」
ボーイッシュなショートカットの女性は三浦佐枝子少尉。
桐原が新兵時代の付き合いのあるウェーブ(士官)である。
恋人のような関係ではなく、ただの友人である
年齢は2歳年下であるが面倒見のいい感じである。
また彼女は優秀な軍人であり、主計課に属している。
まぁ幼馴染のような関係である。
三浦佐枝子「街はどうでした?」
桐原中尉「信じられないようなスピードで建築が進んだせいか、既に南アタリア島の街があったかのように賑わっているよ。」
三浦佐枝子「そんなに!?それなら友達とお買い物とか出来そうだな~」
マクロスの市街地の話を聞いている佐枝子はいまどきの乙女のような反応を見せる。
地球から遠く離れた冥王星にフォールド以降、娯楽が不足している軍人や民間人にとってマクロスに市街地が出来たと言う事は神が与えたもうた奇跡的な事であった。
マクロスの市街地と言う存在は1万人規模の地球統合軍軍人のオアシスが出来たと言う事である。
桐原中尉「ところでさ・・・・・・・サエ・・・・・・気になったんだが・・・・・」
三浦佐枝子「何?」
桐原中尉「お前の今の部署の主計課はどうだ?南アタリア島航空基地時代より環境は大幅に変わったようだけど・・・・・・・不安ごとはないか?」
三浦佐枝子「えっ!?」
佐枝子は元々南アタリア島航空基地に所属していた空軍の女性士官である。
空戦時は所属していた部署が被災し民間人の避難誘導を行い完了後は他の職員と共にシェルターにて民間人を守っていた。
だが結局、SDF-1マクロスのフォールドに巻き込まれて部署は消滅した。
部署が消滅した佐枝子などの非マクロス所属軍人はSDF-1マクロスに配属された。
当然ではあるが、同じ所属であった同僚たちはバラバラに配置されている。
急に慣れない環境に放りだされたら誰でも不安になる。
三浦佐枝子「それって私を心配してくれているの?」
今のやりとりで佐枝子は桐原が自分の事を心配してくれるかのように受け取った。
桐原は何も答えないが、今のやりとりは悪い気はしない。
だったら答えてあげましょうか・・・・・・・・
三浦佐枝子「別に不安ごとはないわよ、女性兵士は結構多いし不安じゃないわ。」
佐枝子はこう答えた。
SDF-1マクロスの女性士官は若い人間が多く、若い女性である佐枝子が不安になる事はない。
直ぐに現場に慣れてしまっている。
三浦佐枝子「でも中尉が格下である私を心配してくれるなんて珍しいですね。私は感動してしまいました。なんでですか?」
桐原中尉「なんでってそれは人間として当たり前だろ、三浦。昔から言われていなかったか?」
三浦佐枝子「確かに言われていましたね、私たちの子供の頃から。でも実は・・・・・」
桐原中尉「皆まで言う前に言うが、お前の事を好きで心配しているわけじゃないからな!!!」
三浦佐枝子「はいはい。」
桐原は佐枝子の実に対し恥ずかしながら答えた。
佐枝子はそれも分かっているらしく、はいはいと軽く受け流した。
桐原中尉「ってもうこんな時間か、三浦。ここで失礼する、そっちも頑張っていけ。」
三浦佐枝子「分かっています、そっちも周りの環境に負けずに頑張りなさいよ。」
桐原中尉「おう!!!」
桐原はここで航空隊に戻るために佐枝子と別れる。
佐枝子は笑顔で敬礼しながらバイクに乗り航空隊の兵舎に戻る桐原を見送る。
姿が見えなくなると佐枝子はある一言を寂しげな笑顔で言った。
いつか両方が佐枝子・茂人と呼び合えるようになれないかな・・・・・・
マクロスは巨人サイズの異星人が作った軍艦であるため、サイズに余裕があり民間人の生活空間に十分なサイズがあった。
収容された地球統合陸軍の設営部隊が協力し数日には5万人が住めるような街が完成した。
人々はマクロス艦内の街の完成に喜び、何事もなく生活をし始めた。
だけど、人々の心の底には地球へ帰還したいと言う思いがあった。
その思いがこのマクロスの艦内の街に住む心の支えであった。
桐原中尉「ふぅ・・・今日は車の数が少ないから空いているな。」
ブォォォン
桐原はマクロス艦内の街の道路をバイクで駆ける。
せっかくマクロスの艦内に街ができ道路があるならば、バイクで走ってみたいと言う願望が出来た。
今それを実現している。
ロイ「よぉ茂坊主。」
桐原中尉「フォッカー少佐!?」
バイクで駆ける桐原のとなりにジープに乗ったロイ・フォッカーの姿があった。
桐原中尉「少佐殿、どちらに行かれるんですか?」
ロイ「あぁ俺の後輩に会いに行くんだ、なんでも艦内に男女で閉じ込められたから少しからかいにな。」
艦内に閉じ込められた男女、それは一条輝とリン・ミンメイの事である。
それにロイ・フォッカーの言う後輩は一条輝の事である。
ロイ「そんでお前はどうなんだ茂坊主?もしかして女に会いに行くのか?」
桐原中尉「まさか、自分にはそんな人はいませんよ。」
ロイ・フォッカーのからかいに桐原は普通に流される。
桐原は普通の顔をしているが恋には無縁であった。
むしろ女の友人はいたが友人以上恋人未満の関係が多かった。
桐原はフォッカーと別れると統合軍の軍事施設のある所に辿りつく。
「証明書を定時してください。」
桐原中尉「あぁこれね。」
「確認しました、どうぞお入りください。」
桐原は証明書を証明した後、そのまま施設内に入っていく。
すると施設内の廊下を歩いていると・・・・
三浦佐枝子「あら桐原中尉じゃないですか、またバイクですか?」
地球統合宇宙軍SDF-1マクロスセンサー担当三浦佐枝子少尉
桐原中尉「悪いか?」
三浦佐枝子「別に~」
ボーイッシュなショートカットの女性は三浦佐枝子少尉。
桐原が新兵時代の付き合いのあるウェーブ(士官)である。
恋人のような関係ではなく、ただの友人である
年齢は2歳年下であるが面倒見のいい感じである。
また彼女は優秀な軍人であり、主計課に属している。
まぁ幼馴染のような関係である。
三浦佐枝子「街はどうでした?」
桐原中尉「信じられないようなスピードで建築が進んだせいか、既に南アタリア島の街があったかのように賑わっているよ。」
三浦佐枝子「そんなに!?それなら友達とお買い物とか出来そうだな~」
マクロスの市街地の話を聞いている佐枝子はいまどきの乙女のような反応を見せる。
地球から遠く離れた冥王星にフォールド以降、娯楽が不足している軍人や民間人にとってマクロスに市街地が出来たと言う事は神が与えたもうた奇跡的な事であった。
マクロスの市街地と言う存在は1万人規模の地球統合軍軍人のオアシスが出来たと言う事である。
桐原中尉「ところでさ・・・・・・・サエ・・・・・・気になったんだが・・・・・」
三浦佐枝子「何?」
桐原中尉「お前の今の部署の主計課はどうだ?南アタリア島航空基地時代より環境は大幅に変わったようだけど・・・・・・・不安ごとはないか?」
三浦佐枝子「えっ!?」
佐枝子は元々南アタリア島航空基地に所属していた空軍の女性士官である。
空戦時は所属していた部署が被災し民間人の避難誘導を行い完了後は他の職員と共にシェルターにて民間人を守っていた。
だが結局、SDF-1マクロスのフォールドに巻き込まれて部署は消滅した。
部署が消滅した佐枝子などの非マクロス所属軍人はSDF-1マクロスに配属された。
当然ではあるが、同じ所属であった同僚たちはバラバラに配置されている。
急に慣れない環境に放りだされたら誰でも不安になる。
三浦佐枝子「それって私を心配してくれているの?」
今のやりとりで佐枝子は桐原が自分の事を心配してくれるかのように受け取った。
桐原は何も答えないが、今のやりとりは悪い気はしない。
だったら答えてあげましょうか・・・・・・・・
三浦佐枝子「別に不安ごとはないわよ、女性兵士は結構多いし不安じゃないわ。」
佐枝子はこう答えた。
SDF-1マクロスの女性士官は若い人間が多く、若い女性である佐枝子が不安になる事はない。
直ぐに現場に慣れてしまっている。
三浦佐枝子「でも中尉が格下である私を心配してくれるなんて珍しいですね。私は感動してしまいました。なんでですか?」
桐原中尉「なんでってそれは人間として当たり前だろ、三浦。昔から言われていなかったか?」
三浦佐枝子「確かに言われていましたね、私たちの子供の頃から。でも実は・・・・・」
桐原中尉「皆まで言う前に言うが、お前の事を好きで心配しているわけじゃないからな!!!」
三浦佐枝子「はいはい。」
桐原は佐枝子の実に対し恥ずかしながら答えた。
佐枝子はそれも分かっているらしく、はいはいと軽く受け流した。
桐原中尉「ってもうこんな時間か、三浦。ここで失礼する、そっちも頑張っていけ。」
三浦佐枝子「分かっています、そっちも周りの環境に負けずに頑張りなさいよ。」
桐原中尉「おう!!!」
桐原はここで航空隊に戻るために佐枝子と別れる。
佐枝子は笑顔で敬礼しながらバイクに乗り航空隊の兵舎に戻る桐原を見送る。
姿が見えなくなると佐枝子はある一言を寂しげな笑顔で言った。
いつか両方が佐枝子・茂人と呼び合えるようになれないかな・・・・・・