ミリアは応急処置のため、消毒液で右目損傷箇所を消毒し包帯を巻いた。
すると気絶していたラウラが起き出した。
ラウラ「私は一体・・・」
リミッターが封印され正気に戻ったようである。
リミッターが解除している間の記憶は様子からしてないようである。
すると・・・・・・・・
カチャ
ラウラ「!?」
ミリア「ラウラ・・・まだ暴れるようなら撃つ!」
ラウラ「ウテマウテマ(待って待って)!!」
ミリア「うん?正気に戻った?」
ミリアはラウラが再び襲ってくるのではないかと想定し銃を向ける。
正気に戻っているラウラは自分の銃を向けられているので待ってとミリアに言う。
その声を聞いたミリアはラウラが正気に戻った事を確認した。
どうやらこっちの面では一件落着。
とミリアは頭の中で纏めた。
ラウラ「なんの話なのよ?ってライトは?」
ミリア「それは・・・・・・」
オルガ「ぐぐ.......」
よろよろ
ラウラ「ブラギナ中尉!」
ラウラが一連のこととライトの行方についてミリアに問い詰めようとしたとき。
気絶していたオルガが唸り声を上げながら起き上がってきた。
弱弱しい姿であるが懸命におきあがろうとするが・・・・・・・・・・。
バタン
オルガ「・・・・」
ラウラ「・・・・・・」
その途端に倒れてしまった。
だが死んでいるのではなく、気絶しただけである。
様子を見ていたミリアはホッと安堵したような表情を見せる。
ミリア「大丈夫よ、ブラギナ中尉は気絶しただけのようよ。」
ラウラ「そうですか、よかった。それより、ライトは?」
ミリア「資材置き場方面へ逃走中・・・・・」
直ぐにライトを追撃しなくてはいけないラウラはミリアにライトの逃走経路を確認する。
ミリアは声は小さめでラウラにライトが逃走した経路を教える。
再びライトとの戦いで暴走を危惧してか・・・・・ミリアは内心教える気は小さい。
ラウラ「そうですか・・・・ミリいや......ジーナス中尉、私は追撃します。ブラギナ中尉をよろしくお願いします。」
ミリア「ライトに遭遇しても、また暴走しないで....ラウラ・ベルタリア。」
ラウラ「なんの事?」
ミリア「そうか知らなかったね.....分ったわ・・・・・・ライト追撃ラウラ・・・あなたに任せたわ。私はブラギナ中尉の安全を確保するからライトを捕獲しなさい!」
うっかりミリアは暴走しないでと弱気で言うがラウラに何の事と言われる。
でもミリアはライトを確保するように暴走した件をうやむやにして捕まえるように指示する。
ラウラ「それは・・・・・・・・・・・」
ミリア「それはいいから!行けラウラ!!私はあなたの上官なのよ。」
ラウラ「エスケスタ!なんかあやしいな~」
ラウラはミリアの指示に従いライトの追撃に向かう。
ミリアは敬礼しながらラウラの後ろ姿を見ていた。
すると・・・・・・・
「ジーナス中尉、案外人を上手く使えるのね・・・・・・」
ミリア「ブラギナ中尉!?」
オルガ「・・・・・・・・・そろそろライトには引導を渡すわ・・・・・」
オルガがいつの間にか起き出しミリアにライトに引導を渡すと伝える。
ミリアは右目から血を流しつつ平然と起き上がりこの一連の発言に驚く。
・・・・・・・その様子を気にせずオルガは怪しく笑う。
【キャピタルシティ廃工場 資材置き場】
資材置き場に到達したライトは仲間に救援を求めるべく無線機を使用する。
しかしあんまり目立つようにできないため丁度いい場所を見つけ無線機を取り出して甲信を開始する。
ライト「へっ流石にここまでくれば後は救援を待てば完璧だ。こちらボルシチ、ボルシチ ギローイ聞こえる・・・・」
ツゥーツゥーツゥー
ズドーン カキン
ライト「なんだ!?」
ラウラ「逃げ場はなしよ、ライト!」
無線機を破壊し逃げ場を無くし拳銃を向けるラウラ。
ライトはニヤケつつ後ろに下がる。
最初は睨み合いのつもりでいるはずであったが・・・・・・・・・・
ライト「発狂女!」
ラウラ「だぁれが発狂女だって!?覚悟!」
カチャ
ズドーン ズドーン ズドーン
ライトがラウラに発狂女と言ったため、癇癪に触れてしまい。
引き金を引かせてしまう要因になった。
ライト「くそアマが!しつけぇんだよ!」
ズドーン ズドーン ズドーン
ズドーン ズドーン ズドーン
ラウラ「黙れ!テロ行為に加え女の身体を傷つけたあんただけは、許さないんだよ!大人しく降伏し、生き地獄を味わえ!」
ズドーン ズドーン ズドーン
ズドーン ズドーン ズドーン
先程の引き金を引いた事がきっかけで二人の激しい銃撃戦が始まる。
お互いに狙いをつけつつ、弾が来る場所を確認しつつ攻撃を入いる。
ライト「うるせぇ、貴様が俺を生き地獄に送る前に地獄へ叩き落としてやる!」
ズドーン ズドーン ズドーン
ラウラ「そうやすやすと・・・・・・死ね!!」
カチッ
ラウラ「弾切れか・・・」
ラウラの拳銃の弾が無くなった。
別のマガジンを装填しようとするが・・・・・・・・・
ラウラ「ハッ」
ライト「いただきだ!!」
ズドーン ズドーン ズドーン
カターン カタン カタン
ライトの放った銃弾で拳銃を落とされてしまう。
拳銃を持っていた手が弾がかすった影響で手が負傷し血が流れる。
ラウラ「くっ・・・・」
ラウラは走って拳銃を拾おうとするが、拾う直前にライトに手を踏まれる。
手は先程の通り負傷しており踏まれてかなり痛い・・・・・・・・
ライト「きゃははははははゲームセットだな、メルトランは骨格が優れていると言っても女は女か。地球の女と一緒だなぁ、俺がたっぷり可愛がってやろう。俺のおもちゃを失った代償は大きいぞ。この可愛い顔が、同僚いや誰が見ても女の顔じゃないと言うくらい可愛がってやる。」
ラウラ「この下衆が・・・・」
ライトはラウラのプライドを傷つける程罵声する。
唇を噛みしめながらラウラは抵抗するが。
それを無くす程の言葉を突き付けた。
ライト「さぁてまず最初は何をしようか、薬漬けとも面白い・・・・」
ラウラ「薬漬け・・・・」
顔を青ざめる・・・・・
ラウラは再びさっきと同じような感覚に似たようか感じを持ち始める。
ライト「楽しもうぜ、姉ちゃん!」
注射器を近づける。
一滴でもラウラの体に入れば体調も気持ちも変になる。
その恐怖で押しつぶされそうだった。
さっきのようにリミッターリリースすればいいが。
体力を使い果たしている。
ラウラ「離せ離せ!(このままでは・・・・誰か・・・・)」
どうしようもできないラウラは必死に抵抗するが動けない。
このまま薬物づけになってしまうのか?
その恐怖に怯えながらもラウラは必死に抵抗する・・・・・・・
注射器の針はラウラの体に向けて突き刺さっていこうとしていた。