ミリャンの説得から翌日。
地球統合軍南米方面軍及び南米地区は比較的に戦闘が治まりつつあった。
欧州・極東・東アジア・南アジア・東南アジア・豪州・中東・アフリカなどでは戦闘が続いているが・・・・
それに比べれば南米はマシであった。
「こちらパナマ基地、南米方面軍司令部応答せよ。」
「こちら南米方面軍司令部、パナマ基地.無事か?」
「施設89%損失なれど、ある程度の復旧は完了。現在200名程度の人員で中継地点として機能を開始する。」
「了解した、我々と北米方面軍.総司令部本部守備軍の中継地点を期待する。」
連絡が途絶していた南米方面軍指揮下のパナマ基地と連絡が取る事ができ。
南米方面軍と旧地球統合軍総司令部アラスカ基地にいるSDF-1マクロスまでの通信空路を確保する事ができ。
まず第1陣としてマクシミリアン・ジーナス中尉とミリア・ファリーナ・ジーナス准尉らを派遣する事が決定した。
桐原中尉「佐枝子も来るのか?」
桐原大佐「あぁ指揮官としてな・・・・多忙な早瀬大尉の代わりだとか・・・・・」
桐原中尉「くっ・・・・・面倒な事になるな・・・・・・・・」
佐枝子が来る事に桐原は頭を抱える。
いくら同じ軍籍にいるとは言え佐枝子がデワントンの存在を認めるはずもないし、デワントンも佐枝子の存在を認めるわけがない・・・・・・・・・
これから起こる女同士の星間戦争の勃発の予感に恐怖する・・・・
そんな中
メフィア「ミリア1級空士長が来るか・・・・・・・・・」
エリアーノ「なんか久しぶりな気だけど・・・・・・」
メフィア「私達よりも先に統合軍にいるとは・・・・・・その説明をしてもらわないと・・・」
メフィアとエリアーノはミリアが南米方面軍司令部に来る事を聞いて再会した時の事を協議していた。
本来の上官であるミリア・・・・・・・マイクローンスパイとしてマイクローンの艦に乗っていた。
しかし、ボドルザー基幹艦隊決戦時には平然と統合軍の兵士として敵兵器であるバルキリーに乗っており。
マクシミリアン・ジーナスと言う男と結婚なるものをしていた。
エリアーノ「しかし・・・・・・別にいいのでは?デワントン2級空士長も桐原中尉に惹かれておりますし・・・・・」
メフィア「デワントン2級空士長はいい、ミリア1級空士長が問題・・・・ミリア1級空士長は最上位の上官。」
エリアーノ「最上位はラプラミズ司令で・・・・・・・」
メフィア「それは軍隊として私達の部隊としての最上位はミリア1級空士長!!」
デワントンが桐原に好意を寄せているのはメフィアとエリアーノは知っており(でも軍人として惹かれているように見える)
それを止める手段がないとしているが、ミリアに対しては厳しい対応を取っている。
理由を述べるならばメフィアとエリアーノにとって部隊としての最上位であるから・・・・・・
エリアーノはデワントンの例をあげてもういいのでは?とメフィアに言うが・・・・
メフィアは軍人としての矜持からか駄目だと言う。
これにエリアーノはお前も駄目だこりゃと呆れる。
エリアーノ「でもさモーアはなんと言うと思う?」
メフィア「モーアかぁ・・・・モーアね・・・・・・多分ミリア側かな・・・・・」
エリアーノ「ミリアか・・・・・まぁ分かる気はするけど・・・・」
エリアーノから出てきた人物、モーア・・・・・・・つまりモーア・カリダム。
楽天家であるが最近真面目な雰囲気が出始めているモーアであるが・・・・
ミリアか自分達部下側につくか・・・・
その答えはミリア側・・・・・・
あれでもミリアに対する忠誠心は高い・・・・どんな状況に陥ってもミリアの味方をするし・・・・・
直ぐにマイクローンの文化に染まるであろうと・・・・・・・・・・
メフィア「であなたはどちら側なの?」
エリアーノ「えぇぇと・・・・・・」
メフィア「どちら!?」
エリアーノ「目が怖いよメフィア。」
メフィアはエリアーノに圧力をかける。
圧力をかけてくるメフィアに対しエリアーノはなんとも言えないような表情をする。
むしろ怖い・・・・・・・・・・・・
デワントン「あなた達何を話しているのよ?」
メフィア「デワントン2・・・・・・・・」
デワントン「デワントン・フィアロ軍曹だ、2級空士長ではない・・・・」
メフィア「申し訳ございません。」
デワントンがメフィアとエリアーノの会話に加わる。
誤ってメフィアがゼントラーディ軍としての階級を言おうとしたため訂正させる。
デワントン「さてジーナス准尉についてマイクローン側についた事について問いただそうと話しあっていたわけね。伍長。」
メフィア「サ その通りです。」
デワントン「まったく・・・・・・・・」
さっそくメフィアにエリアーノと話していた事がミリアがマイクローン側についた事を問いだ出そうとした事を確認する。
メフィアはまったくその通りですと肯定するがデワントンはそれを聞くや呆れてしまう・・・・・
メフィア「2・・・軍曹・・・なんですかその態度。」
エリアーノ「何を・・・・」
デワントン「普通に接すればいいのに、無暗に追求しなくてもいいわ。」
メフィア「普通に・・・・・・」
エリアーノ「接しろと?」
デワントン「そう普通に・・・」
デワントンがメフィアの肯定に呆れていたのはミリアにマイクローン側についた理由の事であり。
そんな事を気にせずに普通に接しておけばいいとデワントンはそう考え二人に伝える。
しかし
メフィアは納得せず、むしろ怒りを覚え........
メフィア「軍曹、悔しくはないんですか?マイクローンについて私達を裏切ったんですよ!何にも連絡残らず・・・・凄腕相手に5人の仲間が死んで・・・・・・・・」
怒りを込めてデワントンに自らの本音を吐き出す。
今まで自分が貯めて来たミリアに対する怒りを.....
エリアーノ「メフィア.....」
デワントン「その気持ちは分かるな、私だってミリア准尉がマイクローンいや統合軍側についたのは.....」
メフィア「だったら!」
デワントン「だが・・・・・・・我々は同胞を殺した・・・・・・・・・・ミリア准尉と同じ罪を被っている・・・・更に言えばマイクローン側についている・・・・・メフィア・・・・・お前は何人同胞を殺した?」
メフィア「それは・・・・・・・数えてませんが・・・・・3・・・5人以上は・・・・・・・・」
デワントン「だろうな・・・・・・・5人以上殺せば・・・・・・連中も私達に同じ事を言うだろう・・・・だからミリア准尉に何も言うな・・・・・・・」
メフィアはデワントンに悔しくはないかと言うが、デワントンはボドルザー基幹艦隊決戦で同胞を殺した事を述べ・・
自分達もミリアと同じ罪を犯していると興奮するメフィアに言う・・・・・
それを聞くとメフィアとエリアーノは凄くショックを受ける。
生き残るためとは言え仲間を殺害した。
罪悪感はあった・・・・・
デワントンは軍服を整え、メフィア達の元を去ろうとしていた。
去る前にメフィア達に言っておきたい事があった・・・・
それは・・・・・・
メフィア「軍曹・・・・・・・」
デワントン「私はミリャンの所に行く、ミリア准尉と同じ顔をしたメルトランだ・・・・面倒な事を起こしたくない・・・・出る前に最後に言うが・・・・・・・・」
メフィア「・・・・・・最後・・・・・」
デワントン「私はミリア准尉をマクロスまで運んだ張本人だ、ミリア准尉にこれ以上言うならば・・・・・・・・・・私はお前達と事を構えるかもしれん・・・・・・・悔しい気持ちは分かるが、もう過ぎた事だ何を言おうが結果は変わらない・・・・だから普通に接せばいいのだ。」
もしミリアにこれ以上厄介事をしたら・・・・・・・戦闘行為をする。
つまりゼントラーディの血のルールの元にどちらかが死ぬまで戦う・・・・・
死刑勧告・・・・・・・・・
メフィアは唖然と・・・・・・・・元から何も言わない派であるエリアーノは・・・・・・思いきったなと言う顔をする。
そんな二人にデワントンは去っていく・・・・・・・・
エリアーノ「どうするメフィア・・・・・・・・」
メフィア「・・・・・私は・・・・・もう言わない・・・・・・もう気にしない・・・・・・ただ・・・・・」
エリアーノ「ただ?」
メフィア「私はミリアを・・・・・・一生同じ場所にいたいとは思わない・・・・・・そう思っている。」
エリアーノ「そうか・・・・・それでいいんじゃない、メフィアが決めた事だし・・・・・・・・もうゼントラーディの軍人じゃないから好きにしたら・・・・」
メフィア「そのつもり。」
デワントンの言葉に従ってメフィアはミリアには何も言わないようにする半面、ミリアとは同じ場所にいたくないと決意する。
エリアーノはその言葉を発したメフィアに対しては好きにすればと言う・・・・
【北米サンディエゴ上空】
マクシミリアン・ジーナスとミリア・ファリーナ・ジーナスは南米方面軍司令部司令部に向かっていた。
もう22時なのでそろそろパナマ基地の仮設滑走路に降り立ち休憩しなくてはならない・・・・・
ミリア「裏切り者か・・・・・・・・私はそう言われても当然の人間だな・・・・・・・」
ミリアは南米方面軍司令部に部下がいる事を聞いて、正直怖い感じがする・・・・
今までよく従ってきた部下を裏切った・・・・・・・・・
アラスカに降下した時、大勢の直衛艦隊の兵士達はミリアが生きていた事を喜んだが・・・
一部の部下や同胞が覚めた顔をした・・・・・そこで自分がした過ちに気が付く・・・・・
ミリア「私は・・・・・・・・・どうすれば・・・・・・・」
機を操縦するミリアはその事を考えると・・・・・若干怖くなった・・・・・
マックスと出会えたのはよかった・・・・・だが・・・・部下を裏切った・・・・・・
その事を考えると申し訳ないと思う・・・・・一体どうすれば・・・・
三浦佐枝子『こちらイエロージャガーよりレッドディンゴへ、どうしましたか?』
ミリア「サエコか・・・・・・・なんでもない・・・・」
作戦指揮機イエロージャガーより佐枝子の通信が入る。
佐枝子はミリアが若干表情が悪い事に気が付ついて心配し様子を確認した。
佐枝子の問いに対しミリアはなんでもないと言う。
三浦佐枝子『なんでもない?そんなわけないじゃん、正直に話して親友でしょ。チャンネルは私とあなただけにセットするから話して・・・・・』
ミリア「それだったら・・・・・・・・・実は・・・・・・・・」
佐枝子はミリアがいつもと違う表情だった事に気が付き、本音を話してとミリアに言う。
佐枝子の言葉を聞いた・・・ミリアは佐枝子に今自分が思っている事を話す・・・・・・
夫のマックスや他の人には言えないミリアの苦しい気持ち・・・・・・
それを聞いた佐枝子がどう思ったのかは・・・・別の話・・・・