次の任務までの休暇2目、ミリアとデワントンは話し合いをしていた。
題材はラウラをどうやって、吉野大樹と結婚させるか・・・・
何故二人がそのような話し合いをしていたのかは、茂人が原因。
茂人はラウラと大樹がいい関係になっていると、前回と今回合わせて2回言っている。
エデン帰還時に比べ、仲も進展しいい感じだと・・・・
デワントン「ラウラと吉野大尉と恋愛・・・3回目は結婚寸前かな。」
ミリア「あらそれはどうかしら?案外、仲が後退するかもよ。」
デワントン「で・・・でも、ラウラならいけるわよ。」
ミリアはラウラと大樹の関係が後退すると言い、デワントンはもっと進展すると言う。
二人は相対するような考えを持ちながら今後のラウラの恋愛の進歩について話し合う。
今後、ラウラの恋を成就するにはどうすればいいのか・・・・と・・・・
ラウラの恋愛が後退しそうと言うミリアだが、恋が成功するようにと・・・・
いろいろと恋愛対策を考える・・・・
とは言え、いい策が思い浮かばずミリアとデワントンは頭を抱える。
星村絵里「こんにちは・・・・・・・・・ってミリア・・・ここにいたの・・・」
ミリア「いるわよ、当分マリアと一緒にいるんだから。」
星村絵里「一緒にね(元部下とは言え階級的には上官の家なのに、この人は何をしているんだか・・・・)・・・・当のマリアちゃんは?」
ミリア「志保達と遊んでいるわ。」
星村絵里「遊んでいるね、きっちりとマリアちゃん遊んであげている?」
ミリア「当然よ、って何よその目は?」
星村絵里「・・・・別に・・・・それでいいんです。」
近くのホテルに一時的に滞在している絵里がやってきた。
絵里はミリアが部下であるデワントンとその夫である茂人の家に居候している姿を見て・・
一体この人は何をしているんだかと思った。
更にミリアがコミリアの事を触れると、この場にいないので追及すると・・・
デワントンの娘である志保と未代と遊んでいる事を聞いて・・・
本当に遊んでいるかどうかを聞いた・・・
返答はきちんと遊んでいるが、なんかしっくりこない。
もっともだが・・・・今何を話しているのか・・・・?
二人が話している内容が気になる。
星村絵里「桐原大尉.ミリア.何を話しているんですか?」
デワントン「桐原大尉なんて、デワントンのままでいいのに・・・・」
星村絵里「一応、現段階での上官ですので・・・・で話は?」
デワントン「そうだったわね・・・・・なんて言えばいいのかしらね・・・」
ミリア「デワントンそんなに難しく考える事なくてよ・・まぁざっくり言えば・・・・ラウラの恋愛事情についてよ。」
星村絵里「恋愛事情・・・・あのラウラが・・・・へぇ・・・えっ!?嘘!?」
気になる二人の内容は、勿論ラウラの恋愛について。
ラウラの恋愛・・・・絵里は軽く受け流そうとしたが・・・・・
インパクトがデカいのか、一瞬立ち止まり驚く。
戦闘や強い相手しか興味のないラウラが恋愛・・・・・・・
一体相手は誰なのか・・・・・・気になる。
絵里は強引に席に座って、ミリアとデワントンが話しているラウラの恋愛に関する話に介入した。
二人は絵里に話したら必ずこうなってしまうだろうと想定しており、速やかに椅子を用意し絵里を迎え入れた。
星村絵里「本当なんですか?ミリア。」
ミリア「本当よ、惑星エデンの時も二人でデートしている程らしいわ。実際に見たし。」
星村絵里「ラック!?デート?!相手は誰?」
ミリア「アンサーズ副隊長、マーズウォーズ事件の英雄.吉野大樹.宇宙軍大尉よ。」
星村絵里「あの吉野と付き合っているの?マジ。」
デワントン「マジ。」
ミリア「マジ。」
星村絵里「マジ・・・・なのか・・・・・・・・」
絵里はラウラの恋愛について聞くとミリアは本当だと言う。
更に実際にラウラがデートしている事と付き合っている相手が大樹だと言う事も・・・
大樹と聞いて絵里が喰いつく。
絵里は以前、大樹が新兵時代に指導した経験があり。
夫和也と共に親しい仲であった。
そしてマーズウォーズ事件で仲間を失った大樹の事を励ましたりと・・・
我が子同然のような存在であった。
その大樹がラウラと付き合っている・・・・
絵里はとても信じられないようで頭の中が混乱している。
星村絵里「絵里が吉野と付き合っているなんて、結構お堅いイメージの強い奴だったのに・・・」
ミリア「そうかしら?吉野大尉は年相応の子だと私は思うわね。」
デワントン「案外お堅い面のある奴でも案外明るいと言う事もあるわ、ミリア1級空士長のように。」
ミリア「お堅い?そうだったかしら?」
星村絵里「あの吉野が・・・・ラウラと・・・・・信じられない。」
ラウラと大樹が付き合っている・・・・
本当に信じられない・・・・・・・絵里は更に言う二人の言葉に頭を抱える。
自分が知っている吉野大樹と言う男はそのような事をするはずないのに・・・
しかも相手がよりによってラウラとは・・・・・・
デワントン「ラウラはゼントランの戦いの闘争が無ければ明るい女性だから、吉野大尉と相性はいいと思うんだよね。」
星村絵里「なんでよ。」
デワントン「なんというのかね・・・まぁ実際に見れば分かるんじゃない?」
星村絵里「実際にか・・・・・・」
デワントンの言うラウラと大樹の相性のいい発言そして実際に見れば。
一体どんな意味でデワントンが言っているのか・・・・
絵里はいろいろと考えてみた。
考えてみるが、答えが出てこない。
むしろ、あのキヨラ隊のラウラが恋愛している光景を想像できない。
そうとなれば・・・・・・
星村絵里「実際に見てくる。」
ミリア「モーア、実際に見るって・・・・」
星村絵里「ラウラと吉野、あいつらの姿を見てやるのよ。」
デワントン「そんな無茶な、何処にいるのか分からないのに・・・・」
星村絵里「探せばいる、では・・・失礼!!」
ミリア「ちょっと・・・・っく・・・・モーアめ。」
実際に見に行って確かめるしかない。
絵里はバイクのヘルメットを被り、ゴーグルをつける。
その姿を見たミリアとデワントンは驚いて、どうするのかと聞くと・・・
手当たりしだい探す的な事を言い、そのまま出てしまう。
デワントンは言葉が出ないまま固まり・・・・
ミリアは頭をかかえながら呆れてしまう。
何故あんなに思った事をすぐ行動に移してしまうのか・・・・
行動力の良さは褒めるが、考えもなしに動くのはどうかと・・・・
ミリア「心配だから見に行く・・・」
デワントン「ミリア1級空士長・・・・見に行くって・・・・」
ミリア「馬鹿が心配なのよ、特殊部隊の副隊長になってまともになったと思ったら・・・まったく。」
ミリアは絵里の行動を心配してか家を出た。
副隊長になって考えもなしに飛び出す絵里と言うバカを連れ戻さないといけない。
そう思いつつ、ミリアは止めてあるジープに乗ろうとするが・・・・
予想外の人物もついて来る事になった。
コミリア「私も行かせてくれない?」
ミリア「マリア・・・」
コミリア「ジープなら、十分でしょ。それにラウラお姉ちゃんの恋愛とやらも私も見たいからね。」
コミリアだ・・・・・
惑星エデンで一度対戦して以来、コミリアはラウラに興味を持つ。
母ミリアと激しく戦ったメルトランが恋愛・・・・・
興味深い・・・・・
ママ(ミリア)だけ見に行くのはズルい・・・・
そんな感じでコミリアは絵里を止めに行くミリアについて行く事になった。
桐原志保「母さんは残るの?」
デワントン「残るわよ、これから銭湯開かなきゃいけないし。後食材も・・・・それに志保と未代も手伝いなさい。」
桐原志保「はいはい。」
桐原未代「お母さん、後でご褒美頂戴ね。」
デワントン「分かっているわ、そのくらい。その代わり頑張ってね。」
デワントンは残る事にした。
これから銭湯の仕事があるから、従業員もそろそろ来る頃だし。
休みでいて友達との予定のない志保と未代を手伝わせなくてはいけない。
母親らしく、志保と未代が社会人として上手く活躍できるように教育しなくては・・・
とデワントンはやる気を出し、ラウラの恋愛は置いとして仕事にかかった。
ラウラ「大樹、用があるからついてこいと言われたけど・・・これは何?」
吉野大樹「あぁこれか?釣りだよ。月面に造られた人工海にはかなり魚がいるからな。」
ラウラ「なるほどね・・・・でも全然反応ないんですけど。」
吉野大樹「それが釣りの面白さなのよ、じっと竿を見ていろよ。」
ラウラ「そうね・・・・はぁ」
絵里やミリア達が自分たちの恋愛事情を知ろうと動いている頃。
ラウラは大樹と共に人工の海で釣りをしていた。
釣りは大樹の趣味であり、釣りを知らないであろうラウラに教えるため連れてきた。
連れてこられたラウラはと言うと、中々連れず退屈そうに過ごしていた。
何故こんな事をやっているんだろうか・・・・
こんなのは面白いのだろうか・・・・
そう思いながらずっと竿を持っている。
ラウラ「・・・・ん!?」
吉野大樹「どうしたラウラ?」
ラウラ「何か強い力が私の竿を引っ張っている。」
吉野大樹「本当かラウラ!?」
そんな感じで思いつつも、ようやくラウラの竿に魚が喰いついた。
釣りの事を全く知らないラウラはどうしていいのか分からず。
駆けよってきた大樹に支えながら竿を引き上げようとするが・・・・
ラウラ「わっ!?」
吉野大樹「ラウラ!?おわっ!?」
ラウラはそのまま引っ張られ、人工海に落ちてしまう。
大樹はなんとかラウラを落下しないように、掴もうとするが・・・・
そのまま大樹もつられて落ちてしまう。
海に落ちた二人はすぐさま、近くの人工浜辺まで行き上陸。
元の場所に戻った。
ラウラ「しょっぱい・・・・」
吉野大樹「大丈夫かよ。」
ラウラ「大丈夫じゃないよ、しょっぱいしずぶ濡れだし乾いたら風邪ひきそうだし。」
吉野大樹「風邪か・・・・替えの着替えはないし・・・・確実にひきそうだな。」
二人の状態は最悪であった。
落ちることを想定しておらず、替えの着替えがなく。
乾いてくるごとに、体が冷えてきて風邪を引いてしまう状態になっていた。
ラウラは最初は強気な態度でいたが、だんだんと体が冷えてきて寒そうな素振りを見せる。
大樹も同じであり、寒いがなんとか気力で堪えていた。
星村絵里「おっ、この姿はラウラとあの後ろ姿は吉野だな。」
そんな状況下の中で絵里がやって来た。
ジープを止めて、二人の後ろから接近する。
絵里が接近している事をラウラはガタガタ震えながらも、駐車場の方を向いた。
星村絵里「やっほーラウラ」
ラウラ「モーア」
吉野大樹「星村教官。」
星村絵里「吉野じゃない、ていうかずぶ濡れなんだけどどうしたのよ?」
絵里である。
偶然、ラウラらしき頭を絵里が目撃しており。
まさかと思い付近の駐車場にジープを止めにやってきた。
ラウラの姿のみならず、大樹の姿を見たラウラは年頃の女学生のような反応する。
ラウラと大樹は絵里が求めていたコンビであり。
ミリアとデワントンの言うラウラの恋愛の重要パーツであるから。
星村絵里「男女の着替えがあるから、着ていきなよ。」
吉野大樹「サンキュー教官。」
ラウラ「ありがとう・・・って大樹、今更聞くけどモーアとどんな関係?」
吉野大樹「教官だよ、いろいろと世話になったんだ。」
ラウラ「モーアから世話ね、以外・・・・」
星村絵里「こそこそ話・・・・いいわね。」
ラウラと大樹の会話・・・・見ていて楽しくなる。
絵里は二人の様子を見て思った。
とにかくこれはミリアに絶対教えたくなる面白さ。
あのラウラが恋愛、大スクープの何者でもない。
そう考える絵里は、ニヤける顔が目立つようになり・・・・
一方のラウラは大樹に絵里の関係を聞いて、元教官だと教えてもらった。
そこまで驚いてはいないが、大樹の元教官が絵里とは以外。
どうせならもっと早く聞けば良かったと、ラウラは後悔する。
そう、大樹がアルタミラの中で絵里に敬意を持った話し方をしていたのに気がついた時から。
ラウラ「モーア、何・・・見ているのよ。」
星村絵里「なんでもございやせんよ。」
ラウラ「なんでもない・・・・信用ならないな~」
星村絵里「別にいいのよ信用しなくて、私が楽しめれば・・・・」
ラウラ「楽しめれば・・・・まさか・・・モーア!!」
星村絵里「本当になんでもないから安心して、私はそこまで下劣な女じゃないの♪」
絵里の怪しい視線に気がついたラウラは問い詰めるが・・・・・
そんな事は気にしていないのか、軽く受け流されるかのような返答をする。
問い詰められてもいいように絵里は準備しており。
どんなにラウラから疑惑の目を向けられても気にしないし。
逆に追いつめられたりもしない。
むしろ、ラウラと大樹を墓穴を掘らせ自分が求めている情報を得ようと考えている。
コミリア「あっママ・・・・あの姿って。」
ミリア「ラウラとモーア・・・それに吉野大尉ね。」
コミリア「一体何をしているんだろう、って釣り堀か。」
ミリア「釣り堀でデートと言うことで、モーアがそれに到達したか。」
ミリアとコミリアはラウラ達のいる釣り堀にたどり着いた。
二人はラウラがどんなデートをしているのか、いろいろと考えた。
考えは中々出ないが、常に日常的な事をしながら二人は親睦を深めているんだと解釈した。
ラウラと大樹の関係はまさにそれで、そのまま結婚へと突き進んで行く。
とは言え、これはミリア達の勝手な想像で実際のところはどうなのかはまだ分からない。
どうなのかどうかは実際に聞くしかない。
ミリアはジープから降りてそのままコミリアがついてくる。
全ては前進あるのみ、ミリアは胸を踊らせコミリアと共に進んだ。
題材はラウラをどうやって、吉野大樹と結婚させるか・・・・
何故二人がそのような話し合いをしていたのかは、茂人が原因。
茂人はラウラと大樹がいい関係になっていると、前回と今回合わせて2回言っている。
エデン帰還時に比べ、仲も進展しいい感じだと・・・・
デワントン「ラウラと吉野大尉と恋愛・・・3回目は結婚寸前かな。」
ミリア「あらそれはどうかしら?案外、仲が後退するかもよ。」
デワントン「で・・・でも、ラウラならいけるわよ。」
ミリアはラウラと大樹の関係が後退すると言い、デワントンはもっと進展すると言う。
二人は相対するような考えを持ちながら今後のラウラの恋愛の進歩について話し合う。
今後、ラウラの恋を成就するにはどうすればいいのか・・・・と・・・・
ラウラの恋愛が後退しそうと言うミリアだが、恋が成功するようにと・・・・
いろいろと恋愛対策を考える・・・・
とは言え、いい策が思い浮かばずミリアとデワントンは頭を抱える。
星村絵里「こんにちは・・・・・・・・・ってミリア・・・ここにいたの・・・」
ミリア「いるわよ、当分マリアと一緒にいるんだから。」
星村絵里「一緒にね(元部下とは言え階級的には上官の家なのに、この人は何をしているんだか・・・・)・・・・当のマリアちゃんは?」
ミリア「志保達と遊んでいるわ。」
星村絵里「遊んでいるね、きっちりとマリアちゃん遊んであげている?」
ミリア「当然よ、って何よその目は?」
星村絵里「・・・・別に・・・・それでいいんです。」
近くのホテルに一時的に滞在している絵里がやってきた。
絵里はミリアが部下であるデワントンとその夫である茂人の家に居候している姿を見て・・
一体この人は何をしているんだかと思った。
更にミリアがコミリアの事を触れると、この場にいないので追及すると・・・
デワントンの娘である志保と未代と遊んでいる事を聞いて・・・
本当に遊んでいるかどうかを聞いた・・・
返答はきちんと遊んでいるが、なんかしっくりこない。
もっともだが・・・・今何を話しているのか・・・・?
二人が話している内容が気になる。
星村絵里「桐原大尉.ミリア.何を話しているんですか?」
デワントン「桐原大尉なんて、デワントンのままでいいのに・・・・」
星村絵里「一応、現段階での上官ですので・・・・で話は?」
デワントン「そうだったわね・・・・・なんて言えばいいのかしらね・・・」
ミリア「デワントンそんなに難しく考える事なくてよ・・まぁざっくり言えば・・・・ラウラの恋愛事情についてよ。」
星村絵里「恋愛事情・・・・あのラウラが・・・・へぇ・・・えっ!?嘘!?」
気になる二人の内容は、勿論ラウラの恋愛について。
ラウラの恋愛・・・・絵里は軽く受け流そうとしたが・・・・・
インパクトがデカいのか、一瞬立ち止まり驚く。
戦闘や強い相手しか興味のないラウラが恋愛・・・・・・・
一体相手は誰なのか・・・・・・気になる。
絵里は強引に席に座って、ミリアとデワントンが話しているラウラの恋愛に関する話に介入した。
二人は絵里に話したら必ずこうなってしまうだろうと想定しており、速やかに椅子を用意し絵里を迎え入れた。
星村絵里「本当なんですか?ミリア。」
ミリア「本当よ、惑星エデンの時も二人でデートしている程らしいわ。実際に見たし。」
星村絵里「ラック!?デート?!相手は誰?」
ミリア「アンサーズ副隊長、マーズウォーズ事件の英雄.吉野大樹.宇宙軍大尉よ。」
星村絵里「あの吉野と付き合っているの?マジ。」
デワントン「マジ。」
ミリア「マジ。」
星村絵里「マジ・・・・なのか・・・・・・・・」
絵里はラウラの恋愛について聞くとミリアは本当だと言う。
更に実際にラウラがデートしている事と付き合っている相手が大樹だと言う事も・・・
大樹と聞いて絵里が喰いつく。
絵里は以前、大樹が新兵時代に指導した経験があり。
夫和也と共に親しい仲であった。
そしてマーズウォーズ事件で仲間を失った大樹の事を励ましたりと・・・
我が子同然のような存在であった。
その大樹がラウラと付き合っている・・・・
絵里はとても信じられないようで頭の中が混乱している。
星村絵里「絵里が吉野と付き合っているなんて、結構お堅いイメージの強い奴だったのに・・・」
ミリア「そうかしら?吉野大尉は年相応の子だと私は思うわね。」
デワントン「案外お堅い面のある奴でも案外明るいと言う事もあるわ、ミリア1級空士長のように。」
ミリア「お堅い?そうだったかしら?」
星村絵里「あの吉野が・・・・ラウラと・・・・・信じられない。」
ラウラと大樹が付き合っている・・・・
本当に信じられない・・・・・・・絵里は更に言う二人の言葉に頭を抱える。
自分が知っている吉野大樹と言う男はそのような事をするはずないのに・・・
しかも相手がよりによってラウラとは・・・・・・
デワントン「ラウラはゼントランの戦いの闘争が無ければ明るい女性だから、吉野大尉と相性はいいと思うんだよね。」
星村絵里「なんでよ。」
デワントン「なんというのかね・・・まぁ実際に見れば分かるんじゃない?」
星村絵里「実際にか・・・・・・」
デワントンの言うラウラと大樹の相性のいい発言そして実際に見れば。
一体どんな意味でデワントンが言っているのか・・・・
絵里はいろいろと考えてみた。
考えてみるが、答えが出てこない。
むしろ、あのキヨラ隊のラウラが恋愛している光景を想像できない。
そうとなれば・・・・・・
星村絵里「実際に見てくる。」
ミリア「モーア、実際に見るって・・・・」
星村絵里「ラウラと吉野、あいつらの姿を見てやるのよ。」
デワントン「そんな無茶な、何処にいるのか分からないのに・・・・」
星村絵里「探せばいる、では・・・失礼!!」
ミリア「ちょっと・・・・っく・・・・モーアめ。」
実際に見に行って確かめるしかない。
絵里はバイクのヘルメットを被り、ゴーグルをつける。
その姿を見たミリアとデワントンは驚いて、どうするのかと聞くと・・・
手当たりしだい探す的な事を言い、そのまま出てしまう。
デワントンは言葉が出ないまま固まり・・・・
ミリアは頭をかかえながら呆れてしまう。
何故あんなに思った事をすぐ行動に移してしまうのか・・・・
行動力の良さは褒めるが、考えもなしに動くのはどうかと・・・・
ミリア「心配だから見に行く・・・」
デワントン「ミリア1級空士長・・・・見に行くって・・・・」
ミリア「馬鹿が心配なのよ、特殊部隊の副隊長になってまともになったと思ったら・・・まったく。」
ミリアは絵里の行動を心配してか家を出た。
副隊長になって考えもなしに飛び出す絵里と言うバカを連れ戻さないといけない。
そう思いつつ、ミリアは止めてあるジープに乗ろうとするが・・・・
予想外の人物もついて来る事になった。
コミリア「私も行かせてくれない?」
ミリア「マリア・・・」
コミリア「ジープなら、十分でしょ。それにラウラお姉ちゃんの恋愛とやらも私も見たいからね。」
コミリアだ・・・・・
惑星エデンで一度対戦して以来、コミリアはラウラに興味を持つ。
母ミリアと激しく戦ったメルトランが恋愛・・・・・
興味深い・・・・・
ママ(ミリア)だけ見に行くのはズルい・・・・
そんな感じでコミリアは絵里を止めに行くミリアについて行く事になった。
桐原志保「母さんは残るの?」
デワントン「残るわよ、これから銭湯開かなきゃいけないし。後食材も・・・・それに志保と未代も手伝いなさい。」
桐原志保「はいはい。」
桐原未代「お母さん、後でご褒美頂戴ね。」
デワントン「分かっているわ、そのくらい。その代わり頑張ってね。」
デワントンは残る事にした。
これから銭湯の仕事があるから、従業員もそろそろ来る頃だし。
休みでいて友達との予定のない志保と未代を手伝わせなくてはいけない。
母親らしく、志保と未代が社会人として上手く活躍できるように教育しなくては・・・
とデワントンはやる気を出し、ラウラの恋愛は置いとして仕事にかかった。
ラウラ「大樹、用があるからついてこいと言われたけど・・・これは何?」
吉野大樹「あぁこれか?釣りだよ。月面に造られた人工海にはかなり魚がいるからな。」
ラウラ「なるほどね・・・・でも全然反応ないんですけど。」
吉野大樹「それが釣りの面白さなのよ、じっと竿を見ていろよ。」
ラウラ「そうね・・・・はぁ」
絵里やミリア達が自分たちの恋愛事情を知ろうと動いている頃。
ラウラは大樹と共に人工の海で釣りをしていた。
釣りは大樹の趣味であり、釣りを知らないであろうラウラに教えるため連れてきた。
連れてこられたラウラはと言うと、中々連れず退屈そうに過ごしていた。
何故こんな事をやっているんだろうか・・・・
こんなのは面白いのだろうか・・・・
そう思いながらずっと竿を持っている。
ラウラ「・・・・ん!?」
吉野大樹「どうしたラウラ?」
ラウラ「何か強い力が私の竿を引っ張っている。」
吉野大樹「本当かラウラ!?」
そんな感じで思いつつも、ようやくラウラの竿に魚が喰いついた。
釣りの事を全く知らないラウラはどうしていいのか分からず。
駆けよってきた大樹に支えながら竿を引き上げようとするが・・・・
ラウラ「わっ!?」
吉野大樹「ラウラ!?おわっ!?」
ラウラはそのまま引っ張られ、人工海に落ちてしまう。
大樹はなんとかラウラを落下しないように、掴もうとするが・・・・
そのまま大樹もつられて落ちてしまう。
海に落ちた二人はすぐさま、近くの人工浜辺まで行き上陸。
元の場所に戻った。
ラウラ「しょっぱい・・・・」
吉野大樹「大丈夫かよ。」
ラウラ「大丈夫じゃないよ、しょっぱいしずぶ濡れだし乾いたら風邪ひきそうだし。」
吉野大樹「風邪か・・・・替えの着替えはないし・・・・確実にひきそうだな。」
二人の状態は最悪であった。
落ちることを想定しておらず、替えの着替えがなく。
乾いてくるごとに、体が冷えてきて風邪を引いてしまう状態になっていた。
ラウラは最初は強気な態度でいたが、だんだんと体が冷えてきて寒そうな素振りを見せる。
大樹も同じであり、寒いがなんとか気力で堪えていた。
星村絵里「おっ、この姿はラウラとあの後ろ姿は吉野だな。」
そんな状況下の中で絵里がやって来た。
ジープを止めて、二人の後ろから接近する。
絵里が接近している事をラウラはガタガタ震えながらも、駐車場の方を向いた。
星村絵里「やっほーラウラ」
ラウラ「モーア」
吉野大樹「星村教官。」
星村絵里「吉野じゃない、ていうかずぶ濡れなんだけどどうしたのよ?」
絵里である。
偶然、ラウラらしき頭を絵里が目撃しており。
まさかと思い付近の駐車場にジープを止めにやってきた。
ラウラの姿のみならず、大樹の姿を見たラウラは年頃の女学生のような反応する。
ラウラと大樹は絵里が求めていたコンビであり。
ミリアとデワントンの言うラウラの恋愛の重要パーツであるから。
星村絵里「男女の着替えがあるから、着ていきなよ。」
吉野大樹「サンキュー教官。」
ラウラ「ありがとう・・・って大樹、今更聞くけどモーアとどんな関係?」
吉野大樹「教官だよ、いろいろと世話になったんだ。」
ラウラ「モーアから世話ね、以外・・・・」
星村絵里「こそこそ話・・・・いいわね。」
ラウラと大樹の会話・・・・見ていて楽しくなる。
絵里は二人の様子を見て思った。
とにかくこれはミリアに絶対教えたくなる面白さ。
あのラウラが恋愛、大スクープの何者でもない。
そう考える絵里は、ニヤける顔が目立つようになり・・・・
一方のラウラは大樹に絵里の関係を聞いて、元教官だと教えてもらった。
そこまで驚いてはいないが、大樹の元教官が絵里とは以外。
どうせならもっと早く聞けば良かったと、ラウラは後悔する。
そう、大樹がアルタミラの中で絵里に敬意を持った話し方をしていたのに気がついた時から。
ラウラ「モーア、何・・・見ているのよ。」
星村絵里「なんでもございやせんよ。」
ラウラ「なんでもない・・・・信用ならないな~」
星村絵里「別にいいのよ信用しなくて、私が楽しめれば・・・・」
ラウラ「楽しめれば・・・・まさか・・・モーア!!」
星村絵里「本当になんでもないから安心して、私はそこまで下劣な女じゃないの♪」
絵里の怪しい視線に気がついたラウラは問い詰めるが・・・・・
そんな事は気にしていないのか、軽く受け流されるかのような返答をする。
問い詰められてもいいように絵里は準備しており。
どんなにラウラから疑惑の目を向けられても気にしないし。
逆に追いつめられたりもしない。
むしろ、ラウラと大樹を墓穴を掘らせ自分が求めている情報を得ようと考えている。
コミリア「あっママ・・・・あの姿って。」
ミリア「ラウラとモーア・・・それに吉野大尉ね。」
コミリア「一体何をしているんだろう、って釣り堀か。」
ミリア「釣り堀でデートと言うことで、モーアがそれに到達したか。」
ミリアとコミリアはラウラ達のいる釣り堀にたどり着いた。
二人はラウラがどんなデートをしているのか、いろいろと考えた。
考えは中々出ないが、常に日常的な事をしながら二人は親睦を深めているんだと解釈した。
ラウラと大樹の関係はまさにそれで、そのまま結婚へと突き進んで行く。
とは言え、これはミリア達の勝手な想像で実際のところはどうなのかはまだ分からない。
どうなのかどうかは実際に聞くしかない。
ミリアはジープから降りてそのままコミリアがついてくる。
全ては前進あるのみ、ミリアは胸を踊らせコミリアと共に進んだ。