時は銀河移民時代。
西暦2012年の第1次超長距離移民船団メガロード01出港。
西暦2030年の第1次新マクロス超長距離移民船団が出港。
メガロード級と後継の新マクロス級移民船団が銀河各地に新天地を求め旅に出て。
地球から比較的に近い惑星や移民先から近い惑星に向けて近距離移民船団が出るなど。
人類の生活圏は飛躍的に拡大した。
数多くの移民を進める事に、ウィンダミア人.ゾラ人など多くの種族との出会うなど。
地球人とその他の種族の交流により、新たな文明の構築が進む事になった。
しかし
新統合政府に反発する者によるテロとの戦い。
星間国家の一つであるシェルバン共和国などの国家による紛争。
ゼントラーディ基幹艦隊や未確認集団による戦争。
など
銀河各地は大きな戦争と化して、多くの人間が戦い殺し・・・
そして死んでいった。
そんな時代の片隅の西暦2041年、とある宇宙の片隅で小さな物語が始まる。
【西暦2041年5月3日.惑星スピカ3】
ここは惑星スピカ3。
スピカ人が住んでいた惑星の一つであり、多数の国家が乱立しており。
新統合政府とのファーストコンタクト後、新政府に編入された。
スピカ型惑星の一つである。
地球人の入居希望者と共に暮らしていたが・・・・・
12万隻のゼントラーディ基幹艦隊に襲撃され壊滅した。
今は生き残った人々は懸命の復興作業が進められていた。
「こちら新統合軍スピカ復興支援艦隊旗艦キミツから、輸送艦カウッサへ。今までの業務ご苦労、これからの貴艦の航海の無事を祈る。」
ガウマン「輸送艦カウッサからキミツへ、感謝する。」
銀河雑用専門会社スターサービス社長ガウマン・トルモット
そんなスピカ3から仕事を終えて旅立つ船があった。
その名は銀河雑用専門会社スターサービス.輸送艦カウッサ。
スターサービス社が所有する唯一の宇宙船であり、仕事道具の一つである。
艦長は軍隊上がりのガウマン・トルモット元大佐である。
今回はスピカ3の新統合軍の宇宙ステーション基地の施工管理に来ており。
一ヶ月の作業に従事し、本日5月3日に竣工を迎えたのであった。
リーブ「やっと仕事終わったぜ!美味い冷えたエデンビール飲もう。」
スターサービス社員.リーブ・クルスレード
カレン「リーブさん、当分禁酒では?」
スターサービス社員.カレン・マクレン
リーブ「ちっとだよ、この業種酒飲まないとやってらんぜ!」
スターサービス社員のリーブとカレン。
二人も元新統合軍軍人上がりであり、可変戦闘機に乗っている。
可変戦闘機は軍から払い下げられた、VF-4000であり・・・・・
軍から辞める時に旧型機体を譲り受けた。
社員は30名程しかいないが、なんとか荒れた銀河を生き抜いてきた。
運がいいのか、戦闘に巻き込まれたり海賊や傭兵に襲われたりせず・・・・
幸運の船と言われている。
そんなスターサービス社であったが・・・・
シホ「こちらウォルガー星系方面軍のシホ・ラカジーラである。貴船停止せよ!我々は貴船の所属を確認のため、軽い臨検する。」
新統合軍シホ・ラカジーラ中尉
ガウマン「こちらはスターサービス社のガウマン・トルモットだ、目的は基地の設営支援である。」
シホ「スターサービス社?分かった、司令部に確認を取る。」
かつて新統合政府に対し、ウォルガー星系統一国家建国を挑んだシェルバン共和国が起こした・・・・第一次シェルバン戦争の戦場になったウォルガー星系。
親統合政府星間国家と親シェルバン星間国家が睨み合いしており。
おまけに惑星まるごとの領土問題があり・・・・
これより2年後、第2次シェルバン戦争が領土問題が原因で発生している。
更に新統合軍でも対処できないような、悪所があり・・・・
海賊やはぐれゼントラーディ.傭兵が暗躍している。
そんな政情不安定な星系にスターサービス社は訪れたのであった。
【ウォルガー星系惑星ピースミリオン.第5航空基地】
スターサービス社が訪れたのは、第5航空基地・・・・・・現在拡張工事が行われている。
輸送艦カウッサは大気圏突入し、基地近くに着底する。
すぐさま降り、基地近くに建てられた民間との交渉のビルに入る。
そこで待っていたのは、まだ幼さと大人っぽさが混じった青い髪の少女兵がいた。
吉野朝灯「どうも、お越しくださいました。私は第5航空基地看護兵の吉野です。」
新統合軍看護兵吉野朝灯.軍曹
ガウマン「スターサービス社のガウマン・トルモットだ、若いが何歳だ?」
吉野朝灯「まだ14歳です、今は新統合軍入隊の年齢制限は低いので・・・・」
吉野朝灯、まだ14歳と言う若さの看護兵。
ゼントラーディ軍エース.ラウラ・ベルタリアと吉野大樹との間に生れた娘である。
2年後の戦争開戦前にライト・インメルマンと出会い、そして結婚し・・・
ハヤテ・インメルマンを産む事になる女性である。
見た目は幼さが残るが、明らかに軽蔑的な目線である。
何せ、朝灯は男嫌いな性格であり・・・・
ライトと出会うまで、かなり男性を軽蔑していた・・・
リーブ「ようお嬢ちゃんおはよう。」
吉野朝灯「はぁ?何おっさん?ウザいんですけど。」
リーブ「おわっ!?」
カレン「うわ~、典型的な男嫌い。」
特にリーブと折り合いが悪く、終始睨まれたり。
たまには、生意気な悪口を言われたり・・・
リーブはこの時、この世で会った女の中で一番怖いと言った。
やっと、惑星ピースミリオンでの仕事が終わって・・・・
別の仕事先に向かおうとした・・・・・
大気圏離脱して・・・次の仕事先、リーベ星系へ向かう。
リーベ星系はメガロード20が入植した星系であり、惑星ラクマを拠点に・・・
近距離移民船団を送り込み、生活範囲を拡大していた。
しかし
リーベ星系に向かうには・・・
シェルバン共和国とフェリバ連邦が領土問題で争う惑星ホリップ軌道付近を通らないといけない。
更に言えば、シェルバン共和国領域に入る事になる。
既にシェルバン軍艦隊とシェルバン軍の可変戦闘機部隊が展開している。
それと対峙するようにフェリバ連邦艦隊もいるし・・・新統合軍艦隊も展開していた。
「艦長、迂回します?」
ガウマン「フォールドを実行しろ!」
「うへ?」
ガウマン「シェルバン艦隊と新統合軍艦隊.フェリバ艦隊を突っ切る。」
ガウマンはそれに怯む事なく、このまま突っ切ると宣言する。
この発言に、社員一同驚愕。
まさか、艦隊を突っ切るとは一同思いもしなかった。
「無茶ですぜ、社員兼艦長。」
ガウマン「無茶もしなければ、この世界は生きてきけん!全速前進。カウッサの底力を見せてやれ!」
ガウマンはこのまま全速前進と言った。
この場にいたブリッジ要員はしょうがないと思いつつ、艦の速度を早くする。
こんな所で止まってたら、完全に捕まるか殺されるか・・・・
しかも、こんな不法なやり方で突破する社長であり艦長であるガウマンは無茶苦茶だ。
このカウッサ艦内にいる面々は思った。
「民間船、止まりません。」
「なんだと?何故止まらん。」
「このまま、シェルバン共和国に突破します。」
「何としても止めさせろ!」
新統合軍艦隊とフェリバ艦隊は全速力で突破しようとするカウッサを見て驚愕。
近くに展開していた、ウラガ級とグァンタナモ級の空母からVF-11とVF-12が出撃。
フェリバ連邦のARMD級から旧型のVF-4やVF-5000が出撃。
ノーザンプトン級ステルスフリゲートやオーベルト級の砲は・・・・・・
一斉にカウッサに向けられ・・・・・・警戒体制を取る。
「何だか?」
「司令、フェリバ連邦側にて何か騒ぎあり・・・そして・・・・・新統合軍艦隊旗艦より連絡、高速で接近する艦艇あり注意されたしと・・・」
「な.なんじゃそりゃ?我が方からSVF-12ハウンドを出撃させろ!全軍警戒体勢!」
シェルバン軍艦隊も新統合軍から連絡を受け警戒体勢を取る。
一体・・・・・何を企んでいる。
シェルバン国防軍艦隊司令は新統合軍の通信に疑問を感じる。
「そちらの民間船、停戦せよ!貴船はシェルバン共和国エリアに入ろうとしている、目的は何だ?」
「ダメです、隊長・・・・停船するつもりはないです。」
「射撃を許可する!エンジンを撃て!」
ガウマンの暴走により、全速力前進するカウッサに・・・
新統合軍部隊が停船命令を呼び掛けるも、ガウマンは無視・・・・
このままではシェルバン共和国エリアに入るため、エンジンを攻撃するため銃を構える。
ガウマン「おらおら退きやがれ!」
「社長、このままでは・・・・」
「私達、海賊です。」
「うわぁぁぁぁ撃ってきたぁぁぁぁ」
カウッサは銃撃お構い無しに突撃。
新統合軍部隊とフェリバ連邦軍部隊の可変戦闘機が攻撃。
それでも止まらないため、艦隊による攻撃が開始。
「司令、止まりません!」
「くそ全艦隊退避!なんでウォルガー星系は荒い奴しかいねぇんだ。」
止まらないカウッサに新統合軍艦隊は道を開けるように回避する。
艦隊が回避した道に、カウッサがそのままシェルバン共和国側に入っていく。
艦隊司令はカウッサの行動に呆れ、そのまま見送る。
下手したら外交問題・・・・・下手したら開戦・・・・
そんな不安を艦隊司令を襲う・・・・
「艦隊司令、統合軍が発泡。我が方に向けてに有らず。」
「何だと?」
「中から輸送艦・・・・・かなりのスピードです。」
「退避しろ!」
カウッサは猛スピードのまま、シェルバン艦隊旗艦にぶつかる寸前になる。
シェルバン艦隊旗艦は回避しようとするが、間に合わない・・・
全員一同は衝突を覚悟するが・・・・
カウッサはぶつかる少し手前にフォールドする。
ぶつかると思っていたカウッサ乗員は拍子抜け・・・・
「新統合軍艦隊旗艦へ、輸送艦ロスト。どうなっている?」
「こちら新統合軍艦隊旗艦より、シェルバン艦隊旗艦へ。輸送艦はフォールドした、こちらからの行方は知らない。」
「何だと管轄は貴様らの責任だ!君らの大使館に厳重勧告と、貴国への制裁処置をする。覚悟するんだな。」
カウッサの暴走に、シェルバン共和国の司令官は憤慨・・・・
新統合軍司令官に対し警告を発する。
この一件により、新統合政府とシェルバン共和国の緊張は更に高まる結果になった。
この様子にお互いの士官らは、めんどくさい事になったなと思ったようで。
そのめんどくさい事は、2年後に第二次シェルバン戦争で実現する事になる。
【リーベ星系.惑星ベジタリア】
リーベ星系の惑星ベジタリア。
ここは自然が豊かな土地であり、酪農や農業が盛んな惑星である。
その周辺にある宇宙ステーション.クランジョ。
民間輸送艦の受け付けをしている、ベジタリアの物流の要である。
「チーフ、カウッサが到着します。」
「うむ。」
新統合軍やシェルバン軍を交わしたカウッサが到着する。
が・・・・何かおかしい、物凄いスピード・・・・・
何か嫌な予感がする。
ガシャァァン
「おわぁぁぁぁぁ。」
カウッサのスピードが止まらず、このままクランジョのドックの底に墜落した。
物凄い衝撃であり、クランジョ全体が強く揺れた。
そのカウッサの艦内は・・・・・
ガウマン「ふぅやり過ぎちまったぜ!」
『洒落になんないよ!社長!』
カウッサ全体も揺れており、スターサービス社全社員がぶっ倒れ負傷する。
社員一同、ガウマンに抗議・・・・・
その後・・・・・
今回のガウマンの暴走は、損害賠償の支払いと・・・・・
新統合軍とフェリバ連邦軍に謝罪する始末になっている・・・・
とは言え、廃業にはならず・・・・銀河の何処かで今もスターサービス社はいらいろと仕事をしている。
西暦2012年の第1次超長距離移民船団メガロード01出港。
西暦2030年の第1次新マクロス超長距離移民船団が出港。
メガロード級と後継の新マクロス級移民船団が銀河各地に新天地を求め旅に出て。
地球から比較的に近い惑星や移民先から近い惑星に向けて近距離移民船団が出るなど。
人類の生活圏は飛躍的に拡大した。
数多くの移民を進める事に、ウィンダミア人.ゾラ人など多くの種族との出会うなど。
地球人とその他の種族の交流により、新たな文明の構築が進む事になった。
しかし
新統合政府に反発する者によるテロとの戦い。
星間国家の一つであるシェルバン共和国などの国家による紛争。
ゼントラーディ基幹艦隊や未確認集団による戦争。
など
銀河各地は大きな戦争と化して、多くの人間が戦い殺し・・・
そして死んでいった。
そんな時代の片隅の西暦2041年、とある宇宙の片隅で小さな物語が始まる。
【西暦2041年5月3日.惑星スピカ3】
ここは惑星スピカ3。
スピカ人が住んでいた惑星の一つであり、多数の国家が乱立しており。
新統合政府とのファーストコンタクト後、新政府に編入された。
スピカ型惑星の一つである。
地球人の入居希望者と共に暮らしていたが・・・・・
12万隻のゼントラーディ基幹艦隊に襲撃され壊滅した。
今は生き残った人々は懸命の復興作業が進められていた。
「こちら新統合軍スピカ復興支援艦隊旗艦キミツから、輸送艦カウッサへ。今までの業務ご苦労、これからの貴艦の航海の無事を祈る。」
ガウマン「輸送艦カウッサからキミツへ、感謝する。」
銀河雑用専門会社スターサービス社長ガウマン・トルモット
そんなスピカ3から仕事を終えて旅立つ船があった。
その名は銀河雑用専門会社スターサービス.輸送艦カウッサ。
スターサービス社が所有する唯一の宇宙船であり、仕事道具の一つである。
艦長は軍隊上がりのガウマン・トルモット元大佐である。
今回はスピカ3の新統合軍の宇宙ステーション基地の施工管理に来ており。
一ヶ月の作業に従事し、本日5月3日に竣工を迎えたのであった。
リーブ「やっと仕事終わったぜ!美味い冷えたエデンビール飲もう。」
スターサービス社員.リーブ・クルスレード
カレン「リーブさん、当分禁酒では?」
スターサービス社員.カレン・マクレン
リーブ「ちっとだよ、この業種酒飲まないとやってらんぜ!」
スターサービス社員のリーブとカレン。
二人も元新統合軍軍人上がりであり、可変戦闘機に乗っている。
可変戦闘機は軍から払い下げられた、VF-4000であり・・・・・
軍から辞める時に旧型機体を譲り受けた。
社員は30名程しかいないが、なんとか荒れた銀河を生き抜いてきた。
運がいいのか、戦闘に巻き込まれたり海賊や傭兵に襲われたりせず・・・・
幸運の船と言われている。
そんなスターサービス社であったが・・・・
シホ「こちらウォルガー星系方面軍のシホ・ラカジーラである。貴船停止せよ!我々は貴船の所属を確認のため、軽い臨検する。」
新統合軍シホ・ラカジーラ中尉
ガウマン「こちらはスターサービス社のガウマン・トルモットだ、目的は基地の設営支援である。」
シホ「スターサービス社?分かった、司令部に確認を取る。」
かつて新統合政府に対し、ウォルガー星系統一国家建国を挑んだシェルバン共和国が起こした・・・・第一次シェルバン戦争の戦場になったウォルガー星系。
親統合政府星間国家と親シェルバン星間国家が睨み合いしており。
おまけに惑星まるごとの領土問題があり・・・・
これより2年後、第2次シェルバン戦争が領土問題が原因で発生している。
更に新統合軍でも対処できないような、悪所があり・・・・
海賊やはぐれゼントラーディ.傭兵が暗躍している。
そんな政情不安定な星系にスターサービス社は訪れたのであった。
【ウォルガー星系惑星ピースミリオン.第5航空基地】
スターサービス社が訪れたのは、第5航空基地・・・・・・現在拡張工事が行われている。
輸送艦カウッサは大気圏突入し、基地近くに着底する。
すぐさま降り、基地近くに建てられた民間との交渉のビルに入る。
そこで待っていたのは、まだ幼さと大人っぽさが混じった青い髪の少女兵がいた。
吉野朝灯「どうも、お越しくださいました。私は第5航空基地看護兵の吉野です。」
新統合軍看護兵吉野朝灯.軍曹
ガウマン「スターサービス社のガウマン・トルモットだ、若いが何歳だ?」
吉野朝灯「まだ14歳です、今は新統合軍入隊の年齢制限は低いので・・・・」
吉野朝灯、まだ14歳と言う若さの看護兵。
ゼントラーディ軍エース.ラウラ・ベルタリアと吉野大樹との間に生れた娘である。
2年後の戦争開戦前にライト・インメルマンと出会い、そして結婚し・・・
ハヤテ・インメルマンを産む事になる女性である。
見た目は幼さが残るが、明らかに軽蔑的な目線である。
何せ、朝灯は男嫌いな性格であり・・・・
ライトと出会うまで、かなり男性を軽蔑していた・・・
リーブ「ようお嬢ちゃんおはよう。」
吉野朝灯「はぁ?何おっさん?ウザいんですけど。」
リーブ「おわっ!?」
カレン「うわ~、典型的な男嫌い。」
特にリーブと折り合いが悪く、終始睨まれたり。
たまには、生意気な悪口を言われたり・・・
リーブはこの時、この世で会った女の中で一番怖いと言った。
やっと、惑星ピースミリオンでの仕事が終わって・・・・
別の仕事先に向かおうとした・・・・・
大気圏離脱して・・・次の仕事先、リーベ星系へ向かう。
リーベ星系はメガロード20が入植した星系であり、惑星ラクマを拠点に・・・
近距離移民船団を送り込み、生活範囲を拡大していた。
しかし
リーベ星系に向かうには・・・
シェルバン共和国とフェリバ連邦が領土問題で争う惑星ホリップ軌道付近を通らないといけない。
更に言えば、シェルバン共和国領域に入る事になる。
既にシェルバン軍艦隊とシェルバン軍の可変戦闘機部隊が展開している。
それと対峙するようにフェリバ連邦艦隊もいるし・・・新統合軍艦隊も展開していた。
「艦長、迂回します?」
ガウマン「フォールドを実行しろ!」
「うへ?」
ガウマン「シェルバン艦隊と新統合軍艦隊.フェリバ艦隊を突っ切る。」
ガウマンはそれに怯む事なく、このまま突っ切ると宣言する。
この発言に、社員一同驚愕。
まさか、艦隊を突っ切るとは一同思いもしなかった。
「無茶ですぜ、社員兼艦長。」
ガウマン「無茶もしなければ、この世界は生きてきけん!全速前進。カウッサの底力を見せてやれ!」
ガウマンはこのまま全速前進と言った。
この場にいたブリッジ要員はしょうがないと思いつつ、艦の速度を早くする。
こんな所で止まってたら、完全に捕まるか殺されるか・・・・
しかも、こんな不法なやり方で突破する社長であり艦長であるガウマンは無茶苦茶だ。
このカウッサ艦内にいる面々は思った。
「民間船、止まりません。」
「なんだと?何故止まらん。」
「このまま、シェルバン共和国に突破します。」
「何としても止めさせろ!」
新統合軍艦隊とフェリバ艦隊は全速力で突破しようとするカウッサを見て驚愕。
近くに展開していた、ウラガ級とグァンタナモ級の空母からVF-11とVF-12が出撃。
フェリバ連邦のARMD級から旧型のVF-4やVF-5000が出撃。
ノーザンプトン級ステルスフリゲートやオーベルト級の砲は・・・・・・
一斉にカウッサに向けられ・・・・・・警戒体制を取る。
「何だか?」
「司令、フェリバ連邦側にて何か騒ぎあり・・・そして・・・・・新統合軍艦隊旗艦より連絡、高速で接近する艦艇あり注意されたしと・・・」
「な.なんじゃそりゃ?我が方からSVF-12ハウンドを出撃させろ!全軍警戒体勢!」
シェルバン軍艦隊も新統合軍から連絡を受け警戒体勢を取る。
一体・・・・・何を企んでいる。
シェルバン国防軍艦隊司令は新統合軍の通信に疑問を感じる。
「そちらの民間船、停戦せよ!貴船はシェルバン共和国エリアに入ろうとしている、目的は何だ?」
「ダメです、隊長・・・・停船するつもりはないです。」
「射撃を許可する!エンジンを撃て!」
ガウマンの暴走により、全速力前進するカウッサに・・・
新統合軍部隊が停船命令を呼び掛けるも、ガウマンは無視・・・・
このままではシェルバン共和国エリアに入るため、エンジンを攻撃するため銃を構える。
ガウマン「おらおら退きやがれ!」
「社長、このままでは・・・・」
「私達、海賊です。」
「うわぁぁぁぁ撃ってきたぁぁぁぁ」
カウッサは銃撃お構い無しに突撃。
新統合軍部隊とフェリバ連邦軍部隊の可変戦闘機が攻撃。
それでも止まらないため、艦隊による攻撃が開始。
「司令、止まりません!」
「くそ全艦隊退避!なんでウォルガー星系は荒い奴しかいねぇんだ。」
止まらないカウッサに新統合軍艦隊は道を開けるように回避する。
艦隊が回避した道に、カウッサがそのままシェルバン共和国側に入っていく。
艦隊司令はカウッサの行動に呆れ、そのまま見送る。
下手したら外交問題・・・・・下手したら開戦・・・・
そんな不安を艦隊司令を襲う・・・・
「艦隊司令、統合軍が発泡。我が方に向けてに有らず。」
「何だと?」
「中から輸送艦・・・・・かなりのスピードです。」
「退避しろ!」
カウッサは猛スピードのまま、シェルバン艦隊旗艦にぶつかる寸前になる。
シェルバン艦隊旗艦は回避しようとするが、間に合わない・・・
全員一同は衝突を覚悟するが・・・・
カウッサはぶつかる少し手前にフォールドする。
ぶつかると思っていたカウッサ乗員は拍子抜け・・・・
「新統合軍艦隊旗艦へ、輸送艦ロスト。どうなっている?」
「こちら新統合軍艦隊旗艦より、シェルバン艦隊旗艦へ。輸送艦はフォールドした、こちらからの行方は知らない。」
「何だと管轄は貴様らの責任だ!君らの大使館に厳重勧告と、貴国への制裁処置をする。覚悟するんだな。」
カウッサの暴走に、シェルバン共和国の司令官は憤慨・・・・
新統合軍司令官に対し警告を発する。
この一件により、新統合政府とシェルバン共和国の緊張は更に高まる結果になった。
この様子にお互いの士官らは、めんどくさい事になったなと思ったようで。
そのめんどくさい事は、2年後に第二次シェルバン戦争で実現する事になる。
【リーベ星系.惑星ベジタリア】
リーベ星系の惑星ベジタリア。
ここは自然が豊かな土地であり、酪農や農業が盛んな惑星である。
その周辺にある宇宙ステーション.クランジョ。
民間輸送艦の受け付けをしている、ベジタリアの物流の要である。
「チーフ、カウッサが到着します。」
「うむ。」
新統合軍やシェルバン軍を交わしたカウッサが到着する。
が・・・・何かおかしい、物凄いスピード・・・・・
何か嫌な予感がする。
ガシャァァン
「おわぁぁぁぁぁ。」
カウッサのスピードが止まらず、このままクランジョのドックの底に墜落した。
物凄い衝撃であり、クランジョ全体が強く揺れた。
そのカウッサの艦内は・・・・・
ガウマン「ふぅやり過ぎちまったぜ!」
『洒落になんないよ!社長!』
カウッサ全体も揺れており、スターサービス社全社員がぶっ倒れ負傷する。
社員一同、ガウマンに抗議・・・・・
その後・・・・・
今回のガウマンの暴走は、損害賠償の支払いと・・・・・
新統合軍とフェリバ連邦軍に謝罪する始末になっている・・・・
とは言え、廃業にはならず・・・・銀河の何処かで今もスターサービス社はいらいろと仕事をしている。