奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

先を見据えた家づくり、将来のホームエレベーター計画で老後も家族も快適に暮らすバリアフリーの考え方にリスクを最小化し将来の負担も軽減するように、柔軟に暮らすための家づくりの工夫。

2025年02月27日 | 暮らしの事イロイロ

なぜ住まい造りの際に

将来的なホームエレベーター設置を

考えるべきなのか?。

※1階・2階の主要な移動空間に馴染むよう間取り計画を施したホームエレベターのある家

 

今後の生活の先の事を

どこまで考えておくのかという

選択肢も

家造りの際には

時間軸に対する大切な検討要素です。

 

高齢化やライフステージの

変化をどこまで

考えておくべきなのは

家を建てるタイミングと

生涯設計にもよります。

※移動の中心となるホールや寝室に繋がる間取りで計画したホームエレベーターのある家

 

高齢になっても

自宅で快適に暮らしたい。

 

両親を引き取って

同居する可能性や、

将来車椅子を使う必要性などに

柔軟に対応したい。

 

出産後のベビーカー移動や

荷物の上げ下ろしなど、

意外と若い世代にも便利という視点。

 

後からの改修(リフォーム)を

どこまで意識しておくのか。

 

必要になったら

後付けすればいいやと

考えていると、

構造補強や設備系の

配線・配管の見直しで

大がかりなリフォームが必要になります。

 

新築・大規模リフォーム時に、

あらかじめ

エレベーター設置を想定しておくと、

後の工事を最小限に抑えられるという事。

 

資産価値の向上・・・・・。

ユニバーサルデザインや

バリアフリー設計は、

将来的な売却時や

賃貸運用でも評価が高いものです。

 

その場合は

「高齢者でも住みやすい住宅」

「介護に適した物件」として魅力的に映る。

 

住まいの新築で

計画段階にホームエレベーターを

設置する事が

難しい場合は

エレベーター後付けを

見据えた設計・施工(工事)が

ポイントです。

 

実際に「今はまだ必要ないかも」と

思う方でも、

将来的には

必要になるかもしれないと

想定しておくべき具体的な対策を。

 

間取り計画・・・・・。

エレベーターシャフトを想定する。

エレベーターが移動する

上下方向のシャフト予定地を

縦方向に確保し、

上下階をスムーズに

結ぶことができる位置に。

 

将来的に廊下や収納スペースを、

エレベータースペースに

転用できるデザインに。

 

設置後の家具レイアウトや

動線もシミュレーションしておく。

 

子ども部屋が

不要になる頃には

ここをエレベーターになど、

将来変化する

ライフステージを考えて

間取りを柔軟に

プランニングする事。

 

構造補強・・・・・。

荷重や振動に耐えられる設計。

エレベーター設置には

柱・梁などの

構造体の補強が不可欠。

不要になった下地材は

金物固定にしておけば、

後々の解体も簡単です。

 

将来的に取り付ける

可能性を

間取りの動線計画と共に

イメージしておく。

 

大がかりな

補強工事をしなくて済むよう、

少しの費用をかけてでも

新築時に

下準備するのが

おすすめです。

 

電気配線:専用回路の確保。

ホームエレベーター

専用の電源回路や

制御装置スペースを

確保しておく。

 

照明・コンセントを

単独回路にしておけば、

転用がスムーズです。

簡単に見直せるように

配線ルートを

あらかじめ分かりやすく整理しておく。

 

エレベーター用の配線を

どこに通すべきか?。

配電盤の容量は足りるかなど、

後付けでも改修が

単純化できるように

先回りして考える・・・・・。

 

遮音対策:モーター音の軽減。

稼働時に出る音の伝播を抑えるため、

隣接する部屋に

繊維系断熱材などを

充填しておく。

 

防振ゴムの設置スペースや

補強も検討し、

音の問題が起きにくい

設計を目指す。

 

運転中の音は

意外と気になるものです。

 

とくに寝室が近い位置に

エレベーター用の

シャフトを設置する場合は

遮音性を念入りに。

 

実は将来的というはなしではなくて

少し先を考えた場合でも

ホームエレベータの存在で

1階と2階の使い方にも

家事動線という考え方では

良い意味での効能もあります。

 

生活動線が劇的に向上。

重い荷物や買い物袋なども

上下階に楽に移動が出来る。

 

介護が必要になった場合の

移動負担軽減が大きい。

 

車椅子やベビーカーを

スムーズに移動でき、

家族や来客にも優しい。

 

住み続けられる安心感・・・・・。

高齢者になっても

無理なく住み慣れた家で

暮らしやすくなる。

 

寝室は二階にしかないから

階段が大変・・・・・。

という負担を軽減。

 

将来的に住み替えを

検討する必要が減り、

長期的な精神的安定に

将来の選択肢を広げる

少し先を見越した

家づくりが鍵です。

 

まだホームエレベーターなんて

早いかな

と感じている方でも、

今から準備しておくことで

将来がぐっとラクになります。

 

介護や老後はもちろん、

育児世代にとっても

意外なほど便利な

バリアフリー設備です。

 

間取り計画や

構造補強を事前に行い、

後付け工事を最小限に・・・・・。

電気配線や遮音対策など、

細部まで見落とさない設計が重要。

 

将来的に家を手放す

可能性がある場合でも、

資産価値向上につながる・・・・・。

 

 

生活の質を変化させる

空間要素にも

ホームエレベーターを

採用する事もあります。

 

今の暮らしだけでなく

10年後・20年後の

姿を想像してみてください。

 

将来的な

ホームエレベーター設置を

見越した家づくりは、

未来の自分や家族への

最高のギフトになるはずです。

 

建てた家は、

「あとから急に変えよう」

としても簡単ではありません。

 

少し先の未来を

イメージした家づくりこそが、

大きな安心と

快適性をもたらしてくれます。

 

特に2階建てや3階建ての住宅を

計画されている場合、

ホームエレベーターは、

将来的なバリアフリー対策として

年々需要が高まっています。

 

迷っている方は、

ぜひ一度検討してみては

いかがでしょうか?。

 

やまぐち建築設計室は
その家に暮らす家族の過ごし方を
デザインする設計事務所です。

暮らしの意識と時間を丁寧に。

 

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■やまぐち建築設計室■
奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
  建築家 山口哲央
https://www.y-kenchiku.jp/

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