奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

デザインと暮らしの調和が生み出す心地よさの具合・・・・・質の良さを考えてデザイン設計する勘所、窓や吹き抜け、生活環境の基準をどのように考えてカタチや空間に派生させ、落とし込むのか・・・・。

2017年06月14日 | 設計の事デザインの事

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住まいと暮らしの設計デザイン・・・・・・。

住まい造りの計画途中に思考する

色々な要素の事。

 

 

光を取り入れ、視線を遮るように・・・・・。

心地よい窓をレイアウトするという事。

太陽は季節によって

その動きや高度が異なりますよね。

そして隣家状況などの周辺環境によっても

計画建物の日射条件は変わります。

太陽高度の変化は勿論、

隣家の形状や高さなども考慮しながら、

自然光が効率よく

室内まで届く開口部計画は大切。

 

窓は単純に外観としての見た目や、

部屋内からのバランスだけで

考えているのではなくて、

僕が設計する際には・・・・そういう部分以外に

要素を取り入れつつ検討していますよ。

 

それは単純に自然光を

直接取り込むだけのための開口部計画ではなく、

隣家や道路からのプライバシー

時間の経過による陰影や室内での心地よさ、

その部屋、空間による使い勝手や

過ごす時間にどのように「窓」が影響するのか?。

にも配慮した計画で・・・・・・。

 

風景の見え方にも居心地を思考しながら。

 

プライバシーが確保しにくい

住宅密集地などでは、

独立壁や坪庭、中庭などを活用する事で

外部からの視線をしっかりと遮りながら、

心地良い柔らかな反射光を

室内へと取り込んだり・・・部屋の奥まで

天井からの反射や床材での違いも見込み

設計していますよ。

 

同時に家そのものの環境を整える意味でも、

陽射しを操る軒・庇・落葉樹軒(のき)や

庇(ひさし)というキーワードは

パッシブデザインを考える上で重要な要素。

 

 

建築計画論もそうですが、

実際の現場での環境を読み取り、

夏には強い陽射しを遮り、

冬には心地良い陽射しを

室内の奥まで取り入れることができる

軒や庇をが持つ意味をデザインとして

提案しつつ・・・・・・。

 

 

勿論庇の大きさや軒の幅・高さなどは、

軒や庇を設置する方位、

開口部の大きさなどに応じて、

ひとつひとつ意味を持たせて

計画していますよ。

 

同時に・・・・・植栽によっても

室内への陽射しや風景を

コントロールできますからね。

 

 

例えば、落葉樹(イロハモミジなど)は

冬場には、葉が落ちることで

太陽光が入りやすくなりますし、

夏場はこれに葉がつくことで

暑い陽射しを遮ってくれますから・・・・・。

 

 

家の中に優しい風の通り道をつくる

風力での自然の換気には最初に書いた

窓の要素も重要ですし

太陽光と同様に、通風環境も

地域や周辺環境によって異なります。

 

この風の動きを

ウィンドキャッチャー効果の(窓の設置位置と窓の開閉方式)

デザインによって、

効果的に室内へ取り込む事で、

夏でも心地良い風が室内を通り抜け、

冬には短時間で効率良く換気ができる風の通り道を、

住まいの中につくりだしますよ・・・・。

 

そして、温度差換気(重力換気)も視野に。

計算上の数字ではなくて、

肌で感じる心地よさという意味。

 

 

住宅内部に「吹抜」や「階段」「段差」を

意図的な位置で計画する事によって、

夏の暑い空気を吹抜け上部から外部へ排出し、

1階に設けた窓から外の空気が家の中へと入ってくる、

温度差換気(重力換気)による風の動きを

内部空間に生み出すように・・・・・・。

 

 

この温度差換気による空気の動きを

生み出す設計の手法は、

住宅密集地など立地条件によって

通風があまり期待できない計画地でも

効果的に機能して住空間を豊かさで包み込みます。

 

 

住宅密集地などでは、

プランニングの段階で「京都の町家」のように

坪庭や独立壁で囲われた中庭を設け、

そこに打ち水をしたり、

独立壁を日射で暖めたりすることによって、

外部空間で空気の流れを生み出し、

開け放った窓から内部の空気を

強制的にも外部へ引っ張り出すことで

室内に風の流れを生み出す、

住宅全体が風を生み出す大きな装置として

捉えた計画も可能ですからね・・・・・・・。

 

 

質の良い暮らしの計画となるように。

 

 

そういう部分への配慮のある丁寧な時間を

どのように考えて設計へ落とし込むのかで

質が異なってきますからね・・・・・・・。

 

 

 

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