虹パパの日記〜「きれいなおじさんは苦手ですか?」〜

【小説】日の丸恵之助(ひのまる めぐみのすけ)物語〜その13〜

先輩が引退し、新チームになり最初の大会で
県大会出場。

その県大会1回戦の相手は
県内屈指の強豪校でした。

予想に反して、恵之助たちは大健闘。

大接戦の末、

PTC戦へ(サッカーで言うところのPK戦)

PTCも最後までもつれ、
キャプテン・恵之助の番が回ってきました。
決めれば、サドンデス。
外せば、敗北。。。。。。

恵之助、渾身のシュートはキーパー真っ正面!

周囲の期待を大いに裏切り
負けてしまいました。

恵之助は
「やっぱりプレッシャーに弱い、ダメな男だ・・・・」
と改めて自覚しました。

この時の成績が最高で、あとは落ちていく一方。
チームの士気も上がらず、3年に進学すると、みな
大学受験のことを考え始めて、

「部活を辞める」と言い出したり、
「塾で休む」と言うこともチラホラ聞かれました。

恵之助も周りに流されやすい性格のため、
「部長」「キャプテン」と言う肩書きはありますが、
チームメイトの士気を上げることもできずにモヤモヤ・・・・

かといって、大学受験のための勉強を始めるわけでもなく
ダラダラ、ダラダラと毎日をなんとなしに過ごしていたのでした。。。。

この頃から

「何をやっても中途半端」

というレッテル貼りを自分自身にし始めた恵之助。

自信をどんどん失い、気がつけば友人から

「恵之助〜、なんでいつも床を見て歩いてるんだ??」

って、ツッコまれる始末。顔を上げることができずに、

下を見てばかりになっていました。

天真爛漫の幼少期の面影を失うと共に、
選ばれし忍者の血を継ぐ日の丸家の長男としての「能力」が
完全に眠りについてしまったようでした。。。

つづく。


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