人の五感、次は視覚のことになりますが…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/a7/38bad98604df975bf0dc80040c4d26b8.jpg?1551753696)
大人の塗り絵、介護施設のレクリエーションでやってますね。
わたしの父も施設でお世話になってるときに、いつも塗ってました。
それまで折り紙や塗り絵や書道なんてやったことないだろうに、決まった時間にテーブルでみんなと一緒にやったり
日当たりのいいお気に入りの場所でひとりで塗ってる姿を見ました。
父は新築の施設に入れて、そのころは他のみなさんもお若くて、塗り絵しても
"これは何色で塗ろうかしら♪"
なんてお姉さん方も楽しくやって作品も素敵なわけですよ。
面会にいったときは、わたしがみなさんの色鉛筆をナイフで削ってあげたりして。
でも、数年するとおひとり入院、おひとり退去、かわりにどなたか入居…それを繰り返して顔ぶれもだいぶかわり
そのころは、色鉛筆の色がわからなくなってきましてね
"これは何色かしら?"
線からはみでるのは仕方ないですし、筆圧も弱くなっているし、作品が地味な色になっています。
父も赤か青かわからずに、もう適当に塗ってましたね。
薔薇だからと赤やピンクで塗っていたものが、茶色や黒になってたお姉さん。
花は明るい色で塗らなければならない!そういうことはないですが、色の区別ができなくなる、それは仕方ないですよね。
父の入院のために施設を退去するときに、今までの手遊びの作品や写真をまとめて持たせてくださいました。
後半はま~ぁ塗れてない。ほとんど処分しました、思いきって。
でも額に入れてある塗り絵もあって、チラッと見ると藍色のブドウなんだと思うけれど、地味だなぁってじっくり見ずに袋に入れてそれだけは残してありました。
先日、処分しようかとじっくり見たら…
塗り絵特有の枠をしっかり塗って、その中を塗ったであろう線がわかって
葉っぱにいたっては緑と茶色、枯れ葉のあたりもうまく塗ってありました。
高齢や認知でわからない時期の作品じゃなかったんだなぁ、いい作品だから施設の方が額に入れて部屋に飾ってあったんだなぁ
鼻の奥がつーんってなりました。
これは残しておこう、しばらくは。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/a7/38bad98604df975bf0dc80040c4d26b8.jpg?1551753696)
娘のブドウだってこんなんですから(笑)
Hiro