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日本は韓国に対する「恩恵の意識」を持たねば普遍的文明国家への発展困難~パク・ミョンニム延世大教授

2011-04-19 08:30:15 | 韓国のニュース記事

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▲パク・ミョンニム延世大教授・政治学

2011年は戦後東アジア地域秩序と記憶を定礎したサンフランシスコ講和条約60周年をむかえる
年だ。条約締結60周年をむかえ、私たちは何を記憶し何を越えるのかじっくり振り返る時だ。特に
日本大地震救護義援金提供(韓国・東アジア)と独島(ドクト、日本名:竹島)・教科書問題惹起(日
本)が相互に起きた状況を迎え一層望まれる。

何よりサンフランシスコ体制によって日本の国際社会復帰がほとんどただ乗りだった点が重要だ。
条約は日本を人類最悪の戦犯国家から合法的な国際社会の一員にした。その上、条約に基づい
た米日安保同盟は日本を東北アジア地域で米国安保戦略の要衝国家にした。領域内最悪の戦
争対象が最高の同盟対象に変換されたのだ。中国と韓国を含む核心被害国が条約に参加しない
ことによって戦争賠償と補償問題もやはり徹底的に歪曲された。その遺産は今まで領域内の秩序
および東北アジア人の記憶を支配している。

原因は朝鮮戦争だった。「朝鮮戦争特需」による急速な経済回復と共に、国際社会への復帰もや
はり朝鮮戦争のおかげだったことを考慮する時、戦後日本の経済と安保を定礎した基軸要因は
韓国問題だったのだ。その上、サンフランシスコ体制は全東北アジア地域を多国間主義と集団安
保機構が不在の世界唯一の地域にしてしまった。韓国、フィリピン、台湾、そして米国がしばらく追
求した領域内多国間機構、構築の努力は日本と英国の頑強な反対の中、朝鮮戦争を契機に米日
養子同盟に帰結して流産した。脱冷戦期まで持続する東北アジア多国間主義・集団安保機構欠
如は米日同盟体制構築、日本安保確保との歴史的交換物だったのだ。

言葉を変えれば戦後東北アジアで第二次世界大戦の遺産・記憶・秩序は短期間に革命的に転換
した。それは朝鮮戦争が残した遺産・記憶・秩序によって代替されたのだ。従って私たちは戦後日
本社会を規定してきた二つの集団意識の虚偽構造を客観的に把握することになる。冷戦初期の
「侵略者・加害者意識」が後期になって(広島と長崎に代表される)「犠牲者・敗戦意識」に変貌し、
もはや前者はほとんど存在せずに後者だけが目立っている。日本の領土、教科書、参拝、過去の
謝罪、賠償の問題はこのアレゴリーを少しも抜け出せずにいる。

しかし、侵略と犠牲の二分法に基づいた後者への変貌は、朝鮮戦争によってすでに実際の内容
が蒸留された虚偽意識に過ぎない。教科書、領土、過去悪行謝罪、賠償問題などで日本を普遍
的文明国家に進ませないようにしているこの虚偽意識を克服するためには、現代日本を鋳造した
朝鮮戦争による「恩恵の意識」が日本国民の精神状態の一つとして追加されなければならない。
となりの国家の悲劇について、自国の経済と安保を定礎したことに対し「恩恵の意識」を持つこと
ができないならば、日本の普遍的文明国家への発展は期待しにくい。

したがって、もはや東アジアと国際社会の議論の核心は東アジアでの第二次世界大戦の遺産・記
憶・秩序ではなく、朝鮮戦争のそれでなければならない。すなわち世界、アジア、日本での一般的
談論構造である「第二次世界大戦の遺産と記憶」は「朝鮮戦争の遺産と記憶」に代替されなけれ
ばならない。それは小さくは韓日関係改善と東アジア多国間主義建設のため、大きくは東アジア
相互博愛と永久平和のために必ず点検され実現されなければならない「現実」問題である。

それはまた、二回のアジア・太平洋戦争をし、サンフランシスコ体制を敷いた米国が二大強国(G2)
時代の東アジアとバランスが取れるようにできる方法でもある。最初のアジア・太平洋戦争(第二
次世界大戦)で米国は日本と戦い、二番目のアジア・太平洋戦争(朝鮮戦争)では中国と戦った。
G2体制(米・中)と重なるサンフランシスコ体制(米・日)60周年の時点に、地震寄付と独島問題がか
み合わさった状況に、共に21世紀を建設しなければならない日本の今日を問う理由だ。そのため
に我々自らは民族主義を越えて普遍主義に進む準備がどれほどできているか?21世紀の日本
に問うのは、すなわち21世紀の世界、東アジア、韓国を問うことだ。

ソース:ハンギョレ新聞(韓国語) 日本:サンフランシスコ体制を越えて/パク・ミョンニム
http://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/473607.html



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