「平家物語」にしろ、「太平記」にしろ、読むと非常に感銘を受けるというか
読んでいると、すっかりと魅了されてしまう。
源平合戦のことを主に書いた「平家物語」では、入道平清盛が悪役(=奢れる人ね)で、それを諌める子の重盛が良い方で、そういう点ではっきりとしてて、読んでて、気持ちがいいし(^ ^)
最初に、平家を討つために京に上った、木曾の義仲なんてのは、田舎武士の礼儀を知らない狼藉もの、って散々に書かれてて
まぁ、鎧兜姿で、最後まで一緒に戦おうとした凛々しい巴御前のこともあるけど、誰か日本の女性歴史家さんが、義仲好き、とか書いてたことがあって、いろいろあるのだと私は思ったくらい・・・(^ ^;
屋島の戦いでは、那須の与一がゆらゆら揺れる沖の小船に乗った女官が試すように差し出した扇の的を、見事弓矢で射抜いてみたり
カッコいいシーンがいくつも出てくるし・・・
で、源義経の一の谷の逆落とし(=険しい崖を馬で下った)や、
壇ノ浦の八艘飛びというのもあって
平家は壇ノ浦の戦いに負けて、最後はみな海の藻屑になってしまう。
もののあはれ・・・
というか、まるで今風の反戦平和思想のようなものも入っているよね(^ ^;
「太平記」もそうで、楠木正成がすごいヒーローだけど、
最後は敗れてしまう。
それを読んでいるのと、読まないのとでは、
いろいろと、すごく評価が変わってしまうことがある(^ ^;
で~~、年代順にいうと、この2つの後は、「太閤記」かな~~
下克上の戦国時代、織田家の身分の低い足軽(最初は信長の草履番=殿のために、草履を懐で温めていたという話が出てくる)だった藤吉朗が、その忠誠と、一夜にして墨俣城(すのまたじょう)を建てたりした頭の良さ、機転の好さを殿様に認められて、大出世。
遂には、天下統一し、関白・太政大臣から、太閤にまでになるという、ジャパニーズ・ドリームの物語(^ ^)
けど、その豊臣方も、徳川家康との関ヶ原の戦い(西暦1600年)に
敗れた後は、大坂冬の陣、夏の陣を経て、滅びてしまう。
「露と落ち 露と消えにし 吾が身かな 浪速のことは 夢のまた夢」
・・・これは大阪では太閤さんと慕われる秀吉の辞世の句・・・
そして、これら戦国の世を経て、260年余りの平和な世界!
江戸時代へ~~<世界に誇っていいと私は思う(^ ^)b>