(続き)
「朝鮮紀行」 イザベラ・バード(著)について
(英国婦人の見た李朝末期 講談社学術文庫発行)
「KOREA AND HER NEIGHBOURS 」
by Mrs. BISHOP (ISABELLA BIRD )
分厚い文庫本ですが、ネット上で紹介されている李朝(=李氏朝鮮)の様子と、最近まで、日本に喧伝されていたK国人言っていることとが、あまりに違うので、嘘か本当かを確かめるために、全く興味本位で、いわば怖いもの見たさに買い求めた本でした。
でも、序章に続く第1章の冒頭で、
"長崎港から朝鮮南部の釜山までは、船で15時間しかからない。とはいえ、わたしにとっては途中肥後丸の寄航する対馬で日本も見おさめで、その紅葉した楓やつぼみのほころんだ梅、頂に寺のある山、森の神社へ通じるおごそかな石段、青緑に苔むした松の木、黄金色の羽毛を集めたような竹林といったものを眺めたあとだけに、釜山の茶色い地肌を露出した山々は、夏ならまだしも日のささない二月では、荒涼として近寄りがたい印象がことさらつよかった。・・・・"
なんて続くと、涙ちょちょびれてきて、うわぁ~~
日本のよさって、やはりこういうことだったんだ!!!って、感動するというか、日本らしさは大切にしなくちゃいけないと思うのでした。それに、釜山とは近いのですね。全く知りませんでした。で、知らなかった故に騙されたようなことの多いこと!!!
日本の物は何でも朝鮮経由で、教えてやった、教えてやったって連呼され、日帝36年の悪事・・・とか言われて、日本人は謝り続けたように思います。ほんの百年前ことです。写真もあります。
この本はその謝罪や賠償を要求され、戦後にいじめ倒されてきた日本の自虐史観を取りのぞく効果があります。挿し絵や写真を見るだけでもいいと思います。正確な様子を残す為に、画家も同行させたようです。
"1897年のソウル(=日本統治後)
監獄改善に関しては多くの対策がなされてきたが、囚人の区分をはじめまだ手つかずのままになっている問題も多い。それでも、ソウルの監獄は改革が行なわれ・・・拷問は少なくとも表向きには廃止されたし、切断された首や胴体をさらしたり、むち打ちや身体の削ぎ切りで死に至らしめるようなことは日本の支配を受けていた時代になくなった。ソウルの監獄を見学した日の午後、わたしは繁華街の雑踏のなかに三脚状に組んだ棒につるした首がさらされ、《東大門》外の道ばたの血だまりのなかに首のない胴体が転がっているのを見たのが、わずか二年前だったとは信じられない気持ちだった。
その他ソウルの変化はあまりに多くてここには書ききれない。・・・"
<拷問をやめさせたことを日本の悪事とでもいうのか!>
<<隣国の連中の言ってきたことは嘘ばかりだ!!!>>
朝鮮問題を扱う政治家や報道関係、外交関係の方々にはぜひ読んで頂きたい本です。基礎知識としてこれくらいは知っておかなくちゃね(^ ^ゞ
(続く)