もっと乗りた~い,自転車に!

自然の中をロードバイクで走るのが大好き。現在の愛車ははPINARELLO GAN-RS(2016)。

常陸太田の街並み~懐かしさといとおしさと~

2015-02-22 | 自転車

今日は午後からの予報でしたので,午前中見当で近場をサクッと走ろうかな~と,なんとなくR6で水戸市内へ入りました。が、空が暗くなってポツポツと雨が落ちて来たので,Uターンして常陸太田方面へ行ってみることに。何故かなあ。でも,走っているうちに市内の古い商家を撮ろうと思うようになり鯨岡の街へ到着しました。
    
空も少し明るくなってきたので撮影開始。馴染みのある街…というか生まれ故郷なので,3.11の大地震で壊れた家家を直視するのが忍びなくて,実はしばらくの間しみじみと街中を歩くことはありませんでした。
でも,後継者も居ない家もあれば,崩れてそのままの家もある。だからこそ今のうちに記録しておきたいという気持ちもあって,今回は本当ににサクッとですが,撮ってみることにしたのです。
    
一段目から…万國醤油さん。和田薬局さん。
二段目は…橘文化服装学院さん。文化服装学院の連鎖校というレリーフがありました。司法書士 川又盛紀事務所さん。
三段目は… 高瀬理髪所さん。宮田書店さん。
ここまでで,今でも営業を続けているのは立川さんと和田薬局さんかな。
 高瀬理髪所さんは屋号の看板の字が外されています。宮田書店さんはいい書店だったんですけど,平日は空けているのかなあ。。。
    
「婦人公論」と書かれたブリキの看板を見てください。電話番号は「太田町二十三番」と書いてあります。このあたりの古い商店の看板は,こういう古い番号のままのものが多いのです。
よく言われることですが,常陸太田の旧市街地(クジラの背中のような高台にあるので「鯨丘」と言うのです)は,まるで時間が止まったようなエリアなのです。
    
四段目は…セーラー万年筆の看板が時代を感じさせる大森文具店さん。お次は,たしか用品店だったはずのヤナゼンさん。
三枚目は屋号が見えませんが,太田で一番大きな醤油屋のヨネビシ醤油さん。ヨネビシさんはかなりの旧家で,今でも大きな蔵を持ち商売もご盛んのようです。そして森印刷所さん。
    
五段目は…内堀町のT字路といえば衣料品の亀宗さんです。太田で亀宗を知らない人はいません。お次は支那そば昇龍さん。そして今でも街の運動具店として続く佐藤運動具店さん。太田の商家には多いのですが,こちらも古い石造りの蔵をお持ちです。

いつまでも変わらないと思っていた太田の街も,建物こそ残ってはいても営業を止めてしまった所が多いなあと,今回改めて感じました。僕としては一言で言えない気持ちです。いとおしさと寂しさのような感覚でしょうか。
僕にできるささやかな作業ですが,常陸太田の街を記録に,後世に残したいと思いました。
この項つづきます。。。