TINKERBELL BLOG

茨城県取手市「美容室アトリエティンカーベル」ティンカーベルのスタッフを身近に感じていただければ嬉しいです

スノーカントリートレイル⑧ 逆桜~まつだい駅 4日間110km 2日目その2

2019年09月02日 | Weblog
画像は「秘湯 赤湯温泉」です。

ここから苗場山山頂ヒュッテまで約5時間、すでに8時間近く歩いて来た身体にムチをバシバシ打ち込んで、やっとのことで山頂ヒュッテに到着した僕。

『こんにちはー、予約していた高橋です。遅くなって申し訳ありません』
すると小屋のイケメンスタッフが、
『ああ、高橋さんお疲れ様でした。平標からですよね? 強いなぁ』と言って迎えてくれました。

なぜ知ってるの?
そうか、平標山の家の若旦那が『苗場の山頂ヒュッテの小屋番も知り合いなんで』と言っていたので、連絡が行ったんだな? と思いました。

平標山の家には乾燥室は無かったけれど、苗場山山頂ヒュッテには乾燥室があると若旦那が言っていました。早速濡れ物を全部干しました。
異常な香りが部屋を包み込みます。(気分を悪くされた方ごめんなさい)
すると木道工事の作業員の方たちが戻って来て、乾燥室を使うところでした。

僕がたっぷり干しちゃったので、狭いし臭いしで迷惑かけてしまいました。
『ひどい天気の中ご苦労さまです』と僕が言うと、1人の作業員の方が『今週は雨ばっかりでなー』と嘆いていました。
『昨日なんか雷の中やってたからさ。本当はダメなんだよ、ダメなんだけど絶対に終わらせないとならないんだ』とも言っていました。

そして『晴れていれば本当にいい景色だし気持ちいいかさら、すごくいい仕事だって思うんだよ』と付け加えてくれて、雨と汗にまみれた男臭い日に焼けた顔でニッコリと笑ってくれました。
男が自分の仕事を『いい仕事だ』って言えるなんて、すごくかっこいいと思いました。

ついでにもうひとつ聞いてみました。
『資材はヘリで運ばれるんですか?』
『ん、そうそう。あらかじめできる所まで組んでおいて、順番に場所をずらしながら降ろしていくんだよ』
『へ〜、で人間はどうなんですか?』
『俺たち? 俺たちは毎週下から登って来るんだよ』

やっぱり。
自分の足で登ってくるんだ⋯。
1週間分の水や荷物を担いで登ってきて、週末になると降りていく。そしてまた登ってきて作業する。
過酷な仕事ですね。
そのおじさんが眩しく見えました。

一通り片付けが終わると、外は土砂降りになっていました。
明日までには止んでくれるといいなぁ。

夕食の時間になりました。
カレーの食べ放題です。
ご飯は新潟米で、たぶん米を炊く水は天水(雨水)でしょうね。
苗場山は水場が無いので、食器はすべて使い捨てでした。

女房に連絡が出来ていないので小屋番のイケメン兄さんに携帯の電波が来る場所を教えてもらいました。
小屋から1分の見晴らし台に行けば繋がると教わりました。
長靴を借りて傘を借りて見晴らし台に行きます。

なんとか「苗場山、無事」とだけ送信できました。
戻ってくるまでにびしょ濡れになりました。
やっぱり甘かったか⋯。

翌朝の支度をして、寝ることにしました。
明日明後日とロードがメインになります。
いくらか気持ちが楽です。


3日目、その1に続きます。

2日目
歩行距離 23.9km
累計標高差 +2,427m -1,891m
所要時間 13時間45分
42,600歩
コメント
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