昼休みにトンレサップ湖に遠出したため、ほとんど休憩を取れず少し体力的にきつい部分もあった。
ホテルに戻ってベットにゴロンとしただけで、一瞬で向こうの世界に行きそうになった。
しかし、午後は遂にアレを訪れる。気合を入れて臨まなければならない。
途中で飲んだマンゴーシェイクがうま過ぎたということもついでに書いておく。
アレは、ホテルからバスで15分ほど。
本当に確認しているのか怪しいくらい適当な遺跡のチケットの確認を終え、とうとう見えてきた。
あの世界史の資料集や世界遺産の書籍で何度も見たことのあるあのフォルムが見えてきた。
とうとう俺はここまで来た。
アンコール・ワットをこの目で見て、この足で踏みしめる時が来たのだ。
大げさだが、写真でしか見たことのなかったアンコール・ワットが実際に目の前にそびえてるのを見たときは感動した。本当に。
遺跡巡りでは何度も見た、ナーガの石像が入り口で待ち構えていた。
まずはお堀の上の周壁までの一本道。アンコール・ワットは二段構えになっているのだ。
ちなみに南北1300メートル、東西1500メートルの堀で囲まれており、参道までは600メートルもある。
まだまだ本番はこれからだ。
あ、ちなみにワットとは寺院という意味らしい。
王の門とゾウの門があり、身分的に明らかに俺はゾウで十分である。
右わきのゾウの門をくぐると…
遂に見えた。あの写真でよく見るあの3塔が並ぶアンコール・ワットが!
シンメトリーがたまらない。そして中央神殿にまっすぐに続くあの一本道。
この中央神殿までの道の長さが建物との絶妙な距離で、これまたきれいに見えるんだな。
人が多かったのが少し残念だったが、人が少ない明日の早朝に期待しよう。
この中央神殿までの参道が有名すぎて、調子に乗って写真を撮りまくったが、あとで見直したらまともな写真は二枚だけだった。
いよいよアンコール・ワットの中央部に。
アプサラダンサーが刻まれたレリーフを抜け、中央部に進む。
柱には数多くの落書きが。歴史的な日本の落書きもあるのだが、ほとんどが日本でよく見る“○○、ここに参上!”的ものばかりだ。
一度外に出て回廊を外から臨む。
恥ずかしいことに初めて知ったのだが、アンコール・ワットの塔って正面から見ると3つに見えるから、3つしかないものだと思っていた。
けど回廊から出て北側から見ても同じように3っつの塔が見える。
中央の塔一つに加えて、囲むように4つ塔があったらしい。
外壁を見てもとても積み上げただけだとは思えないほどの精巧さ。
まるでパズルのようだ。
そしていよいよ第三回廊へと昇る。
この階段がめちゃめちゃ急なんだよ。
以前、韓国だかの人が階段から落ちて命を落としたらしい。
まあ、確かに慣れてない人は落ちてもおかしくないなってくらい急。
けど、そういうことがあったせいか、一番ゆるい、後から作った階段以外はすべて規制され、立ち入り禁止になってしまったようだ。
そしていよいよ第三回廊からの眺め。
絶景である。
シェムリアップでは建物の高さも規定があるらしい。
当然、遺跡よりも高いビル等を建設してはならない。
そのせいか、高い建物が遺跡以外何もないので、遠くまできれいに見渡せるのだ。
このアンコール・ワットの第三回廊からの眺めも秀逸であった。
カンボジアの大地を遥かまで見渡せる。
加えて夕日が沈む一歩手前の時間帯で、メランコリックな感じもこれまたよい。
ちなみに俺はやらなかったが、気球に乗ってアンコール・ワットを上空から見下ろすというアトラクション(?)も有名らしい。
少し馬鹿にしていたところがあったが、高い建物が全くないこの辺りではかなりきれいに景色が見渡せるんだろうな。
第三回廊から降りて、そのあとは一連のレリーフを見る。
これがまたすごい。よくこれを手作業で彫りきったよというくらい。ひたすら同じような人物が永遠並ぶところとか、
まるでコピーしたかのように正確。
ここは彫刻が一連の物語をつくっている。
まずは西面のマハーバーラタ、ラーマーヤナ。
そして南門の天国と地獄を表現した彫刻群。この南門の彫刻の精巧さは驚嘆に値した。
東側には乳海攪拌という、ヒンドゥー教の天地創世神話が描かれており、蛇を引っ張る描写もすべてコピーしたかのよう。
そして裏門からアンコール・ワットを後にする。
入場してきた正面とは違い、裏門は人が誰もいない。
しーんとしており、何気にここが隠れたベストスポットなのかもしれない。
そして北側をぐるっと回って再度正面に。
この時間がまさに日没の時間でアンコール・ワット越しに沈む夕日はめっちゃきれいだった。
そしてアンコール・ワットの一番の美しいフォトスポット。
富士山の逆さ富士よろしく、アンコール・ワットのお堀の池に浮かぶ、まさに逆さアンコール・ワット。
カンボジアは風が少なく、池の水が漣だたないので、くっきりときれいに水面にアンコール・ワットを映し出す。
夕日に照らされ少しオレンジがかったアンコール・ワットは本当に芸需品だった。
そして夕日を正面に受けて少しオレンジがかったナーガの石像もきれいだった。
このたびで気に入ってしまった。ナーガ。
その後は夕食。
カンボジアの伝統であるアプサラダンスを見ながらカンボジア料理を堪能した。
相変わらずカンボジアのラーメンはうまい。
次の日はアンコール・ワットの朝日を見るためにまさかの5時起きである。
寝坊しないようにこの日は早く寝た。
なんてことはなく、ホテルに戻ったのは9時くらい。せっかくカンボジアにいるのだ。このまま寝てしまうのはもったいない。
昨日に引き続き、よるのシェムリアップの町を散策に飛び出す。
たった1日だが、カンボジアの免疫がかなりついたと思われる。
話しかけてくるトゥクトゥクの勧誘も、店の営業もすんなりとかわす。経験値は確実にアップしていた。
昨日より少し時間が遅かったためか、昨日に比べちょっとだけ活気に欠ける。
ただ、そんな中で活気ムンムンの場所に向かう。
その名もナイトマーケット。闇市である。
ここは夜の時間だけ空いている市場である。
お土産屋が所狭しと犇めいている。ここは活気に満ち溢れていた。
ここの人たちはがっついてくるんだけど、何か余裕があった。向こうも外国人対応に慣れているんだろう。
だから沢木耕太郎のように、価格交渉を楽しむことができた。
ここが楽しすぎて思いのほか時間を使ってしまった。
“オニイサン~、ティーシャツ、イチドル、オニイサン~”
ティーシャツオニイサンと化し、価格交渉を楽しみながらたくさんの買い物をしてしまった。
予想外の出費だったが、やっぱり市場での買い物って楽しい。これこそが海外で買い物をしているって気分になるんだな。
意外な楽しみを見つけ、テンション高めでホテルの帰路を歩く。
結局明日朝早いにも関わらず夜更かしをしてしまった。
2日目の日記がようやく終了した。なげーよ。
まあ、それほどこの日は濃かったってことですね。
本当に濃厚な1日だった。
ホテルに戻ってベットにゴロンとしただけで、一瞬で向こうの世界に行きそうになった。
しかし、午後は遂にアレを訪れる。気合を入れて臨まなければならない。
途中で飲んだマンゴーシェイクがうま過ぎたということもついでに書いておく。
アレは、ホテルからバスで15分ほど。
本当に確認しているのか怪しいくらい適当な遺跡のチケットの確認を終え、とうとう見えてきた。
あの世界史の資料集や世界遺産の書籍で何度も見たことのあるあのフォルムが見えてきた。
とうとう俺はここまで来た。
アンコール・ワットをこの目で見て、この足で踏みしめる時が来たのだ。
大げさだが、写真でしか見たことのなかったアンコール・ワットが実際に目の前にそびえてるのを見たときは感動した。本当に。
遺跡巡りでは何度も見た、ナーガの石像が入り口で待ち構えていた。
まずはお堀の上の周壁までの一本道。アンコール・ワットは二段構えになっているのだ。
ちなみに南北1300メートル、東西1500メートルの堀で囲まれており、参道までは600メートルもある。
まだまだ本番はこれからだ。
あ、ちなみにワットとは寺院という意味らしい。
王の門とゾウの門があり、身分的に明らかに俺はゾウで十分である。
右わきのゾウの門をくぐると…
遂に見えた。あの写真でよく見るあの3塔が並ぶアンコール・ワットが!
シンメトリーがたまらない。そして中央神殿にまっすぐに続くあの一本道。
この中央神殿までの道の長さが建物との絶妙な距離で、これまたきれいに見えるんだな。
人が多かったのが少し残念だったが、人が少ない明日の早朝に期待しよう。
この中央神殿までの参道が有名すぎて、調子に乗って写真を撮りまくったが、あとで見直したらまともな写真は二枚だけだった。
いよいよアンコール・ワットの中央部に。
アプサラダンサーが刻まれたレリーフを抜け、中央部に進む。
柱には数多くの落書きが。歴史的な日本の落書きもあるのだが、ほとんどが日本でよく見る“○○、ここに参上!”的ものばかりだ。
一度外に出て回廊を外から臨む。
恥ずかしいことに初めて知ったのだが、アンコール・ワットの塔って正面から見ると3つに見えるから、3つしかないものだと思っていた。
けど回廊から出て北側から見ても同じように3っつの塔が見える。
中央の塔一つに加えて、囲むように4つ塔があったらしい。
外壁を見てもとても積み上げただけだとは思えないほどの精巧さ。
まるでパズルのようだ。
そしていよいよ第三回廊へと昇る。
この階段がめちゃめちゃ急なんだよ。
以前、韓国だかの人が階段から落ちて命を落としたらしい。
まあ、確かに慣れてない人は落ちてもおかしくないなってくらい急。
けど、そういうことがあったせいか、一番ゆるい、後から作った階段以外はすべて規制され、立ち入り禁止になってしまったようだ。
そしていよいよ第三回廊からの眺め。
絶景である。
シェムリアップでは建物の高さも規定があるらしい。
当然、遺跡よりも高いビル等を建設してはならない。
そのせいか、高い建物が遺跡以外何もないので、遠くまできれいに見渡せるのだ。
このアンコール・ワットの第三回廊からの眺めも秀逸であった。
カンボジアの大地を遥かまで見渡せる。
加えて夕日が沈む一歩手前の時間帯で、メランコリックな感じもこれまたよい。
ちなみに俺はやらなかったが、気球に乗ってアンコール・ワットを上空から見下ろすというアトラクション(?)も有名らしい。
少し馬鹿にしていたところがあったが、高い建物が全くないこの辺りではかなりきれいに景色が見渡せるんだろうな。
第三回廊から降りて、そのあとは一連のレリーフを見る。
これがまたすごい。よくこれを手作業で彫りきったよというくらい。ひたすら同じような人物が永遠並ぶところとか、
まるでコピーしたかのように正確。
ここは彫刻が一連の物語をつくっている。
まずは西面のマハーバーラタ、ラーマーヤナ。
そして南門の天国と地獄を表現した彫刻群。この南門の彫刻の精巧さは驚嘆に値した。
東側には乳海攪拌という、ヒンドゥー教の天地創世神話が描かれており、蛇を引っ張る描写もすべてコピーしたかのよう。
そして裏門からアンコール・ワットを後にする。
入場してきた正面とは違い、裏門は人が誰もいない。
しーんとしており、何気にここが隠れたベストスポットなのかもしれない。
そして北側をぐるっと回って再度正面に。
この時間がまさに日没の時間でアンコール・ワット越しに沈む夕日はめっちゃきれいだった。
そしてアンコール・ワットの一番の美しいフォトスポット。
富士山の逆さ富士よろしく、アンコール・ワットのお堀の池に浮かぶ、まさに逆さアンコール・ワット。
カンボジアは風が少なく、池の水が漣だたないので、くっきりときれいに水面にアンコール・ワットを映し出す。
夕日に照らされ少しオレンジがかったアンコール・ワットは本当に芸需品だった。
そして夕日を正面に受けて少しオレンジがかったナーガの石像もきれいだった。
このたびで気に入ってしまった。ナーガ。
その後は夕食。
カンボジアの伝統であるアプサラダンスを見ながらカンボジア料理を堪能した。
相変わらずカンボジアのラーメンはうまい。
次の日はアンコール・ワットの朝日を見るためにまさかの5時起きである。
寝坊しないようにこの日は早く寝た。
なんてことはなく、ホテルに戻ったのは9時くらい。せっかくカンボジアにいるのだ。このまま寝てしまうのはもったいない。
昨日に引き続き、よるのシェムリアップの町を散策に飛び出す。
たった1日だが、カンボジアの免疫がかなりついたと思われる。
話しかけてくるトゥクトゥクの勧誘も、店の営業もすんなりとかわす。経験値は確実にアップしていた。
昨日より少し時間が遅かったためか、昨日に比べちょっとだけ活気に欠ける。
ただ、そんな中で活気ムンムンの場所に向かう。
その名もナイトマーケット。闇市である。
ここは夜の時間だけ空いている市場である。
お土産屋が所狭しと犇めいている。ここは活気に満ち溢れていた。
ここの人たちはがっついてくるんだけど、何か余裕があった。向こうも外国人対応に慣れているんだろう。
だから沢木耕太郎のように、価格交渉を楽しむことができた。
ここが楽しすぎて思いのほか時間を使ってしまった。
“オニイサン~、ティーシャツ、イチドル、オニイサン~”
ティーシャツオニイサンと化し、価格交渉を楽しみながらたくさんの買い物をしてしまった。
予想外の出費だったが、やっぱり市場での買い物って楽しい。これこそが海外で買い物をしているって気分になるんだな。
意外な楽しみを見つけ、テンション高めでホテルの帰路を歩く。
結局明日朝早いにも関わらず夜更かしをしてしまった。
2日目の日記がようやく終了した。なげーよ。
まあ、それほどこの日は濃かったってことですね。
本当に濃厚な1日だった。