斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

水上安全法最終日

2011年05月29日 18時01分25秒 | 水難・ういてまて
水上安全法救助員養成講習会が終了しました。受講者の皆さん、お疲れ様でした。
今日は、見附消防から3人が指導にきました。緊急消防援助隊で被災地に派遣されて、その後の講習会ですから、いつもの講習会以上に熱が入っていたように思います。そして、長岡高専の大湊先生、水泳部の顧問として高専水泳部のメンバーの引率、お疲れ様でした。学生と向き合う高専教育のよさを改めて感じました。
大湊先生は、この写真の奥のほうにいます。じっくり学生の監督に当たっていました。


今日は、これから社会を支えていくであろう、若い人たちの活動の様子を惜しむことなく披露します。
まずは、午前中の様子。応急手当の実技を練習しました。体位変換ですね。


午後からすぐに入水しました。まずはかるくアップから。


頚椎損傷の疑いのある要救助者の体位変換。首を痛めないように慎重に仰向けの姿勢にもっていきます。


現役消防職員から、熱い指導が入っています。AEDや消火訓練で指導されるのとは違った醍醐味を味わったのではないでしょうか。


さて、いよいよ実技試験です。まずは頚椎損傷の疑いのある要救助者に対する体位変換の試験です。


次に要救助者に後ろから抱きつかれた場合の離脱の方法を試験しています。


アップにするとこんな感じ。つかまる瞬間です。


次は泳いで(素手で)の救助の実技試験です。まずは順下で飛び込み、顔上げクロールで要救助者から目を離さないようにします。


順下の直前の緊張が走る時間。


実技試験開始


溺者に向かってアプローチ


チンプルで確保



キャリーで運んでいきます。


しっかり指導員が実技の検定を行っています。


キャリーを横から見た図。これかなりきついです。溺者の浮力と推進力を担わないとならないのです。


次の検定は、救助用具を使用します。これは結構楽々です。
まずは順下

アプローチして

溺者の背後から静かに近寄り確保します



楽々とはいっても、溺者を確保するときには力が要ります。
背後からアプローチして、溺者の両脇をがっちりつかみ、救助用具の上に乗せます。


今回、女性の参加者もがんばりました。男子にも負けない体力で平然と検定を受けていました。溺者役は、材料開発工学課程の滝さんです。沼津高専出身です。すでに昨年受講して救助員をとっていますが、女性の参加者が1名だったので、お手伝いに来てくれました。


今回の受講者は、今年の夏、きっと活躍して水の安全を守ってくれると思います。
来年度は、いま高専や高校に通うあなたが主役です。全国の水泳好きが集まってくれることを期待しています。

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