○○教授のなぞ

このところ、ニュースの話題になっている○○教授。

国立大学法人の場合、運営費交付金の人件費で雇用される定員内の教授を専任教授といいます。これが普通に教授と呼ばれる職です。

これに対して、最近聞くことが多くなった○○教授は運営費交付金の人件費以外で雇用される、あるいは定員外の教授を指します。なお、名誉教授は大学に長年勤めて実績を作った退職者に授与される称号です。

客員教授　運営費交付金で雇用されますが、パートタイムです。他の機関に主所属しているのがふつうです。教授会で称号授与の審査がありますので、しっかりした研究歴をもっています。

特任教授　運営費交付金以外で雇用されます。その大学に勤めていた教授が定年になったあとに大きなプロジェクトを引き続きパートタイムで運営する場合、研究に特化してフルタイムで勤務する将来の有望な若手の場合などに授与される称号です。後者はかなり厳しい審査を経た優秀な教員の場合があります。

特命教授　運営費交付金以外で雇用されます。フルタイム、パートタイムさまざまですが、任期付きです。大学によって教授会で審議される場合もありますが、学長の任命だけで雇用される場合もあります。要するに論文がゼロでも他の能力が評価されて任命されることもあるということです。大学によってさまざまですが、聞くところによれば教育研究業務よりはコーディネーターに業務が近い場合が多いように感じています。

セラミックス協会年会における発表

3月18日ー20日に開催されるセラミックス協会年会で私の研究室で発表する分をまとめました。

2B27 高圧相 SrO:Eu 青色蛍光体の焼成温度と結晶構造
（長岡技術科学大学）○小松啓志・（長岡技術科学大学・中部キレスト）中村淳・（長岡技術科学大学）大塩茂夫・齋藤秀俊

2D07 高周波マグネトロンスパッタ法により堆積したアモルファス状炭素膜の構造と光学定数にガス圧力が与える影響
（長岡技術科学大学）○荒川悟・中谷恭之・周小龍・Sarayut Tunmee・大塩茂夫・小松啓志・齋藤秀俊

2D10 Soft X-ray synchrotron radiation applied to surface chemical characterization of a-C:H films
（Nagaoka University of Technology）○Sarayut Tunmee・Yasuyuki Nakaya・Satoru Arakawa・Shigeo Ohshio・Keiji Komatsu・Hidetoshi Saitoh・
（SLRI）Hideki Nakajima・Ratchadaporn Supruangnet・（LASTI, University of Hyogo）Kazuhiro Kanda

2L35 金属-EDTA 原料粒径を制御し合成した酸化物膜の微細構造
（長岡技術科学大学）白井友之・淡エンキン・○小松啓志・（長岡技術科学大学・中部キレスト）中村淳・
（長岡技術科学大学）大塩茂夫・齋藤秀俊

3G07 ナノポーラスカーボンの CO₂ および CH₄ 吸着挙動と分離特性
（長岡技術科学大学）○石橋佳国・李観成・戸田育民・小松啓志・大塩茂夫・（ヒューズテクノネット）津田欣範・（長岡技術科学大学）齋藤秀俊

3G08 ヘリウム置換法によるナノポーラスカーボンの真密度評価
（長岡技術科学大学）○朱傑・戸田育民・大塩茂夫・小松啓志・齋藤秀俊・（ヒューズ・テクノネット）津田欣範

3G09 籾殻由来ナノポーラスカーボンの賦活強度と真密度の関係
（長岡技術科学大学）○朱傑・戸田育民・大塩茂夫・小松啓志・齋藤秀俊・（ヒューズ・テクノネット）津田欣範


2D07では、分光エリプソメトリ法によるDLC膜の新しい分類法に関する発表になります。これまで学術的に議論されてこなかった自由電子領域における特性を利用しています。

3G07では、世界で2013年時点でシミュレーションでしか解析がすすんでいなかったCO2とCH4のカーボンによる分離吸着を実験で証明することに成功しました。シミュレーションよりも分離性能が格段によいことがわかり、カーボンフィルター方式でCH4/CO2混合ガスからCO2を効率よく分離する道が拓けそうです。どこと共同研究をしようか、これから楽しみです。

特急北越ラストラン

北陸方面の富山や金沢への出張のときにお世話になった特急北越が3月13日で運行終了となりました。
なくなるとなると寂しいですね。すでに前日に運行終了となったトワイライトエクスプレスの乗車札がまだホームにかかっていました。

NHKスペシャル "あの日の映像"と生きるはいかがだったでしょうか

番組では、住民が津波の映像を自らのデジカメなどで撮影し、その映像未来が未来に教訓をつなぐ貴重な価値を持つことになったとして、その映像を撮影した人、その中に映っていた人、さらには亡くなる直前の家族が映っていた遺族たちの４年間の軌跡をたどっていました。

その中で、何度もみた、安倍夫妻が吉田川を津波に乗せられてさかのぼるシーンが流れました。あの映像と安倍氏の解説は日本ばかりでなく、スリランカ、タイ、インドネシアと同じように津波の被害を受けた国々でも実施され、聴講者の涙を誘いました。国は違っても、悲しい出来事に対する思いは共通でした。このような災害で命を落とさないためにも、水難学会は活動を続けています。

定例記者会見を開催しました

３月１０日（火）１３：３０から３月の定例記者会見を行いました。


内容　：
　１．GIGAKUテクノパーク海外事務所の設置について（モンゴル、メキシコ）
　　　　　　　　　　　　　　（東　信彦　理事・副学長）

文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援事業」の取り組みの一つとして、GIGAKUテクノパークモンゴル事務所、メキシコ事務所を設置しました。現地におけるベンチャー支援や新潟の企業がメキシコやモンゴルへ海外展開するための支援拠点とする予定です。

　２．Gantumurモンゴル国教育文化科学大臣へ学長特命教授の称号を授与
　　　　　　　　　　　　　　（東　信彦　理事・副学長）
3月2日にGantumurモンゴル国教育文化科学大臣へ学長特命教授の称号を授与しました。Gantumur大臣は平成8年に仙台電波高専卒業、平成10年に本学を卒業しています。

　３．「第１回GIGAKU　テクノパーク　アライアンス　ミーティング　２０１５」の開催について
　　　　　　　　　　　　　　（物質・材料系　小林　高臣　教授）

3月23日ならびに24日に　長岡市のホテルニューオータニ長岡と本学で開催されます。メキシコ、ベトナム、モンゴル、バスク、タイ、マレーシアなどから参加者を迎え、GIGAKUテクノパーク構想の推進について話し合われます。

　４．原子力システム安全工学専攻の教職課程認定について
　　　　　　　　　　　　　　（原子力安全系　鈴木　一彦　教授）

高等学校教諭専修免許状（工業）授与の所要資格が取得できるようになりました。

　５．紅茶でときめきっ！？　－味覚・嗅覚と感性－　【ＫＩＲＩＮからの受託研究の成果】
　　　　　　　　　　　　　　（電気系　中川　匡弘　教授）
ヒトが紅茶を飲んでいるときい　ときめき感　を感じるということです。感性フラクタル次元解析法で判明しました。デートの会話を弾ませるのに、紅茶が有効だといえます。
　
　６．平成２６年度「学部卒業式・大学院修了式」及び平成２７年度「入学式」について

学部卒業式・大学院修了式は3月25日、入学式は4月5日にそれぞれ長岡市立劇場で行われます。
当日は、インターネットテレビ中継を行います。URLについては、式の日程が近づき次第、このblogでお知らせします。