田舎へ行ってご/見てご!

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ダムじゃないのにダムカード?

2019年03月05日 | 気になる物(乗物・建造物・構造物:巨木など)

「八ッ場ダム」(群馬県)がそろそろ完成かな?とYahoo!で検索していると、2019年完成とのこと。ダムの堤高は完成時116mですが、現在9割以上まで進んでいるようです。

他の記事を読んでいると、「国交省」と「水資源機構」では慶祝行事として、2月24日(日)から全国169ダムにて5/31まで「天皇陛下御在位三十年」を記念して、特殊デザインの記念ダムカードを無料で配布しているとのこと。(4種類のデザインより、ダム毎に1種類を配布)


忠別湖(忠別ダム):北海道美瑛町&東川町 (撮影2014.9.11)
ダム(堰堤)と言えば、巨大な構造物であり、膨大な量の水を貯め込んだ湖を想像します。

相俣ダム:みなかみ町(撮影2016.10.21)
ダムは山奥にあり、真冬のこの時期にカードを貰いに行くのは容易ではないでしょう。


一応、配布場所の一覧表を見ると、なんと柏市にある「北千葉導水路」でもダムカードを配布していることが判りました。

第二機場から一部の水を手賀沼へと放水
 
表面(上:記念版、下:通常版)
こんな近くで貰えるならと早速今日、北千葉第二機場にある「ビジターセンター」に行き、【天皇陛下御在位三十年記念ダムカード】と通常版(H30.3~)の2枚をゲットしました。


 
裏面(左:通常版、右:記念版)
デザインは皇室ゆかりの4種で、「北千葉導水路」は、『黄櫨染(こうろぜん)』。(天皇陛下が宮中祭儀でお召しになる束帯装束の色目を基調としたデザイン)


建設中の八ッ場ダム(2017.7.14撮影)

八ッ場ダムのダムカードは、2015年5月から配布が始まり、既に8種類ダムカードの配布が行われているようです。
このダムカードは建設期間中にのみ貰うことができるもので、私が頂いたのは2017年6月の建設中のダムカード (Ver.0.2)です。
 
あーちゃんと2人で簡単なスタンプラリーに参加して2枚ゲットしました。同じ体裁で「道の駅八ッ場ふるさと館」というカードも頂きました。


 
ダムカードには、その時点での建設中の工程が記されています。建設作業が次の工程に進み、ダムの完成が近づくにつれてカードのデザインも変更されていきます。

なお、ダムカードは平成19年より「国交省」及び「水資源機構」の管理ダム・建設中ダムで配布(全国668ダム)されています。

<国土交通省 利根川上流河川事務所>のTwitterより
「ダムじゃないのにダムカード?」:「北千葉導水路」、見た目はダムではないですが、上流のダムから放流した水を、下流の上水道などの取水地点に効率よく運ぶ役割をもつ、ダム事業として作られた「首都圏水供給ネットワーク」の一員。
他にも渡良瀬貯水池、荒川貯水池、利根大堰、武蔵水路、利根川河口堰…なども「ダムに見えないけどダム事業の一員」としてダムカードを配布しているとのこと。


でかい!豊田城:常総市

2019年01月09日 | 気になる物(乗物・建造物・構造物:巨木など)
国道294号線を走っていると、そのどでかい建物が見えます。場所は常総市(旧石下町)です。
以前からその存在は知っていましたが、中々機会がありませんでした。漸く「登城」することが出来ました。

(2014.2.22撮影。左の像は長塚節(たかし)、右の人はあーちゃん)
今から5年前、筑西市黒子に田舎物件を見に行った帰り、思い切って立ち寄りました。

この建物は茨城県常総市(旧石下町)の「地域交流センター」(1992年に完成)、別称を「豊田(とよだ)城」といい、「模擬天守」です。
平安時代末期から戦国時代までこの地方を支配した桓武平氏一族の豊田氏が、東部に流れる小貝川沿いに城館を築き、「豊田城」と呼ばれていたことから命名されたものです。場所はこの「地域交流センター」と少し離れた場所に有りました。


天守の石垣と天守閣を合わせた高さはなんと48.5mもあります。
「国宝姫路城(現存天守)」の天守閣が46.35m、日本でも屈指の高さを誇る「大阪城(復興天守)」でも54.8m(屋根上の鯱まで含んで)、「名古屋城(復元天守)」が55.6mなので、「豊田城」は驚きの高さです。

展望室(7階)からの眺望は関東平野一円に広がり、晴れた日には遠く「東京スカイツリー」や「富士山」まで望むことができます。

昔から「西の富士、東の筑波」と愛称され、朝夕に山肌の色を変えるところから「紫峰」 とも呼ばれている筑波山。
手前の広大な田園地帯では「コシヒカリ」を生産しています。


内部はエレベータ付きの公共施設になっており、1,100人収容のホール(1階)や、図書室(2階)と歴史等展示室(3~6階)を備えています。


明治~大正時代に活躍し、農民文学家といわれ名作『土』を発表た石下出身の文豪「長塚節」の資料も展示されています。
(H30.10.31 blogにUP 長塚節(たかし)生家:常総市)

常総市は2015年(平成27年)9月の「関東・東北豪雨」で、鬼怒川の堤防が決壊し、広い範囲が水没するなど大変な被害がでました。
まだ、完全には復興していないようですが、一日も早く元の姿に戻ってほしいものです。

「豊田城」は、昨年の4月に展示室を全面リニューアルオープンし、今年の3月末まで入館料が無料(通常は一般400円)となっています。
是非、この機会に訪れてみて下さい。(所在地:茨城県常総市新石下2010、圏央道常総インターより5分)

「ここには“なにもない”があります」:いすみ鉄道

2019年01月07日 | 気になる物(乗物・建造物・構造物:巨木など)
いすみ鉄道」の沿線には有名な観光地はほとんどありません。

(2017.6.9 久我原駅で撮影)
最もメジャーなのが大多喜町の「大多喜城」。徳川四天王の一人、本多忠勝の築いた城跡があり、再建された天守が「千葉県立中央博物館 大多喜城分館」(正式名)になっています。

(2014.9.15 久我原駅で撮影)
いすみ鉄道は、元々は「国鉄木原線」。当時より赤字ローカル線で1988年に「いすみ鉄道」として第三セクターになりました。
三セクになった後も、乗客は減少を続け、2006年には乗客が国鉄時代の半分になっていました。
そうした中、いすみ鉄道の鉄ちゃん社長(鳥塚氏)が打ち出したのが、「ここには“なにもない”があります」という驚きのキャッチフレーズ。

(2014.9.15 久我原駅で撮影)
ここにはローカル線と長閑な田園風景、旧国鉄の車両、ムーミン列車しかありません。自虐ネタのようなキャッチフレーズですね。

そのポスターがこれ。いすみ駅の駅前にある「源氏食堂」に貼りだしてありました。(2018.12.12撮影)
毎年3月上旬から4月上旬には、鉄道全線26.8kmのうち約13kmが黄色いじゅうたんを敷いたような、菜の花路線へと変わります。
長閑な風景が広がり、とっても癒されるところですよ。

布田の薬師様:東金市

2018年12月22日 | 気になる物(乗物・建造物・構造物:巨木など)

一般道だけでBOSOの我が家に行く時、国道409号線を通ります。
その際、東金市極楽寺の交差点で「薬王寺」という案内サインを見かけ、どんなお寺なのか興味を持っていました。
交差点を左折して、800m位脇に逸れたところにあるのが「不老山薬王寺(ふろうざんやくおうじ)」です。(所在地:東金市上布田(かみふだ)301)

20日(木)は自宅を出遅れたので、後学のため、ちょこっと寄ってみました。歴史のある立派なお寺でした。


薬王寺(以下、まるごとe ちば 千葉県観光物産情報より)
3代目「日正正人」の時代に薬師如来を本尊として以来「布田の薬師様」の愛称で親しまれています。

薬王寺は、眼病に悩む人達から厚い信仰を受け、現在でも「布田目薬」「安神散」の二大霊薬があります。

毎年9月に行なわれる「大施餓鬼会(おおせがきえ)」は関東一といわれ、以前は夜半すぎまで踊るエネルギッシュなまつりであり、男女が公然と楽しめる数少ない出会いの場でした。

本尊(薬師如来)は、胸の前で合掌する珍しい形式です。縁日以外は拝観できません。蓮華座・厨子・本堂は美しく一見の価値があります。

アクセス:千葉東金道路 山田I.Cより約20分

逆井城跡公園:坂東市

2018年11月01日 | 気になる物(乗物・建造物・構造物:巨木など)
長塚節生家の後、坂東市(旧猿島郡猿島町)の「逆井城跡(さかさいじょうせき)公園」を訪ねました。

逆井城は今から400年以上前の戦国時代末期(1577年)に後北条氏の北関東進出拠点として築城されました。1590年(天正18年)、豊臣秀吉が小田原城の後北条氏を滅ぼしたため、逆井城も廃城になりましたが、現在もその外堀と土塁が残っています。調査によって、櫓(やぐら)門、橋、塀、主殿、二層櫓などが復元され、戦国時代にタイムスリップできる公園になっています。(市HPより引用)
天守閣も、石垣もない戦国時代初期の木造の城が見事に再現されています。NHKの大河ドラマ「真田丸」で「海津城」として登場したようです。

二層櫓(にそうやぐら)。外観二層の容姿をもつ戦国期の櫓を復元したもので、入り母屋の望楼に下見板張り等の外壁によって当時の景観を再現しています。

2階から見下ろした櫓内部。誰も見張り番がいませんが悪戯などされないのでしょうか。

ちょっと木立で見にくいですが櫓の上から見た関宿城門と主殿。

井楼矢倉(せいろうやぐら)。敵の見張りや、自軍に指令を与えたり、石や火矢の発射台にも利用された建物を再現。材木を井桁に組んで作る櫓。

主殿(間口11.46m、奥行5.73m、高さ6.85m)。この主殿は、茨城県牛掘町(現潮来市)で発掘調査された大台城遺跡発掘の折出土した主殿遺構を参考に復元。
大台城は1,595年に築城されたもので、逆井城と同時代に存在。

主殿の前面には、枯山水庭園が広がっています。

主殿内部(主室)。正面から見て右側半分が「主室」で、左側半分がその「控室的な部屋」。主室の3間に3間の部屋構成は「9間の間」と言われるもので、室町時代中期の主殿建築の特徴的なもの。

現存する空掘り。

観音堂。大安寺(旧岩井市:現坂東市)にあったものを当時の猿島町(現坂東市)が譲り受け、移築・復元したもの。1,588年建立時の棟札と1,845年再興時の棟札が現存する。堂内は板敷で、天井は棹縁天井。

関宿城門。(本柱が門の中心上から前方にずれている薬医門と呼ばれるもの)廃城後、民間に払い下げられ、町内の鶴見氏宅にあったものを移築。

園内は広大な芝生広場が広がっており、

四季折々の草花が楽しめるそうです。

駐車場に戻ると「クラブツーリズム」のバスが到着し、沢山の人が見学に来ていました。
今回、同行した友人の一人も全国の城めぐりをしているので、お城ブーム(歴史)ですかね?
この後、国登録有形文化財の「造り酒屋の店舗兼主屋」と「旧大塚酒造本蔵」を見学するため、「坂東市観光交流センター「秀緑(しゅうろく)」に向かいました。
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