’050130 今回はアオギリ科ドンベヤ属の「Dombeya wallichii(学名)」
東アフリカ・マダガスカル原産のアオギリ科の非耐寒性常緑小高木です。
’070107 なぜ学名で書いたかと言うと種小名(wallichii)に「表記揺れ」が多いためです。(※詳細は最下段)
正直、どの読み方が良いのか判りません。
’210103 属名の「ドンベヤ」は18世紀のフランスの植物学者の名前に因みます。
種小名は「つくば植物園」樹名札の「ウォリッキイ」としておきます。
’210103 花期:12月~2月(温室)。芳香があります。
小さなピンク色の花が集まって、くす玉のように半球体の花序(20cmほど)となり、垂れ下って咲きます。
’201208 「ウォリッキイ」の蕾。
通常、樹高は2~3mほどですが、時には高さ6~9mにも生長することもあるそうです。
’210103 葉の形は「キリ(桐)」の葉に似ており、長さ30cmほどと大きい。裏面に細かい毛がある。
因みにドンベヤには、他にピンクの花が上向きに咲く「カランサ」や「ブルゲシアエ」、「チリアケア」、「セミノール」など200種類以上がありますが、私は「ウォリッキー」しか見たことがありません。
「ブルゲシアエ(バージェッシアエ)」 (burgessiae)も多くの「表記揺れ」があります。
<参 考>
※「表記揺れ」:属名は、ドンベア、ドンベヤ、ドンベイアなど
小種名は、ウォリッキイ(つくば植物園)、ウォリッキー(夢の島)、ウァリッチー(川口GC)、ウァリキー(京府立植物園)、ウァリチー(みずの森)、ワリッキー(市川動植物園)、ワリキー、ワリチー、ウォリギー、ウァリキイなど
英名:pink snowball 、pink ball 、 pink ball tree 、scarlet dombeya、pink dombeya、wedding flower、pink wild pear、ball tree、tropical hydrangeaなど
植物の学名は「ラテン語」で書物等に記述するのが目的なので読むための規則はありません。
日本は、母国語としてアルファベットを使用しないので、出来れば「ラテン語風に読む」のが、選択肢としては一番いいそうです。
ラテン読みはローマ字読みに非常に近いので日本人には発音しやすいようです。(出典:わけいの多肉ブログ)
園芸植物などについては学名(Euphorbia)は、英語風読みの「ユーフォルビア(京都府立植物園)」で呼ばれることが多く、ラテン語風読みの「エウフォルビア(筑波実験植物園)」と読ませることもあるとのことですが、私は馴染みのある「ユーフォルビア」を使用しています。
このように英語風読みとラテン語風読みが混在し混乱しています。書く人によって差が出たりするようです。同じ植物園でも統一がとれていないこともあります。
パソコンで撮影済写真を検索するときは一字でも違うとヒットしないので科名や属名で検索したりしています。
取り敢えず、一番権威のあると思われる国立科学博物館筑波実験植物園の「ドンベイア・ウォリッキイ」とします。
一体、どれがラテン語風の読みなのか良く判りません。しかも、別名(英名)も多いなぁ~。