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春の花:甘野老&宝鐸草

2020年04月17日 | 杜の華花(フルハウス)

我が家の庭(林野)に今、「アマドコロ(甘野老)」(上)と「ホウチャクソウ(宝鐸草)」(下)が咲いています。

どちらも地味で目立ちません。ひと頃に比べれば大分減ってきているような気がします。

アマドコロ」はキジカクシ科の多年草。

毎年、4~5月に開花します。明るい林床などに自生しています。

葉に斑入りの園芸種も庭に生えています。

葉の付け根から単一または基部で2分した細い花柄に、細いつぼ型(鐘形)をした緑白色の花が垂れ下がって開き、先の方は緑がかっています。

花の長さは2cm、6花被片が合着した筒状形です。

果実は液果で下向きに垂れ下がり、秋に暗緑色から青黒く熟します。

一方の「ホウチャクソウ」(イヌサフラン科)は竹やぶ、林床などの暗いところに生える陰性植物です。

花被片は6枚(3枚の花びらと3枚の萼)で、花弁は合着しません。草丈は30~60cm。

(撮影:'07.4.29)朝鮮半島、中国原産の「キバナホウチャクソウ(黄花宝鐸草)

アマドコロは若葉の頃、山菜として利用されますが、ホウチャクソウは全草が有毒なので注意が必要。

アマドコロは同属の「ナルコユリ (鳴子百合)」とよく似ていますが、ナルコユリは花のつけ根に緑色の突起があるのに対し、アマドコロは花と花柄のつなぎ目は、突起状になりません。

また、ナルコユリの茎は丸く、アマドコロの茎は角張っていることで区別がつきます。

「ナルコユリ」はアマドコロによく似ていて、明るい所を好みます。開花時期は5~6月です。花弁は合着

果実は液果で黒く熟します。

 

 



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