我が家の庭(林野)に今、「アマドコロ(甘野老)」(上)と「ホウチャクソウ(宝鐸草)」(下)が咲いています。
どちらも地味で目立ちません。ひと頃に比べれば大分減ってきているような気がします。
「アマドコロ」はキジカクシ科の多年草。
毎年、4~5月に開花します。明るい林床などに自生しています。
葉に斑入りの園芸種も庭に生えています。
葉の付け根から単一または基部で2分した細い花柄に、細いつぼ型(鐘形)をした緑白色の花が垂れ下がって開き、先の方は緑がかっています。
花の長さは2cm、6花被片が合着した筒状形です。
果実は液果で下向きに垂れ下がり、秋に暗緑色から青黒く熟します。
一方の「ホウチャクソウ」(イヌサフラン科)は竹やぶ、林床などの暗いところに生える陰性植物です。
花被片は6枚(3枚の花びらと3枚の萼)で、花弁は合着しません。草丈は30~60cm。
(撮影:'07.4.29)朝鮮半島、中国原産の「キバナホウチャクソウ(黄花宝鐸草)」
アマドコロは若葉の頃、山菜として利用されますが、ホウチャクソウは全草が有毒なので注意が必要。
アマドコロは同属の「ナルコユリ (鳴子百合)」とよく似ていますが、ナルコユリは花のつけ根に緑色の突起があるのに対し、アマドコロは花と花柄のつなぎ目は、突起状になりません。
また、ナルコユリの茎は丸く、アマドコロの茎は角張っていることで区別がつきます。
「ナルコユリ」はアマドコロによく似ていて、明るい所を好みます。開花時期は5~6月です。花弁は合着
果実は液果で黒く熟します。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます