22日のblogに、「温州みかん」には多くの品種があるが、古くから三ヶ日、有田といった産地名がブランドされていることを書きました。
先日、高知の義理兄姉から「山北みかん(温州みかん)」↑を頂きました。
産地は高知県一のみかんどころ、香南市香我美町山北地区です。
果皮が薄くやわらかなで、甘さと酸味の絶妙なバランスがよい、とても瑞々しいみかんです。
品種名は収穫時期から中生(なかて)温州の’南柑20号’ではないかと思われます。(興津早生かも?)
少し前の話ですが、11月8日に東京・太田市場の初競りに「西宇和みかん」(愛媛県)が出荷され、桐箱入りの日の丸みかん(20㎏、210個)が、なんと150万円で落札されたそうです。
出典:JAにしうわ
ご祝儀相場でしょうが、3年連続同額での最高価格とのこと。1個なんと約7,140円。1個ですよ!
販売平均価格は358円/kgで、こちらも過去最高価格を更新したそうです。こちらの品種も中生温州の’南柑20号’です。
JAによると、今シーズンは、9月以降も気温が高いのが続き、雨も少なかったため、この4,5年で最も甘いみかんに仕上がったそうです。
我が家は通常、「小みかん(無核紀州)」を食べていますが、先日、奮発して愛媛県産の「紅まどんな」(2個)と「あいか」(4個)を購入してきました。味見程度の量ですが、半分は義母にあげました。
品種名は両方とも’愛媛果試第28号’です。収穫時期は、12月~1月。
'231226 左から「紅まどんな」「あいか」「小みかん」
「紅まどんな」は、重さ250gほど。大玉で糖度が高く、香りもいい。
果皮は濃橙色で薄く、やや皮が剥きにくいため、カットしていただく。「ゼリーのようなとろける食感」と言われます。
JAを通し、一定の基準を満たしたものが「紅まどんな」として出荷され、基準を満たさなかったものは「あいか」の名前で流通。
JAを通していないものは「愛果28号」や「瀬戸のまどんな」「媛まどんな」などの名前で流通しているそうです。
日本に自生する柑橘類(日本固有種)は「タチバナ」↑と「シークワーサー(掲載済)」の2種。
柑橘類とは、ミカン科のミカン属・キンカン属・カラタチ属に属する植物の総称です。
「タチバナ(橘)」(Citrus tachibana)は、古事記や日本書紀に登場し、奈良時代初期に橘姓が誕生する古くから日本人と関わりをもった柑橘類。
別名:ヤマトタチバナ、ニッポンタチバナ
タチバナはミカン科ミカン属の常緑小高木。
沖縄から静岡までの温暖な気候の海岸地域に自生、国外では台湾、済州島に分布
果期:10~12月に橙黄色~橙色に熟します。1個あたり30g程度で、果実の直径は2.5~3cm程でとても小さく、形は扁平な形をしています。
酸味が強く、種も多いため、食用にはあまり向いていません。
現在のタチバナは一部でマーマレードなどに加工されてはいますが 、商業果実としての役割は事実上存在しないそうです。
なお、タチバナが親しまれたのは、食用の柑橘としてではなく、白い花と長寿瑞祥を想起させる鮮やかな常緑との組み合わせが縁起のいいものとして、家紋↑や勲章のデザインとして愛されたからとのこと。(出典:日本の香酸柑橘:吉田宗弘)
近縁種の「コウライタチバナ(高麗橘)」(C. nipponokoreana)
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