BOSOのフルハウスの林床に「ウラシマソウ(浦島草)」がたくさん咲いています。
学名:Arisaema thunbergii subsp. urashima
サトイモ科テンナンショウ属の多年草(球根)
山口県、高知県などでは「絶滅危惧種」に指定されています。
花期は3~5月。花序の付属体(長さ60cm)が仏炎苞から長く伸びています。
これを浦島太郎が釣り糸を垂れている姿に見立てた名前です。とてもユニークな草姿ですね。
10枚前後の小葉からなる鳥足状複葉で、葉柄は高さ40~50cm。
花は肉穂花序と言って小さな花が集まって棒状になり、黒褐色の仏炎苞に包まれています。
美醜は人それぞれですが、私は美しいとは思いません。
地下には茎が肥大した球根(球茎)があります。
「ウラシマソウ(素心)別名:白花ウラシマソウ」。色が抜けて緑色をした個体は素心といいます。
他に赤茶色や黒色など色々な品種があります。
「ヒメウラシマソウ(姫浦島草)」(Arisaema kiushianum)
山口県、九州に分布。ウラシマソウに比べ草丈、仏炎苞が小さく、花序付属体の伸びもウラシマソウほど伸びない。
「アリセマ・タイワンネンセ」(Arisaema taiwanense)台湾に自生。
仏炎苞は茶褐色で、こちらも附属体の先が長く糸状に伸びます。
日本に自生するテンナンショウ属の仲間で、主に栽培されているのは以下の3種です。
「ムサシアブミ(武蔵鐙)」(Arisaema ringens)
仏炎苞の色が紫褐色~緑色まで個体によって色幅があります。
仏炎苞は先端を深く巻いた特徴的な形です。
馬具の鐙に見立ててこの名前があります。
「ユキモチソウ(雪餅草)」(Arisaema sikokianum)
とても美しいテンナンショウです。
赤褐色の仏炎苞で、肉穂花序の先端が餅のように白く膨れるのでこの名前があります。
「マムシグサ(蝮草)」(Arisaema japonicum)
仏炎苞は緑のものや紫のものがあり、葉よりも上に出る。
緑や黒褐色などの地に白いストライプの入った仏炎苞を開きます。
茎の褐色のまだら模様をマムシ(蝮)に見立ててこの名がつきました。
この仲間の果実は赤く熟す液果
粒状の果実をトウモロコシ状につけ、熟すと朱赤色になって目立ちます。
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