大型連休も終盤の日曜日のことです。JR南越谷駅付近で行われていた家族向けのイベントを横目に、一人寂しく徒歩でお店へ向かいまし
た。閉店間際の到着で、外待ちはおろか店内待ちも無しという状況で、食券を購入すると一旦店内待ち席で待機し、数分でカウンター席に
案内されました。
大ラーメン、大蒜。
盛り付けが綺麗です。
小4玉位の量でしょうか、丼の中にもぎっちりと詰まっていました。
熱々で、前回程のモチモチ感のない柔らか目の茹で上がりで、スープが絡むことで表面がパンパンに張って、プリップリ感が前面に出てい
ました。
「大蒜っすか?」との確認の後、先行して配膳されたサブ丼には豚と野菜と大蒜。大蒜は既にスープに溶け込んでしまい、浮かんでいる姿
しか目視出来ませんでした。
野菜はしんなりとしたもやしと、量は少なめながらもしっかりとした甘さを放つキャベツ。これ位の茹で加減の方がスープとの絡みが良く
麺を含めたラーメンとしてのバランスが取れている気がします。
サブ丼のスープは漆黒。
見た目通り醤油が強く主張し、単体で口に含むと「しょっぱい」と感じる仕上がり。液体油の存在感や豚出汁と調味料による円やかさは、
かなり控え目。ただし、つけ麺風に麺をサブ丼に移してから食べたので、麺と絡めると丁度良い塩梅となっていました。尚、麺丼のスープ
は、麺を構成する小麦粉が溶け出したからか塩気が中和され、結果として優しい仕上がりとなっていました。
豚は2つ。
端豚はトロッとした脂身とプルンとした弾力を持つ肉質の赤身が印象的でした。
歯がスッと入り身離れが良かったです。
脂身少な目ながらも旨味成分をたっぷりと内包した瑞々しい赤身は、肉々しさ満点の野性的なもの。
厚く切られていますが、柔らかいのでとても食べ易いです。
店主さんの知り合いの方や旧知のお客さんで賑わう中約20分、入店からだと約40分で完食。この位の混雑具合が続くと、非常に助かり
ます。