8月初旬の平日のこと、今回も埼玉方面への出張を口実に立ち寄りました。14時20分頃の到着で店内待ち0人、カウンター席にも空席
多数。その後、3人が来店した14時30分に閉店となりました。こちらは早仕舞いがほとんどないので本当に助かります。
大豚入り、大蒜。珍しく閉店間際でも豚入りが販売中だったのですが「残すかも?」との不安が拭えず回避。席に案内されカウンター上段
に大ラーメンの青い食券を置くと、店主さんが何度か食券を引っ繰り返し「豚入りじゃないの?」と。「残しちゃうかもしれないから。」
と一旦は返答したものの、結局食い意地が勝り、銀貨2枚をそっと食券の上に置き変更をお願いしました。
スープは甘さが前面に出た円やかさが際立ったもの。豚出汁が全体によくわまっているのか、コク深さがありました。
こう見ると醤油の塩気強めのスッキリとした味わいが連想されますが、大量の豚がスープの中に滞留していた時間が長かったせいもあって
か、重厚感のある仕上がりでした。
細目の麺は、食後に女性助手さんが「足りました?少なかったでしょう?」と聞く量。
普段より茹で時間が短かったようにも感じられたこの日は硬めの食感、顎が弾き返されるような強い弾力とモチモチさを存分に楽しむこと
が出来ました。
豚はこんな感じ、下にも隠れていました。店主さんの盛付けを見守る女性助手さんが苦笑いしていた理由が良くわかりました。
適度に嚙み応えがありビュッと甘い脂が飛び散るような脂身と、サシが満遍なく入りジューシーな赤身で構成された豚。
端豚も決してパサついてなく柔らかいもの。
プルプルッとした脂身が堪りません。
こちらも脂身たっぷり。
大きいだけでなく厚みもしっかりある今日のボス豚。抵抗なく歯が入りつつも噛み切る際にはそれ相応の力を要することで、量と味だけで
はない満足感を覚えます。
比較的赤身多めですがそれでもジューシーさが印象に残ります。
丼底に隠れていたからかスープで温められプルンッとした脂身が嬉しい豚。
サクッと裂ける肉質の赤身。全部だと「豚ダブル」位の量があったのではないでしょうか?しかも全てが大当たりと言える品質、店主さん
に感謝です。
野菜はややフレッシュな茹で加減、大きめにカットされて甘さを放つキャベツがその食感をより際立たせます。
大蒜はたっぷりと、口の中がさっぱりとする位のキレのある辛さ。
約20分で完食。丼1つでの提供だったこともあり、女性助手さんの言う通り前回よりも麺の量は少なかったようです。注文時のやり取り
から、店主さんが麺量を調整してくれたのでしょう。この料理人としての気配りは、以前NHKで放送された、お客さんの状態を常に観察
しあえて量を減らしたり配膳を遅らせたりしてでも、その人にとって最適と思われる状態の料理を提供しようとする、ジョエルロブション
のサービスを思い出させました。
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