5月中旬の日曜日、都内で所用を済ませた後に向かいました。15時前に到着すると写真のような状況。2人目のお客さんが到着したのはその1時間後でしたが、17時47分に開店する頃には28人の行列が形成されていました。尚、2番目に到着した方は、真ん中の席を空けて向かって右端の3番目の椅子に着席したのですが、それソーシャルディスタンスですよね?私がキモい外見だからではないですよね?
席に着くとお店から頂きました、ありがとうございます。詳細は省きますが、気を使ったつもりが余計な気を使わせてしまったということです。
国産ブタメン、大蒜多め+野菜+生卵+ブタかす入りアブラ+大盛り。締めて1,750円也。
横から麺が顔を覗かせています。
豚と野菜が交互に盛り付けられ絶妙なバランスを保っています。
野菜を除けると、
丼の中もギッチリと詰まっていて、以前よりも少し増えた量で安定したような気がします。
丼の縁から盛り上がった部分の麺は、スープ表面の液体油を吸い上げて身に纏いながら、乾燥も手伝ってボソボソ感を存分に発揮しています。
スープとたっぷりと絡んでも、口中の水分を全て吸収してしまうような粉っぽさは健在で、飲み込む際には小麦粉の存在を強く意識させられます。
中心部には芯が残っています。
火傷しそうな位に熱々で良く火が通ってクッタクタのもやしとホックホクのキャベツ、ただでさえ甘みを持つのにさらにトロットロのアブラが加わって。
もちろんアブラがなくても。ありふれた材料だけでここまで美味しくなることに驚愕させられます。
弾力性に富んで、歯を入れた直後は噛み切ることが難しいのかと思わせるも、いざその時になると素直に裂けていく肉質の赤身。
目で確認できる脂身は端にしか存在しませんが、噛み締めるとジュッという具合に旨味エキスが溢れてくる赤身が大部分を占める豚。
脂身が適度に分散して存在するタレが良く染みた豚。
噛み千切るようにしっかりと顎を使って食べないと咀嚼出来ない位の反発力を持つ、野性味溢れる豚。今日の豚はどれも赤身メインのものでしたが、パサつきや臭みとは無縁の、さすがは国産を謳うだけのことはあると納得させられる品質でした。
濃厚な豚出汁が、はにかみ屋な液体油の油っこさと引っ込み思案な醤油の塩味に勝る、円やかさ全開の仕上がり。
舌の上にいつまでもその足跡を残す、厚みを感じるスープでした。
大蒜はやや辛味が強く口の中をさっぱりとさせる効果も。
別皿のものは粗目。固形物を食べ終えた丼に入れてスープと共にガリガリと。
ブタかす入りアブラのお椀には、食べ始めた頃に野菜を少量移しておきました。
そして終盤には麺と卵黄を。卵黄とアブラのコクそして甘味が幾重にも重なり合って、想像以上の旨さを持つ一杯が生み出されました。
生卵は自分で割るスタイル。不器用なので殻が入ってしまいました。
黄身はブタかす入りアブラのお椀へ。白身が残った器には麺とスープを移して搔き込みました。
19分程で完食。新人助手さんが加入するも持ち帰りのお客さんがひっきりなしに訪れることもあって厨房内は大忙し。そんな状況でも「まいど~。」「ありがとうございます。」とご挨拶して下さる店主さんと助手さんにお礼を言い、開店時と変わらぬ28人の店外行列の横を通って駅へと向かいました。
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