奈良の夜が幻想的な瑠璃色の光のオブジェに包まれるイベント「なら瑠璃絵(るりえ)」がまもなく始まります。夏にろうそくを灯す「なら燈花会(とうかえ)」と並んですっかり奈良の夜の点灯イベントとして定着しています。
- 1,300年の古都の夜の街並みに、瑠璃色の光はとてもよく調和
- ライトアップされた国宝建造物は、日中よりも細部が鮮明に見える
- 石灯篭が点灯された春日大社の参道を歩くと、まるで神々の世界へ向かっていくよう
- 寺社・博物館の夜間開館や夜神楽・獅子舞など、イベントメニューも充実
夜の点灯イベントは全国に数多くありますが、世界遺産にもなっている歴史的建造物と合わせて楽しめることが「なら瑠璃絵」の最大の魅力です。空気が澄んでいる冬だけに、写真写りもよくなります。寒空を歩く価値は充分にあります。
奈良春日野国際フォーラム前の浮雲園地の光オブジェ
なら瑠璃絵は2010年から始まり、2019年で10周年を迎えます。10年早く始まったろうそくの点灯イベント・なら燈花会が、夏の観光閑散期の集客に大きく貢献していました。冬のなら瑠璃絵も、夏のなら燈花会の成功が開催を後押ししたのでしょう。
奈良公園周辺の著名施設がすべてイベントに協力していることが、夜間に回遊するにあたって大きな魅力になっています。興福寺・奈良国立博物館・春日大社・奈良春日野国際フォーラム・東大寺と著名施設はすべて協力しています。
東大寺・南大門の仁王像
寺社は国宝建造物のライトアップが魅力です。夜空に浮かび上がる姿は、日中には見ることができない厳粛な表情を見せ、日中は日陰で見えにくいようなところもかえって見やすくなります。鮮明に見える東大寺・南大門の仁王像はびっくりするくらいに迫力を感じます。
東大寺大仏殿では大仏正面上部の観相窓(かんそうまど)が開けられ、大仏様のお顔を外から見ることができます。大仏様のお顔は黄金色に輝いたように見え、秘仏を遠くから拝んでいるようで、こちらもとても厳粛です。他に観相窓が開けられる機会は、正月の元旦の日とお盆の万灯供養会(まんとうくようえ)の2回しかありません。
春日大社の回廊の釣燈籠と参道の石燈篭はあわせて約3,000基あり、日本一の多さです。点灯するだけでもかなり大変な作業でしょう。点灯されるのは他に、直前に行われた節分万灯篭と、お盆の中元万灯篭の2回だけです。徒歩15分ほど延々と続く灯篭の灯りの連続は、日本一にふさわしい厳粛さを感じさせます。春日大社が最も美しい表情を見せる瞬間でもあります。
冬七夕ロード
なら瑠璃絵の会場の中でも奈良春日野国際フォーラム周辺が最も華やぎます。広大な芝生に設置されたたくさんの光のオブジェクトを楽しむことができます。フォーラム裏では、若草山のふもとの庭園をフルに使って七夕のように光り輝く道が造られており、回遊することができます。道の先には七夕ツリーがあり、購入した短冊をかけることができます。
瑠璃絵マーケット
フォーラム前の広場では、温かいフードやドリンクの屋台が並んでいます。寒空を歩いてきた人のほとんどが、ここで”熱充電”していきます。吉野本葛入り「しあわせココア」のブースもあります。
【なら瑠璃絵公式サイトの画像】 夜参り提灯
提灯を持ちながらナビゲーターに会場を案内してもらう「夜参り提灯」も人気です。奈良春日野国際フォーラムと興福寺に受付があります。なんと無料です。
【なら瑠璃絵公式サイトの画像】 夜神楽
夜神楽などほとんどのイベントは会期中毎日行われています。日時はイベントごとに異なりますので公式サイトでご確認ください。
早桜?梅? どちらにしろこんなに輝いて見えます
奈良の冬の夜の空気はとても澄んでいて、瑠璃色の光が本当に美しく見えます。しかも博物館などの入館料を除いて、光のオブジェの見物はすべて無料です。記憶に残る体験ができる一週間がまもなくです。
こんなところがあります。
ここにしかない「空間」があります。
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なら瑠璃絵
【公式サイト】http://rurie.jp
主催:なら瑠璃絵実行委員会
会場:興福寺・奈良国立博物館・春日大社・奈良春日野国際フォーラム・東大寺
会期:2019年2月8日(金)~14日(木)
休日:会期中無休
点灯時間:18:00~21:00
※イベントの実施日時はそれぞれ異なります。公式サイトでご確認ください。
※見物に条件はありません。いつでも無料で見物できます。
※小雨決行、荒天中止です。
※三脚/自撮り棒は使用禁止です。
◆おすすめ交通機関◆
近鉄奈良線「近鉄奈良」駅下車、東改札C出口から徒歩で
興福寺5分、奈良国立博物館15分、春日大社25分、奈良春日野国際フォーラム20分、東大寺20分
JR大阪駅から一般的なルートを利用した平常時の所要時間の目安:近鉄奈良駅まで60分
JR大阪駅→JR環状線→鶴橋駅→近鉄奈良線→近鉄奈良駅
【公式サイト】 アクセス案内
※このイベントのための駐車場はありません。
※道路の狭さ、渋滞と駐車場不足により、健常者のクルマによる訪問は非現実的です。
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