空港にこんな大きな広場があるとは驚き
仕事や旅行で普段から私は空港をよく利用します。空港そのものが好きな「空港フェチ」なので、鉄道の方が便利でもわざわざ飛行機を使ったりします。そんな努力が実って日本国内の空港の内8割くらいは利用しましたが、最も楽しい空港は断トツに「新千歳」です。
北海道の旅を終えて帰ろうとする人が、北海道の最後の時間を実にアグレッシブに過ごせます。飛行機の出発時間の5時間前くらいに行かないと、十分には楽しめないくらいです。私が感じた「楽しい理由」をレポートしてみたいと思います。
新千歳空港のターミナルビルが現在の姿になったのは2012年3月です。2010年に国際線が国内線ターミナルビルから分離されたのを機に、温泉や映画館もある一大アミューズメント施設に生まれ変わりました。
新千歳空港ターミナルビル2F フロアマップ
【画像出展】 新千歳空港ターミナルビル 公式サイト
新千歳空港のターミナルビルは、真上から見ると半円形になっており、円の外側に飛行機が並びます。レストランやショップのほとんどは青丸で囲んだ半円形の中央に集中しており、羽田空港のように横に長すぎて歩くのが疲れるような印象は与えません。
また2Fの国内線出発ロビーの目の前に「どさんこ産直市場」「スィーツ・アベニュー」のお土産ショップがあり、登場客の目に自然と飛び込んでくるようモールが配置されています。空港とは思えない巨大な広場「センタープラザ」では、常にイベントが催されています。土産物店には北海道グルメが山積みです。
人間には、人が集まっているとのぞいてみたくなる習性があります。この空港はまさに人が人を呼ぶ好循環サイクルを実現しています。
ラーメン道場の前で外国人観光客が記念撮影
3Fはレストラン街です。「北海道ラーメン道場」「市電通り食堂街」「フードコート」があり、“これでもか“というくらいに北海道グルメに誘惑されます。レストランにしろ、ショップにしろ、北海道の選りすぐりの有名店が揃っています。
全国どこにでもあるナショナルブランドのお店は少ししかありません。地方空港にありがちな、昭和の香りがする土産物しか並んでいない、レストランのメニューは麺類やカレーばかり、というようなことは全くありません。東京や大阪のトップクラスのデパ地下並みに、ここにしかないと思わせる魅力的な商品やメニューが揃っています。
思わず行ってみたくなる案内ボード
情報発信も上手です。案内ボードに「スイーツ・アベニュー」と書いてあると、多くの人の目を引きます。普通の空港では「おみやげ」としか書いていませんので、とても上手です。また「日帰り温泉」「映画館」「ハローキティやドラエもんのアミューズメントパーク」など、利用客に様々な楽しみ方を提案する案内サインもよく目につきます。
インフォメーション・センターで聞かなくてもわかりやすいよう、案内サインが本当によく工夫されています。
ターミナルビルの運営会社は、現施設が完成した時に「北海道ショールーム」と名付けました。北海道のすばらしさを存分に楽しんでもらおうという“志”を感じるネーミングです。出張などで頻繁に利用される方も多いと思いますが、時間に余裕がある時にはじっくり楽しんでみてください。
冬の青森市外は一面銀世界、空の旅でしかこんな風景は見れません
こんなところがあったのか。
日本にも世界にも、唯一無二の「美」はたくさん。
もはや、ぬいぐるみの王様
新千歳空港ターミナルビル
http://www.new-chitose-airport.jp/ja/
原則休館日:なし