「高僧名僧伝・道元」アマゾン電子書籍紹介。角川電子書籍・BOOK★WALKER電
「道元(1200年~1253年)鎌倉時代の僧。別名希名玄。日本曹洞宗の始祖。永平寺開山。父は内大臣久我通親。母は藤原基房の女。京都の木幡に生まれる。3歳で父を失い、8歳で母の死に目に会う。13歳の時、基房が養子を望んだが出家を決意して比叡山の麓の母方の良観の室に投じ、横川の首楞厳院の般若谷先光房で出家生活に入った。慾1213年(建保元)天台座主光円について得度、授戒したが、天台教学に疑問を持ち、園城寺の公胤を尋ねて入宋求法を進めらえて1217年の秋、栄西開創の建仁寺に入り、明全に師事した。承久の乱(1221年)を契機に明全は東大寺に受具の戒牒を制作し、道元は明全から師資証契の印可を受けて、入宋準備を始め、1223年(貞応2)明全とともに入宋した。明州慶元府に着き、船中で阿育王山の典座にあって禅に開眼。太白山天童寺景徳禅寺に赴き、臨済禅の無際了派の下で学び只管打坐を会得した。仏祖の命脈伝授を証明する嗣書の閲覧を許され、正師を求めて怪山万寿寺、天台山万年山寺などを巡錫したが得られず、天童山如浄を正師として師事した。如浄の下で厳しい修行の末、1225年に悟りを開いた。1227年(安貞元)秋、如浄の印可を得て帰国。建仁寺に身を寄せ「普勧坐禅儀」撰述して坐禅の本義宣言した。1229年(寛喜元)道元を訪れた達磨宗の孤雲懐奘に入門を約したが、延暦寺の圧迫、如浄の訃報などにより、1231年の春、山城深草の安養院に閑居し「正法眼蔵」「弁道話」を著し、宗旨の綱領を説示した。1233年(天福元)の春、正覚禅尼、弘誓院らの外護者の招請もあって、深草の地に観音導利興聖宝林寺を開創し、1236年(嘉禎2)僧堂を開き衆を集めて説法した。多くの信徒を集め説法や、六波羅蜜寺などで示衆、朝廷に「護国正法義」を呈するなどして積極的な教化活動を行った。そのため再び延暦寺に迫害され、洛外追放になり興聖寺は破却された。道元は京都での教化活動を断念し、如浄の遺訓により、京都を離れ在俗信徒の武士波多野義重越前の白山平泉寺を教化活動を行い、大仏寺が建立された。後に同寺を永平寺に改めて弟子の育成にあたった。所が北条氏の余勢によって鎌倉に下向、翌年病に帰洛し京都西洞院の弟子の邸で没した。
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