みんなのうた (角川文庫) | |
クリエーター情報なし | |
KADOKAWA / 角川書店 |
◆内容◆
夢やぶれて実家に戻ったレイコさんを待っていたのは、いつの間にかカラオケボックスの店長になっていた弟のタカツグで……。家族やふるさとの心の絆に、しぼんだ心が息を吹き返していく様子を描く感動長編!
◆内容(「BOOK」データベースより)◆
東大を目指して上京するも、3浪の末、夢破れて帰郷したレイコさん。傷心の彼女を迎えるのは、個性豊かな森原家の面々と、弟のタカツグが店長をつとめるカラオケボックス『ウッド・フィールズ』だった。このまま田舎のしがらみに搦めとられて言い訳ばかりの人生を過ごすのか―レイコさんのヘコんだ心を、ふるさとの四季はどんなふうに迎え、包み込んでくれるのか…。文庫オリジナル感動長編!
【読んだ理由】
入院中に。
【印象に残った一行】
「田起こし」が終わると、田んぼに水を引き込んで、トラクターで土と混ぜる。土の表面を平らにして水の深さを揃え、水はけを均一にするのが「しろかき」。今の田んぼは「しろかき」を終えた段階で、これで田植えを迎える準備は整ったことになる。
金の話をするときは、恥ずかしい顔をせえ。自分の都合を言うときは、つらそうな顔になれ。身内を・・・身内を捨てる時は・・・涙のひとつ流せえ・・・ええの。
【コメント】
著者の故郷、岡山県北部が舞台と想定される、岡山弁が好ましい。