【内容紹介】
内容(「BOOK」データベースより)
東京オリンピックの前年、男は出稼ぎのため、上野駅に降り立った。そして男は彷徨い続ける、生者と死者が共存するこの国を―。構想から十二年、柳美里が福島県に生まれた一人の男の生涯を通じて“日本”を描く、新境地!
【著者略歴】
柳/美里
1968年生まれ。高校中退後、東由多加率いる「東京キッドブラザース」に入団。役者、演出助手を経て、86年、演劇ユニット「青春五月党」を結成。93年『魚の祭』で岸田國士戯曲賞を最年少で受賞。97年『家族シネマ』で芥川賞を受賞。著書に『フルハウス』(泉鏡花文学賞、野間文芸新人賞)、『ゴールドラッシュ』(木山捷平文学賞)他多数。
1968年生まれ。高校中退後、東由多加率いる「東京キッドブラザース」に入団。役者、演出助手を経て、86年、演劇ユニット「青春五月党」を結成。93年『魚の祭』で岸田國士戯曲賞を最年少で受賞。97年『家族シネマ』で芥川賞を受賞。著書に『フルハウス』(泉鏡花文学賞、野間文芸新人賞)、『ゴールドラッシュ』(木山捷平文学賞)他多数。
【読んだ理由】
2020年の全米図書賞(National Book Award 翻訳文学部門)を受賞
2020年の全米図書賞(National Book Award 翻訳文学部門)を受賞
【最も印象に残った一行】
落し穴だったら這い上がることもできるが、断崖絶壁から足を滑らせたら、二度と再び人生に両足を下ろすことはできない。落ちることを止められるのは、死ぬ時だけだ。それでも、死ぬまで生きなければならないから、細々と駄賃稼ぎをするしかない。
暦には昨日と今日と明日に線が引かれているが、人生には過去と現在と未来の分け隔てはない。誰もがたった一人抱えきれないほどの膨大な時間を抱えて、生きて、死ぬ-----。
【コメント】
しかし、なぜこの本が全米図書賞に選ばれたのか私にはわからない。無上甚深妙法などのお経の部分はどのように英語で表現してあるのだろうか?